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小児救急電話相談#8000って知ってる?~専門家に聞く上手な使い方とは~

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自宅でのアジア女性テレワーク
※写真はイメージです
kazuma seki/gettyimages

子どもが夜間や休日に突然体調が悪くなったときや急にけがをしたとき、病院に行ったほうがいいのかな…と迷うことがあります。そんなときに看護師や医師に無料で電話相談できるのが「#8000」小児救急医療電話相談です。
2022年3月上旬、その使い方を広く知ってもらうためのオンラインイベント「休日・夜間 急な赤ちゃんの 発熱・嘔吐(おうと)・けいれん こんなときどうする?」が行われました。イベントの第2部から、昭和大学江東豊洲病院 こどもセンター小児外科の吉澤穣治先生と、土浦協同病院小児科の渡部誠一先生、豊橋市民病院小児科の小山典久先生の講演の内容をリポートします。

子どもの急な病気やけがで受診を迷ったら、#8000をプッシュ!

#8000は、夜間や休日の急な子どもの病気やけがに対して、いますぐ受診すべきか、様子を見ていいのかの判断に迷ったときに、電話で医師・看護師へ相談できるサービスです。平成16年に一部の県でスタートし、平成22年には全国で実施されるようになりました。生まれたばかりの赤ちゃんから中学生まで子どもならすべての年齢に対応しています。

日本全国どこでも電話機やスマートフォンから「#8000」とプッシュすると、都道府県の「子ども医療電話相談」窓口に自動転送されて、医師や看護師に相談することができます。

「相談員は経験豊富な医師や看護師です。子どもの月齢や年齢、いつからどんな症状があるか、熱や呼吸の状態などを質問しますので、保護者の方は子どもの症状を観察して、話してください。その症状をもとに、自宅で様子を見るか、すぐに受診したほうがいいかのアドバイスをします」(吉澤先生)

一方で、#8000の目的は受診の判断をすることであるため、診断や薬のアドバイスなどはできないことは知っておく必要があります。

「発熱やせき、腹痛や嘔吐・下痢などのほかにも、頭や体をぶつけたなど、子どもの医療に関する相談には何でも対応しますが、オンライン診療とは異なります。医師が病気の診断をすることや、薬の処方などは行いません。『市販の薬を買ってきたけど飲ませていいですか?』という相談にも答えることはできません。

また、一部の県ではオンラインでの相談をやっていますが、基本的には電話での相談となります。電話で直接医師や看護師の声を聞いてもらうほうが、保護者も安心することが多いですし、子どもの状況や保護者の気持ちも医師・看護師によく伝わると考えています」(吉澤先生)

電話がつながりにくいときは別のツールも合わせて利用しよう

#8000の実施時間帯は都道府県によって異なりますが、ほとんどが午後7時ごろから翌朝まで対応しています。日曜や土曜の日中も受け付けているので、医療機関が休みのときに相談できます(※1)。
ただ「時間帯によって相談が集中し、つながりにくくなることもある」ようです。

「コロナ禍で#8000の利用が増えています。電話が集中する18時ごろ〜21時ごろはつながりにくくなってしまうこともあるので、その場合は時間をずらして再度かけてほしいと思います。または#8000以外にも子どもの急病で困ったときに対処法や医療機関を調べられるツールもあります。#8000で受診するかどうかを相談し、受診となった場合は以下に紹介する“子ども救急ガイドブック”などを使って医療機関を調べるといいでしょう」(渡部先生)

子どもの救急 オンラインQQ

「こどもの救急」で検索するとウェブサイトで生後1カ月~6才の子どもを対象に、受診判断の目安となる情報を得ることができます。
サイドバーから気になる症状を選んで、子どもの様子で当てはまる項目のチェックボックスを選択すると、様子を見るか、すぐ受診するべきかが表示されます。子どもの事故にあったときの対応や乳児の心臓マッサージの方法の解説もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
(http://kodomo-qq.jp/)

子ども救急ガイドブック

各自治体で作成・配布されている冊子で、受診の目安や症状別の対処法などがまとめられています。最大の特徴は、地域の受診機関の情報があることです。形式は各自治体で異なります。各都道府県のホームページからPDFファイルもダウンロードできるところもあるので、チェックしてみてください。

救急医療情報システム

インターネットで「○○県、救急医療情報システム」と検索すると、各都道府県の緊急時に受診できる医療機関を探すことができます。都道府県ごとにフォームは異なります。

心配な症状は録画して受診時に医師に見せよう

医療機関を受診する際には、熱や嘔吐の経過などを報告してもらうほかにも、スマートフォンで撮影した写真や動画なども役立つと言います。

「子どもの呼吸がおかしい、変なせきをしているとか、発疹が出ているとか、けいれんかな?などの症状があるときには、録画をして受診時に見せてもらうと診断の参考になるので、ぜひお願いしたいです」(渡部先生)

子どもが誤飲した!吐かせてはいけないものは?

#8000にはおもちゃを飲み込んでしまった、などの相談も寄せられるそうです。子どもが誤飲した時には「吐かせてはいけないものもあるので注意が必要」だと言います。

「子どもが誤飲してしまったとき、まずは顔色や呼吸などいつもと変わったことがないか確認し、迷ったら遠慮なく#8000に電話してください。
相談員が何をどのくらいの量食べてしまったのか、など聞いて必要なら対応などの指示をします。

最近では洗濯用洗剤のゼリー状ボールなどをおかしと間違えて食べてしまうこともあるようですが、濃度が高いので危険です。また、ボタン型リチウム電池は食道につっかえることがあり、30分ほどで食道の壁に穴があいてしまったという報告もあり、危険です。
表情をみて、何を・どのくらい・いつ食べたのか確認し、明らかに子どもの様子がおかしいときは救急車を呼ぶことを考えてください。

できれば誤飲したものを吐かせられるといいですが、吐かせてはいけない例外もあります。それは、灯油や酸・アルカリ(洗剤や漂白剤など)です。
灯油は吐かせるときに気管から肺に吸い込むと、重度の肺炎を起こすことが知られています。また、酸やアルカリの洗剤などは、吐き出す時に口や食道の粘膜に曝露させて組織のダメージが強くなることがあります。

医療機関に相談する場合にも、できれば飲み込んでしまったものと同じもの、もしくは容器や袋など成分について確認できるものがあれば、持参して見せると的確な処置につながります」(小山先生)


お話・監修/吉澤穣治先生、渡部誠一先生、小山典久先生 協力/公益社団法人 日本小児科医会 取材・文/早川奈緒子、ひよこクラブ編集部

子どもの急病で困ったときの情報は、日本小児科医会ホームページの「小児救急医療情報ツール」(https://www.jpa-web.org/sharp8000/sharp8000_2.html)というページにもまとめられています。このサイトには、各都道府県の救急医療情報システムのリンク先と、子ども救急ガイドブックのリンク先がまとめられています。ブラウザのお気に入りに入れておくなどして、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

また、イベントの第1部で配信した動画「たまひよPresents #8000ってなあに?ママたちの困った!? に小児科専門医が答えます」は、たまひよ公式YouTubeに掲載しています。♯8000に電話をしたときのリアルなやりとりが再現されていますので、ぜひご覧ください。

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

※1 厚生労働省「子ども医療電話相談事業(♯8000)について」
https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html

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