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「子どもが夜中に熱を出した、吐いた…こんなときどうする?」家で様子を見ていていいときと至急受診の見分け方【#8000】

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健康状態の悪い女の子
※写真はイメージです
yamasan/gettyimages

夜間に突然子どもの体調が悪くなったとき、夜間診療や救急センターに行くかどうか判断に迷うことはありませんか?
受診を迷うとき、専門の医師や看護師が無料で相談に応じてくれる小児救急医療電話相談「#8000」があります。2022年3月上旬、その使い方を広く知ってもらうためのオンラインイベント「休日・夜間 急な赤ちゃんの 発熱・嘔吐(おうと)・けいれん こんなときどうする?」が行われました。イベント第2部で講演した、小児科専門医で大阪府小児救急電話相談事務所長でもある福井聖子先生の話の内容をリポートします。

受診を迷ったら子どものどんな状態を見ればいい?

子どもの体調が悪くなったとき、親は子どもが病気かどうか、受診するかどうかを判断する必要があります。対応のしかたは以下の3つです。

[1]そのまま家庭で見る
[2]注意して経過観察し、受診する
[3]すぐに受診する(日中ならかかりつけ医を受診、夜間なら夜間診療・救急センターに行く、もしくは救急車を呼ぶ)

「私は結婚してから専業主婦になり3人の子育てをしましたが、子どもの様子がおかしいなと感じたときに、お医者さんに行ったほうがいいかな、いつ行こうかな、という判断は親の役割だということを、子育てをしてみて実感しました。小児科医時代は病気の診断はしていたけれど、病院に来る前の判断はしたことがなかったんです。

子どもが熱を出したり嘔吐をしたりすると心配ですが、診察のタイミングが早すぎると経過がわかりません。何度も病院に連れて行くのも大変ですよね。月齢ごとに、以下のような状態を受診の参考にしてみてください。状況を見て受診ができると、医師も経過がわかり診断しやすくなります」(福井先生)

【0〜4カ月未満の赤ちゃんの場合】

「低月齢のころの赤ちゃんは機嫌がわかりにくいので、母乳やミルクを飲む力が変わらない場合は様子を見ましょう。飲もうとしない場合は早く受診したほうがいいと判断します」(福井先生)

【4カ月〜4才未満の場合】

「4カ月すぎると機嫌のよしあしがわかってきます。不機嫌だけど遊ぶことができるときは様子見でいいでしょう。ずっとぐずっている、目を合わそうとしない、まったく遊ばないときは早めに受診を」(福井先生)

【4才以上の場合】

「元気や活気があるかどうかが目安。苦しいと言葉で訴えてくれるので、ひどく苦しんでいる場合はすぐに受診しましょう」(福井先生)

「吐いた」ときは、嘔吐物の内容を確認しながら受診の判断を

普段からよく子どもの体を見て、スキンシップなどで触れ、楽しみながら観察しておくと、いざという時に判断する力がつきます。

「判断のための観察ポイントは機嫌(元気さ)、食欲、顔色・唇の色、手足の皮膚・つめの色、呼吸(息)、睡眠や食事がとれているか、排尿があるかなどです。
私も親になってみて実感したのですが、子どもの病気って最初はちょっとした症状から始まり、だんだんほかの症状が出るなど病気とわかってきます。あせることもあるかもしれませんが、あまり早い段階で受診をしても、診断が難しいこともあります。判断に迷ったらぜひ#8000に電話をかけて質問や相談をしてみてください」(福井先生)


#8000での電話相談内容のうち、嘔吐の割合は3番目に多いそうです。
嘔吐したときには、子どもの様子や顔色・機嫌などを観察すると同時に、どんなものを吐いたかを見ることも大切だと言います。

「嘔吐し始めは繰り返すことはよくあります。この段階ではあわてて水を飲ませるともっと吐いてしまうので、落ち着くまで少し様子を見ましょう。30分ほどして顔色や表情が戻ってきたら、少しずつ水分を与えます。いったん落ち着いてもさらに数時間後も繰り返す嘔吐や、発熱や下痢などのほかの症状がある、不機嫌が続く場合は受診しましょう。

食べ物は、2〜3時間のうちに胃で消化され腸に送られるので、4時間以上たつと胃袋は空っぽになるといわれています。吐いたものの状態や色を見ると消化力(胃腸の動き)がわかります」(福井先生)

福井先生によると、嘔吐の状況は以下のように見分けられます。

3時間以内に食べたものが消化液と混じっている場合

消化する力はあるので、体力的にも受診をあせらなくていいでしょう。機嫌が悪くなければ、おなかを休ませて様子を見て、落ち着いたらそのまま家庭で様子を見ていて大丈夫かもしれません。

4時間以上前の食物を吐いている場合

食べたのは吐いたときよりも4時間以上前なのに、食べたものの内容物がわかるような状態、もしくは2〜3時間前に食べたものがそのまま出てくる場合は、胃腸の動きが落ちていて、病気により嘔吐している可能性があります。この状態のときに水分を与えてしまうと、胃液と混ざってさらに嘔吐してしまう可能性が。もっと休ませることが大事ですが、長時間水分がとれないと脱水の恐れも出てきます。発熱や下痢などほかの症状が見られる場合も、受診しましょう。

吐いたものの色が緑色のとき

嘔吐は母乳やミルクなら白色、食べたものの場合は前述のような様子になります。そして胃液は透明です。不機嫌で吐いたものが緑色の変なにおいの液体の場合には腸液が出てきている可能性があります。この場合は緊急に処置が必要な病気の可能性があるので、すぐに受診してください。

こんな症状はどうしたらいい?ママたちの気がかりQ&A

イベントに参加した子育て中のママやパパたちから寄せられた質問への、福井先生からの回答を一部紹介します。

【Q】発熱したら何度くらいまで様子を見ればいいですか?

【福井先生より】
最近は熱の高さは重症度と関係しないと言われます。子どもの状態を見て、機嫌が悪すぎるとか呼びかけに答えない場合はすぐ受診しましょう。また、4カ月までの赤ちゃんは、予防接種後以外で38度以上の熱が出たときはすぐ受診しましょう。少し大きくなると、39度の発熱でも、子どもが落ち着いていれば急ぐ必要はありません。大前提として、予防接種をしっかり打っておくことも大切です。

【Q】熱性けいれんを起こさないように気をつけることはありますか?

【福井先生より】
小さな子どもは高熱が出るだけでひきつけやけいれんを起こすことがあります。初めての熱性けいれんは、いつどんなふうに起こるかわからないので、気をつけることはとくにありません。けいれんを起こしたら、唾液(だえき)などが詰まらないように顔を横に向けて寝かせ、秒針つきの時計やストップウオッチを見て時間を計ります。だいたいは1〜3分で止まって、泣いたり呼吸が再開したりして顔色が戻ります。けいれんが20〜30分続くと脳に影響が出ることがあるので、5分以上続いたら救急車を呼んでください。

けいれんを起こしたあとは、受診したほうが安心です。2回けいれんを起こした子は3〜4回起こすことが多いので、2回目に受診時に熱性けいれん予防薬を処方されると思います。使用方法もよく聞いて、予防薬を保管しましょう。

【Q】子どもの具合が悪いときにあわてないように対処するには?

【福井先生より】
ママやパパは最初はあわててもいいと思います。心配ですよね。ただ、思わず子どもをしかったりすると子どもは余計つらくなってしまうので、落ち着いて対応しましょう。子どもは急に体調を崩したり発熱したりしやすいですから、日ごろから、休日診療所や救急外来の連絡先をメモしておくといいと思います。

お話・監修/福井聖子先生 協力/公益社団法人 日本小児科医会 取材・文/早川奈緒子、ひよこクラブ編集部

子どもが急に具合が悪くなると心配ですが、普段とどんなふうに違うのか、様子をよく観察することが大切です。受診を迷ったら#8000に電話をかけ、相談してみましょう。

また、イベントの第1部で配信した動画「たまひよPresents #8000ってなあに?ママたちの困った!? に小児科専門医が答えます」は、たまひよ公式YouTubeに掲載しています。♯8000に電話をしたときのリアルなやりとりが再現されていますので、ぜひご覧ください。

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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