あれを入れる順番が大事だった!レシピ通りでもなぜか味にバラつきが出る「煮物」が上手に!おすすめレシピも【料理家アドバイス】
レシピ通りなのに味にばらつきがある・味が決まらないなど、味つけに苦手意識があることもありますよね。そこで、料理家のほりえさちこさんに、基本の煮物の作り方とおいしくするコツを教えていただきました。
毎回味が違う!みんなの煮物に関するお悩み
「たまひよ」アプリユーザーからもお悩みが寄せられました。
■なんかまずい…
「煮物を自分で作るとなんかまずい気がする…」(とぉちん)
■日によって味が変わる
「煮物は、日によって味の濃さが変わってしまいます」(とも)
■味の濃さがわからない
「魚の煮付けは、ちょうどいい味の濃さが中々分からない!」(おあり)
■レシピ通りにならない!
「豚の角煮は、圧力鍋で作るので途中で味見ができないし、レシピ通りに作ってもなんか違う…」(ひー)
■同じレシピなのに味が変わる?!
「肉じゃがは、汁気が多すぎたり煮崩れすぎたり…。レシピは同じはずなのに、毎回、味が変わります」(あまえび食べたい)
調味料の順番も大事!煮物をおいしく作るコツ
失敗しない煮物レシピと作り方のコツについて、ほりえさちこさんに教えていただきました。
「肉は下味をつけずに作るとあまり味がなかったり、臭みが残ったりするので塩をふったり、酒、醤油を軽くまぶして下味をつけておくといいですね。
全体の味つけの時に醤油を先に入れてしまうと砂糖やみりんの味がなかなか入っていかずに味が決まらなかったり、砂糖を余計に入れてしまったりする原因になります。
はじめに甘い調味料から加えて、数分煮てから醤油を入れるといいでしょう。
具が煮えても味がしみこんでないからと、煮続けてしまうと煮崩れしたり、煮詰まりすぎてしょっぱくなってしまったりしてしまいます。
具は冷める時に味がしみこんでいくので、具が煮えたら火を止めて。冷ますことで、味がなじんで美味しくなります」(ほりえさちこさん)
豚バラと大根の生姜煮(2人分)
(材料)
豚バラブロック 300g
大根 400g
生姜 1片
A
みりん 大さじ2と1/2、
砂糖・酒 各大さじ1
水 1と1/2カップ
醤油 大さじ2と1/2
(作り方)
1.豚バラブロックは1cm厚さに切る。大根は皮をむき1㎝厚さのいちょう切りする。
2.豚バラと大根は鍋に入れ、ひたひたの水を加えて10分茹でて、茹でこぼす。
3.鍋に肉と大根をもどし、生姜の千切り、A、水1と1/2カップを加えて2分煮たら醤油を加えて弱火で10~12分煮て、そのまま冷ます。
簡単ひじきのレンジ煮(2人分)
(材料)
芽ひじき 5g
人参 15g
さつま揚げ 1枚
A
砂糖 小さじ1/2、水 50ml
めんつゆ3倍濃縮 大さじ1
(作り方)
1.芽ひじき、細切りした人参、さつま揚げの薄切りを耐熱容器に入れ、Aを加えてレンジで2分加熱したら、めんつゆを加えてさらに1~2分加熱し、そのまま冷ます。
※レンジは600Wでの使用を基準にしています。
※電子レンジで液体を加熱するとき、沸点に達していても沸騰しない場合がごくまれにあります。この状態の液体がちょっとした刺激で急激に沸騰を起こし、液体が激しく飛び散ることがあります。(=突沸現象)。やけどの原因になりますので、ご注意ください。
調味料を入れる順番や、冷まして味を馴染ませるがポイントなのですね。煮物の味が決まらない原因がわかりました!
(取材・文/酒井範子)
ほりえさちこさん
PROFILE)
料理家、栄養士、食育アドバイザーの資格を生かし、離乳食からおべんとうづくりまで幅広いレシピを紹介。著書は、『おいしさ満点!中高生の基本のお弁当』(成美堂出版)、『おべんとうの教科書』(学研プラス)、『3品15分 超時短 糖質オフ1か月晩ごはん献立』(主婦と生活社)、『あと1品がすぐできる! おいしい副菜』(池田書店)、『オートミールで簡単! ダイエット』(宝島社)、『中高生アスリートを応援!パフォーマンスがアップする ラクうま部活弁当』(ナツメ社)、『作りおき+すぐできおかずで糖質オフ1か月弁当』(主婦と生活社)など多数。

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2023年3月の情報で、現在と異なる場合があります。