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親の介護問題、お金だけ出して知らんぷりはあり?ママたちの介護事情と専門家アドバイス

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介護施設内の車椅子の高齢者
kazuma seki/gettyimages

今は元気だけれど、頭によぎることがある“親の介護”。みんなはどう向き合っているののか、口コミサイト「ウィメンズパーク」のママたちの声と介護アドバイザーの鳥居りんこさんのアドバイスをお届けします。

親の介護で考えていることとは?

まずは、ママたちの介護事情について聞いてみました。

■遠方でなかなか行けない時は余分にお金を出すという方法も
「私の周囲では、遠方などで介護に参加できない場合、介護費用や施設入所費用など、数万円多めに出したりする場合が多いみたいです」

■両親の預金を使う事を姉妹で話し合いました
「両親が事故で一昨年亡くなりました。高齢だったために、怪我や持病が一気に悪化。半年以上入院+自宅の整理などをしたのですが、その間の高速代やガソリン代、入院費は両親の貯金を使いました。妹と交互に行ったのですが、お互いそれを使おうと話し合いました」

■近くに住む妹には親の貯蓄から手間賃を賄うように
「両親の貯蓄があるので、そこから、何かお手伝いした時は手間賃をいくらかもうらようにしています。私は遠方でなかなか実家に行けないので、姉に病院の送迎など、何かとやってもらうことが多いのですが、その都度、親のお金から手間賃をとってもらいます。そのほうがモメないと思います」

■お金を出して知らんぷりはNG
「介護のお金を出して知らんぷりとか、手伝えない分はお金出せばいいでしょ的な態度だとやっぱりなんだかなーと思ってしまいます。それよりも、何か困ったことがあれば相談してくださいとか、できる限り協力するなどと、時々状況を聞いたりして気遣うといった姿勢が大事な気がします。義実家だけでなく、きょうだいたちにもおいしい食べ物を送ってあげたりも」

■ガソリン代を渡すように
「私は、義理兄妹にガソリン代を行く度に渡していました。あとは感謝の言葉です。その程度のお金と言葉ですが、それしか私にはできないので…。あとはご近所への挨拶は欠かしませんでした。親は質素、倹約家なので年金で全て賄っていいて、本当に有難いです」

■今はまだ後方支援、将来的には同居予定
「義実家から車で30分くらいの所に、夫の姉家族が住んでいます。急を要する時はひとまず義姉が駆けつけてくれますが、本格的に介護が必要になったら、義両親は我が家で同居の予定。今は体調不良の時や入院の時は、経済支援や、ネットスーパーで買い物をして届けるなどの、後方支援をしています」

■同居していないなら連絡は必要
「うちの両親は祖母を引き取り同居しています。祖母の子ども(母・伯父)に金銭的にはもちろんですが、精神的な支えをしてほしいと思います。お金を出しているから、時間がないから、距離があるからと、知らんぷりするのではなく、祖母の愚痴や気持ちや、昔話に付き合ってくれる時間を取って欲しいなと」

親が元気なうちに介護や介護費用について話し合いをしておくことが大事

まだずっと先と思ってきても、突然やってくる親の介護問題。準備しておくべきことについて、『増補改訂版 親の介護は知らなきゃバカ見ることだらけ』の著者である鳥居りんこさんに伺いました。

「『親の介護問題』…。誰にとっても、いずれ訪れる問題ということは分かってはいるんですけどね、そうは言っても『特に問題がない今、何をどーすれば?』って話になって、中々、難しいです。
第1に親がピンピンしているのに、介護なんて、めっちゃ先の未来の気がしちゃうってことがあります。
第2に“親の介護”はダイレクトに“親の死”を想起させられちゃうことでもあるので、考えること自体『縁起でもない!』って発想になっちゃう。
第3には単純に『毎日、己の暮らしを回すだけで精一杯!親のことまで考える余裕がない!』ってことが挙げられますわね~。
かく言う私。昔から、介護なんて1ミリもする気がなかったですし、よそは知らんがウチの親だけはずっと元気で死なない!という変な自信があったんです。故に、実際に親が介護状態になった時は途方に暮れましたし、それから十数年に渡って、親の介護に翻弄されていく人生になるとは夢にも思っておりませんでした。

その経緯(いきさつ)はシリーズで出しております私の介護体験記をお読み頂きたいのでありますが、まあ、介護はド素人(しかも、やる気ゼロだった私)にとってはハードル高っ!ってもんじゃなかったです。

今、振り返って、皆さんに何か有益なアドバイスをするとするならば、この3点ですかね。
① 介護に安かろう、良かろうはなし! 
② 介護の沙汰も金次第
③ 縋(すが)れるものには何でも縋れ!

介護ってね、育児と同じで、やっている者の時間と金と体力を容赦なく奪っていくものなんですよ。もちろん、そこにはマイナスのことばかりではなく、自分にとっての学びもありますが、ひとりで戦うと自滅します。ケアしている自分が潰れるだけじゃなく、ケアされる方も本当に悲惨な状態に置かれてしまうので、制度を知って、どんな助けがあって、どう助けを呼ぶのかをあらかじめ予習しておくことは決して損ではありません。何故なら、介護は『ある日、突然』始まることが多いから。いきなり幕が開いちゃうと呆然とするしかないですからね…。
介護は手間がかかるものなんですが、その手間はぶっちゃけちゃうとお金で解決できることも沢山あります。大きく分けると、他人で出来る事=実務的ケアと家族でしか出来ない事=メンタル的ケアがあるので、介護のプロに任せられる部分はお金で解決できるってイメージです。『ある』なら『あるなりに』、『ない』なら『ないなりに』やっていくのが現実の介護になります。
そのためには、親御さんが元気な内から、親御さん自身の終末期に対する希望をじっくり聞きながら、それに使えるご予算の見積もりを開示してもらえると、お互いが本当に助かるんです。ついでに言えば、『親の介護は親の金で!』が原則だと思います。親亡きあとも、自分の生活は続いていくのでね、そういう意味でも、先にご予算見積もりをしておけると安心ですよね。
しかし、これは、子どもの立場から言えば、めちゃめちゃ聞きにくい話題なので、先送りになりがちですが、そこは頑張って、介護系のニュースがあった時などに合わせて『介護が必要になったら、どうしたい?』ってことを世間話のようにして親御さんに聞いてみることから始めてみてくださいね」(鳥居りんこさん)

介護は「ある日。突然」。親が元気なうちにきちんと親子で介護について話し合っておくことは大事ですね。
(取材/文・酒井範子)

鳥居りんこさん

PROFOLE)
作家、介護・家族アドバイザー。2003年、学研より『偏差値30からの中学受験合格記』でデビュー。実体験に基づいた『中学受験シリーズ』が人気。近著に『増補改訂版 親の介護は知らなきゃバカ見ることだらけ』(双葉社)『女はいつもどっかが痛い がんばらなくてもラクになれる自律神経整えレッスン』(小学館)など。執筆・講演活動などを通じて、子育てや受験、就活、介護に悩む母たちを応援している。
ブログ「湘南オバちゃんクラブ」

※文中のコメントは「ウィメンズパーク」(2022年1月末まで)の投稿を再編集したものです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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