オムツはずれへの興味づけを1歳・2歳の夏に始める3つのメリット
「子どもがオムツはずれに興味をもつようになるためには、どのように働きかければいいの?」と悩んでいるママ・パパも多いのではないでしょうか。1歳・2歳の夏は、親子ともに無理なくオムツはずれに向けた取り組みをスタートできる条件が揃っている時期です。
子ども自身のペースを大切にして、できることから少しずつ始めてみませんか。
オムツはずれは、トイレに親しむことからスタート
1歳・2歳の子どもがオムツはずれに興味を持てるようにするには、「トイレが何をする場所なのかをイメージできるようにすること」と「親子で一緒にトイレに行き、トイレという場所に親しむこと」が大切です。
まずは、トイレが出てくる絵本や映像を親子で一緒に見たり、おうちの方と一緒にトイレに行ってみて子ども用の便座に座る体験をしてみたりすることから始めてみましょう。トイレに親しみを持てるようになれば、子どもはおうちの方や絵本などに登場するキャラクターのまねをして、自分もトイレを使ってみたいと自然と思えるようになります。
「オムツはずれ」と聞くと、「早くトイレでおしっこをさせなければ」と考えるおうちの方もいるかもしれませんが、子どものペースを無視して焦って進めようとするのは逆効果になることも。おしっこをすることを強制するのではなく、まずは「トイレに親しむ」ことを目標にして、無理のないペースで進めていきましょう。
オムツはずれへの興味づけを1歳・2歳の夏に始める3つのメリットとは?
1歳・2歳の夏に、オムツはずれの最初のステップにあたる「トイレに親しむ」ことをスタートするメリットとしては、次の3つが挙げられます。
1.時間に余裕があるので子どものペースで焦らずに取り組める
入園などの節目が近づくタイミングでオムツはずれを進めようとすると、おうちの方は「早く完了させなければ」と焦ってしまいがち。無理やりトイレに連れて行こうとすることが増えて、子どもがトイレに行くことを嫌がるようになってしまうケースも少なくありません。
時間に余裕がある1歳・2歳の夏のうちにオムツはずれへの興味づけをスタートすると、子どものペースを尊重して、トイレに興味を持ったタイミングでオムツはずれを進めていくことができます。おうちの方もおおらかな気持ちで見守ることができるので、子どもにプレッシャーがかかりにくいこともメリットだといえるでしょう。
2.イヤイヤ期が本格化する前なので親子ともに笑顔で取り組める
本格的なイヤイヤ期が始まると、おうちの方が「トイレに行こう」と誘っても、子どもは「イヤ!」と拒否することが続き、オムツはずれが順調に進まなくなってしまうことがあります。
イヤイヤ期が本格化する前の1歳・2歳の時期は、子どもはおうちの方のまねをすることが大好きで、おうちの方と一緒にトイレに行ってみることにも興味を持ちやすい時期です。この時期にオムツはずれへの興味づけをスタートすれば、親子ともにストレスを感じずにすみ、笑顔で取り組める可能性が高くなります。
3.薄着の夏は服の脱ぎ着がラクで、洗濯物も乾きやすい
トイレをするとき、厚着の時期は服の脱ぎ着に時間がかかり、1歳・2歳の子どもにとっては大きな負担になることも。その点、夏は薄着なので子どもが一人でやろうとする場合にも脱ぎ着がしやすくなります。
オムツはずれが進んでいくと、パンツなどの洗濯物が増えることもあるため、洗濯物が乾きやすい夏のうちに取り組んでおくと、おうちの方の負担軽減にもつながります。
1歳・2歳は自分が好きなキャラクターや周囲の大人たちの行動を「まねしてみたい」という気持ちが強くなる時期です。おうちの方がトイレに行くときに、「一緒に行ってみる?」と声をかけてみることも、子どもがトイレに興味を持つきっかけになります。トイレでおしっこをすることを強制するのではなく、 まずはトイレに親しむところから、肩の力を抜いて取り組んでいきましょう。
取材・文/安永美穂 取材協力/こどもちゃれんじ
●記事の内容は2023年6月の情報で、現在と異なる場合があります。