冬本番!赤ちゃんのワンオペおふろのコツとQ&A【保健師監修】
寒い季節の赤ちゃんのおふろのお世話は、赤ちゃんの体が冷えてしまわないか心配になりませんか。ワンオペで入れるとなるとなおさらのこと。寒くてブルブルすることなく、スムーズにおふろに入れるコツは? 保健師・助産師の平田かおり先生に聞きました。
赤ちゃんにとってのおふろはじっくり体を温めるものではなく、清潔を保つためのもの
大人はリラックスや冷え予防のためにもおふろに入りますが、赤ちゃんの場合は体の清潔を保つことがおふろのお世話の目的になります。ですから、冬であってもじっくり湯船につかって温まる必要はありません。ママ・パパの疲れ具合などにも応じて、無理をしないようにおふろのお世話をしましょう。
温度差をなくし裸の時間を短く
浴室、脱衣所、お部屋にあまり温度差がないように調節しておくと、思わずブルッとするような寒さを軽減できます。そのうえで、おふろ前後の裸になる時間がなるべく短くなるように、おふろの準備ができてから赤ちゃんの服を脱がせる、おふろからあがったらすぐにバスタオルでふいてくるんだりできるように準備しておきましょう。
体の水分はしっかりふき取る!
寒くないようにとあわてて服を着せると水分のふき取りが甘くなりがちです。赤ちゃんの体は頭に水分が残っていると、冷えや肌トラブルの原因になります。ふき残しのないように注意しましょう。
熱すぎ・暑すぎは避ける!
湯温が熱すぎると肌の乾燥を招きます。また、おふろ上がりのポカポカと温まっているところに厚着をさせたり、暖かいかけ物をしたりしてしまうと、今度は汗をかいて、その汗が蒸発するときに体の熱を奪い冷えの原因になることが。水分補給などをして落ち着いてから重ね着やかけ物で調整を。
冬のワンオペおふろのもっと知りたいQ&A
寒い時期のおふろ、ワンオペおふろの「あれは?」「これは?」のママ・パパのギモンについて平田先生に聞きました。
Q:ワンオペおふろの「赤ちゃんと一緒に入る」or「ママorパパはあとから1人で入る」はどっちが正解?
A:どちらにもメリットとデメリットがあります。
下記を参考に、生活スタイルや好みに合わせて、負担のないほうを選びましょう。
<赤ちゃんと一緒に入る>
メリット
●おふろが一緒に済むので、赤ちゃんとともに入眠作業に入れる
●赤ちゃんと一緒の生活リズムが送りやすい
デメリット
●ママ・パパのケアがおろそかになりがち
●ママ・パパのペースでおふろに入るのは難しい
●赤ちゃんのご機嫌に左右される
<ママorパパはあとから1人で入る>
メリット
●赤ちゃんのおふろやおふろ後のケアにじっくりかかわれる
●ママ・パパのおふろも落ち着いて入れる
デメリット
●おふろのための時間をひねり出すため、生活が不規則になりやすい
●休む時間がおふろにあてがわれることになり、なかなか休めない
Q:赤ちゃんが寒がっているかどうかはどうしたらわかる?
A:背中やおなかを触ってチェック
赤ちゃんは、寒くなくても手足は冷たいことが多いもの。背中やおなかを触り、あたたかければ大丈夫です。
一方、寒さを感じているときは、顔色が悪かったり、唇の血色が悪かったりするので、慌てずに保温する(服を1枚多めに着せたり、掛け物をする、室温に気をつける)と、すぐに回復します。母乳やミルクなどをしっかり飲めている赤ちゃんは、体温を保てる能力がありますので、基本的に心配はいりません。
Q:ママが生理のときは、どうすればいい?
A:赤ちゃんはシャワー浴でも
ママが生理のときはパパにおふろを担当してもらうのがベストですが、難しい場合は、ママは服を着たまま、赤ちゃんをおふろに入れましょう。赤ちゃんの発達の様子に合わせて、おふろにはつからず、シャワー浴にするなど臨機応変に対応を。
監修/平田かおり先生 写真/成田由香利 取材・文/ひよこクラブ編集部
赤ちゃんの清潔が保たれていれば、毎日湯船につからせる必要はありません。ママ・パパが疲れているときは、お湯をはった洗面器につからせ、上半身をシャワーで流すなどして、“冬”“ワンオペ”のおふろを乗りきりましょう。
参考/『ひよこクラブ』2021年12月号「ワンオペおふろのルーティンコツを知ってラクになる!」
※掲載している情報は2021年11月現在のものです。