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子どもが集中力を発揮するために「脳のくせ」を利用しよう。集中力を身につける3つのステップ【専門家】

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後ろから見守る少女、母、父の勉強
Hakase_/gettyimages

自宅学習時に子どもの集中力がなかなか続かなくて気になるときもありますよね。子どもの集中力を効果的に引き出す方法について、子どものやる気を引き出す塾・プラスティーの塾長・八尾直輝さんにお聞きしました。

集中力は種類別に使い分けよう

子どもは自分の好きなスポーツやゲームなどには、驚くほどの集中を見せますが、机に向かっての集中となると、なかなか難しいケースも多いのではないでしょうか。
そもそも、子どもが小さいうちはそんなに集中力が続くものではないのかもしれません。
1日数分の自宅学習でも実りあるものになってほしい。できることなら、ダラダラやらずに集中してやってほしい。
そんな親の思いに、プラスティーの塾長・八尾直輝さんはこうアドバイスします。

「集中力は2種類あることをまず知りましょう。
1つ目は冒頭の文にもある通り、興味があることや楽しさを感じられる『やりたいこと』に対する集中力。
もう1つは『やるべきこと』に対して、環境を整え、適切な準備をすることで発揮される集中力です。
前者の集中力で何事にも取り組めれば理想ですが、なかなかそういう訳にはいきません。やりたくない宿題もあれば、苦手な問題に粘り強く取り組む力も重要です。
今回は集中力をこの2つに分けて、それぞれ有効な対策を考えていきたいと思います」

■勉強にゲーム感覚を取り入れると自ずと集中できる

「まず1つ目の『興味・楽しさ』を利用する方法です。
学習そのものに興味・楽しさを感じられなくとも、工夫次第で楽しさを感じることは可能です。シンプルにできる方法が時間制限を設けることです。自宅でもすぐに実行できそうですよね。

ただし、時間制限を設けて『ゲーム感覚』で取り組むためには、以下の3つが揃っている必要があります。

・問題の難易度がちょうどいい
・時間設定がちょうどいい
・終わった課題に対してフィードバックがある

例えば、お子さんの手が30秒止まっている状況があれば、問題が難しすぎる可能性があります。問題の難易度が合っていない場合は、親が分からないところをフォローする、もしくは先生に相談するのが良いでしょう。

時間設定は『ギリギリ感』を大切にしましょう。親が時間を決めるときは『本当は5分だけど、4分30秒でやってみよう!』など、ちょっとした演出も効果的です。

フィードバックについては親からの声掛けも重要ですが、『答え合わせ』にまさるフィードバックはありません。答え合わせの習慣がない場合は、最初は親が一緒にやることで可能な限り早い習慣化を目指しましょう」

さらに高度な集中力を身につけるための3つのステップ

「1つ目の集中力だけで何事もできればベストでしょうが、現実問題、それだけでは難しい場合は2つ目の集中力『やるべきこと』に対する集中力が必要となります。
身につけるべきスキルに分解して、説明しましょう。

ステップ1 外的刺激を排除する

学習の環境を整えるために、外的刺激を排除することが最初のポイントです。スマホの通知、TV、漫画などを可能な限り見えない・聞こえない環境をつくりましょう。
教材が変わるごとに机上を整理するのも重要です。親も一緒に読書などに取り組むと、よい環境が作りやすいと思います。

ステップ2 作業興奮を利用する

2つ目は学習の開始に関わるものです。人は何かしらの行動をすると、脳内の側坐核と呼ばれる部分が刺激され、やる気が喚起されます。学習開始時にはこの性質を用い、もっとも取り組みやすい課題から始めて、やる気を維持させましょう。
100ます計算などのように、手を動かすものが効果的です。他にも『1分間でカタカナの言葉を何個かけるか』『赤いものを可能な限り早く20個書き出す』などもいいでしょう。
親子で競争するのもおすすめです。意外と親も燃えますよ。

ステップ3 先に言い訳を考え、対策をする

最後に、集中できない要因をあらかじめ取り除きます。『先に言い訳』を考えるのです。学習開始時に、『もし途中で勉強を中断させたくなるとしたら、どんなことが考えられる?』と聞いてみましょう。『トイレに行きたくなりそう』『喉が乾くかもしれない』『筆箱の整理をするかも』などと先に考え、事前に適切な対応ができるように促します。
一見普通の問いですが、考えを引き出す効果は抜群です。
(試しに、『明日の予定が狂うとしたら、どんなことが考えられるだろう?』と自問してみてください)

いかがだったでしょうか。2つの集中力をうまく活用しながら、『やりたいこと』『やるべきこと』のどちらでも集中できるように、日々の学習でトレーニングを積んでいきましょう」

大人の生活でも使えそうなワザですね。ゲーム要素を取り入れたり、脳のくせを利用したり、環境を整えたり。自分の意志だけで続けるのが難しいときに、背中をひと押ししてくれそうです。

(取材/文・橋本真理子)

八尾直輝さん

PROFILE
勉強のやり方を教える塾「プラスティー」を創業、現在は取締役・塾長として、会社の経営、塾の運営全般に関わっている。共著に『小学生から自学力がつく!』(すばる舎)や『子どものやる気を引き出すゲーミフィケーション勉強法』(講談社)がある。


※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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