10年ぶりの社会復帰は順調にいかない?「私たち復職します!」

●5月25日は「ターミネーターの日」
もちろんアーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画『ターミネーター』にちなんだ日です。1985年5月25日は日本で第1作が封切られた日だとか。これに由来して、2015年に12年ぶりの最新作『ターミネーター:新起動/ジェニシス』が公開されるにあたって記念日として申請、登録されました。
復職してすぐは年間60日のお休みもありえる!?
映画『ターミネーター』といえば、有名なセリフ「I'll be back」があります。アーノルド・シュワルツェネッガーはセリフ通り12年の時を経てターミネーター役に復帰したわけですが、ママたちにとって身近な「復帰」といえば、出産・育児を経ての「職場復帰」ではないでしょうか。
産休・育休からの復職に向けては家事の配分、子どもの送り迎えの調整、子どもが病気になったときの対応など心配事が尽きません。口コミサイト『ウィメンズパーク』のママに「職場復帰」事情を聞いてみました。
「病気、病気、また病気…。本当にそれに尽きます。乳児のうちは一度感染したらそれが回復するまでに5日から1ヶ月程度かかることも。休めないではなく休まざるを得ない。病児保育利用にも祖父母頼みにも限界があります。年間60日程度休むことを想定して動いていく必要があるなと思いました」
「病児保育だけではなく、家事代行や病児対応のベビーシッターさんを探しておいたほうがいいかも。事前登録、入会金が必要な場合もあります。我が家は生後11カ月のときに復帰しましたが、8カ月間で60日以上保育園休みました」
60日以上は休む前提!?
やはり「病気になったとき」の対応は夫婦で対策を考えておいたほうがよさそうです。
また、家事の分担が難しければ便利なツールの導入も!
「洗濯乾燥機と食洗機は買いました。とくに夜中に吐いたりされたら洗濯して干してじゃまわりません。赤ちゃんは咳だけでも吐き戻したりしますし…」
できる限りの準備はしておくに越したことはありませんが、結局のところ「その時にならないとわからない」ということも。
「あれこれ考えてもそんなに思い通りにいきませんよー。完璧なシナリオを作って上手くいかなかったらイライラしちゃうと思います。やりながらその夫婦に合ったやり方を探せばいいと思います」
「うちの子は復帰した年、体調を崩して保育園を休んだのは年間10日も無かったですよ。同じ保育園で同時に入園して、入院する事態にまでなった子は9人中1人でした。だから子どもによる。案外丈夫かもしれないし、休みまくるかもしれない。やってみないと分からないので、今から悩みすぎるのはもったいないです」
育休ではなく、一度専業主婦になってから社会復帰することも。
10年ぶりにパートを始めたママもいます。
「5歳と1歳の子どもがいる36歳です。ずっと専業主婦で10年ぶりの社会復帰。カフェでパートをはじめました。大学時代はいろんなバイトをしていて、なんの問題もなく仕事をしていましたので、自信があったのですが今はうまくいきません。業務はレジと簡単な料理(スイーツやカフェラテ作るとか)を同時にやります。余裕のある時間帯はメモを見ながら自分で作りますが、混雑がピークの時は完全に覚えている業務しかできません。お店が混んでくるとベテラン高校生に任せきり。そのことで店長から『もう少ししっかりして』と言われてしまいました。子どもが2人いて休日のみ働くのは無理があるのでしょうか…」
10年ぶりとなると、いろいろ戸惑って当然という気もします。
「週1勤務なら出来なくて仕方ないと思います。週1しか入らないことが分かってるならレジだけやらせるとか、もう少し店長も考えるべきではないの?と。私は店長経験もありますが、私ならメインの戦力ではなく、あくまでメインのフォローとしての位置づけで教育しますね」
「ブランクと年齢の問題と思いがちですが、何事も慣れてしまえば、です。ただ、働く日数、時間が少ないとやはり時間は要します。そこは、店長のフォローが必要なところだと思います」
これはマネジメントする店長の力量不足という声も。
一方、仕事の内容の問題もあるのかも。
「カフェのように覚えること満載で、休日は混雑するようなお店であれば、仕事を覚えるまでは多少無理してでも3日ぐらいは連続して働くとかしないと絶対覚えられないし、体も自然に動きませんよ。飲食店でバイトしたことありますが、平日のお客さんが少ないときに仕事を教えてもらって、体で覚えて、即戦力になって休日の混雑時にも対応できるように育ててもらいました」
「10年ぶりなのに、お客の多い休日に週1勤務の接客業はなかなかハードではないですね…。仕事を覚えるのも大変だし、お客様は待たせられないし。しかもカフェってことは、それなりのレベルのサービスを求められますし」
10年ぶりの社会復帰。その勇気に拍手を送りたいですね。少しずつでもカンが取り戻せますように!
(文・古川はる香)
■文中のコメントはすべて、『ウィメンズパーク』(2022年1月末まで)の投稿からの抜粋です。
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。
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