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働くママ必読!育児中の作家・山崎ナオコーラさんが「夫に不満がない」理由

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写真/本人提供


『人のセックスを笑うな』『指先からソーダ』などで知られる作家の山崎ナオコーラさん。
2012年に書店員男性と結婚し、2016年に37才で第一子を出産しました。
このときの経験について書かれたエッセイ『母ではなくて、親になる』が好評発売中です。
とくに注目したいのは、夫や仕事、子育てについてのオリジナルな視点。
日々の"もやもや"や"イライラ"に新しい空気を入れてくれる1冊なんです。

低収入で頼りない夫と、すべてを平等にはできない

「私は、低収入でも立派な仕事をする夫を尊敬しており、ずっとこのままで働いてもらいたいと思っている。変わって欲しくない。」
(『母ではなくて、親になる』より)


―『母ではなくて、親になる』では、育児エッセイにつきものの、だんなさんの愚痴や悪口がほとんど出てきません。

「よく、育児中にだんなさんの不満がたまると言いますが、私たちの場合は、もともと平等にやろうと思っていなかったので、不満もありません。

書店員の夫は、すごく低収入。私のほうがかなり稼ぎが多いんです。精神的にも頼りないし、妊娠前から結婚式や旅行などの手配も支払いも全部私がやってきた。
そういった決め事の能力や経済力の差は明らかなので、選択肢はないというか。

自分がつらくならないように、“家事を平等に、経済負担を平等に”と思わないようにしているだけなんです」

―自分の負担が大きくなっても、平等を求めず、それぞれの育児や家事をすればいい、と。
なんでそんなおおらかな発想ができるのでしょう!


「それは、私が育児も家事もほかの方に比べてたいしてやってないから、というのもあると思います(笑)。
私は見た目がかわいいわけでも、細やかな気づかいができるわけでもない。
いちばんの魅力はきちんと稼いでいることだと誇りに思っていて、夫もそれをすごくいいと思ってくれています。だから頑張れる。
私たちの場合はそこが本当にぴったりでした」

“女性は弱者”ではなくなった

「男性が堂々とやっていることは、私だって堂々やる。
胸を張って仕事をして何が悪い。
親の仕事が子どもに不利益なんて聞いたことないぞ」
(『母ではなくて、親になる』より)


―働くママは多かれ少なかれ、子どもを預けて働くことに葛藤(かっとう)があるのでは、と思います。
山崎さんはそのようなことはないですか?


「ありません。私は、仕事より子どもが優先とは思っていないんですね。
仕事をしたほうが子どもが幸せになると信じてるので、子どもを保育園に預けて仕事をするときに、謝ったりは絶対しない。さびしいな、また会いたいな、とは思いますけど、“ごめんね”なんて思いません。
母親としての責任を果たしていない、というのもまったくないですね。
だって、私が仕事をしないとごはんが食べられないんですから!」

―女性ばかりの負担が大きく、不利だと感じることもないのでしょうか。

「女性は強いですよ。女性の地位が向上している一方、むしろ男性が大変だと感じます。
私自身、作家として、“男性より優遇されている”と感じることが何度かあったほどです。
たとえば、だんなさんの愚痴を女性が話すのはよくあることですが、“これっていいのかな?”と疑問がわきます。
逆のパターンは許されない雰囲気がありませんか?
会社で男性が奥さんの悪口を言っていたら、「嫌な人」と思われてしまいそうです。
それはおかしい。つい、男性には強さや頼りがいを求めてしまいますが、男性も多様でいいと思うし、やさしい男性、頼りない男性がいてもいい。
“女性は弱者”という考え方はもう古くて、男性も女性も生きやすい社会になったらいいな、と常々思っています」

夫との経済バランスや子どもとのかかわり方は、家庭によって千差万別。
すべての人が山崎さんのようにできるかと言われれば、そうではありません。
でも、どこかで「母親だからやらなきゃいけない」「男だから稼いでほしい」と、決まったイメージにしばられているところがありませんか?
どんな妻でもいいし、どんな夫でもいい!外で夫の愚痴を言う前に、自分たちがどうなりたいか、考えてみるといいのかもしれませんね。
(文・たまごクラブ編集部)

Profile
山崎ナオコーラ
1978年福岡県生まれ。2004年、会社員をしながら書いた『人のセックスを笑うな』で作家活動をスタート。代表作はほかに、『ニキの屈辱』『指先からソーダ』『美しい距離』など。2012年、1歳年上の書店員男性と結婚。2016年早春に第一子を出産。


山崎ナオコーラ/著
『母ではなくて、親になる』
(河出書房新社)1512円
「Web河出」にて連載していた内容に、加筆修正された妊娠・出産・育児エッセイ。低収入な夫のこと、赤ちゃんの健診で経験した嫌なこと、芥川賞に落選したこと、保育園が全滅したこと…。赤ちゃんまわりのことだけでなく、小説家としての悩みや生活も垣間見える快作です。

※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。

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