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「キレない子」に育つ!?1才6カ月までに「幸せホルモン」体質にする方法

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感情をコントロールするのが不得意で、ちょっと気に入らないことがあると、興奮して反発したり、暴力をふるったりする、いわゆる「キレやすい」タイプ。
最近では低年齢化し、小学生にも多く見られると言われています。

文部科学省が行った平成26年度の調査でも、小学生の暴力行為は、7年間で3倍に増えていることがわかり、深刻な問題となっています。

とくにキレやすい傾向があるのは男の子のようで、上記の調査でも、公立小学校で暴力行為をした男の子は、女の子の約13倍という結果に。

「男の子のママには、とくに赤ちゃん時代にしておいてほしいことがあります」

と語るのは、桜美林大学教授で臨床発達心理士である山口 創先生。
キレにくい子に育てるためにはどうしたらいいか、聞いてみました。

赤ちゃんの脳は「皮膚」にある

「皮膚感覚の発達が、脳の発達につながる」と山口先生。
皮膚感覚を発達させることと、キレにくい子に育てることへの関係は!?

皮膚感覚を発達させると、脳も発達する

「『皮膚は露出した脳』と言われます。それは、皮膚で受けた刺激は、簡単な経路で直接脳に届くことを意味しています。
五感が未発達な赤ちゃん時代は、五感の中で最も早く発達する【触覚=皮膚感覚】を育てることが、ひいては脳の発達を促すことにつながります。

赤ちゃんの皮膚感覚を育てるためには・・・

①いろんなものに触れさせる
②抱っこする
③マッサージをする

視覚や聴覚が未発達な赤ちゃん時代は、皮膚刺激が体や心の発達に大きな影響を及ぼすことがわかっています。
早産で生まれた赤ちゃんは、抱っこやマッサージを行うことで、体重増加が早まったり、成長ホルモンの分泌量が増加するというデータもあります」

スキンシップで「幸せホルモン」の分泌量がアップ

「普段の生活でも、ママやパパが抱っこやマッサージなどをして赤ちゃんとスキンシップをすると、赤ちゃんが泣きやんだり、寝つきがよくなったりします。
それも皮膚刺激によるものですが、そこには『オキシトシン』というホルモンが関係しています。

幸せホルモン『オキシトシン』の心と体への主な働きは…

①相手に愛情を感じる気持ち、やさしい気持ち、幸せな気持ちを促す

②不安感やストレスを抑える

③感情に敏感になる

④血圧を下げる、痛みを抑制する

⑤短期記憶をアップする

オキシトシンは、健康な心と体の基礎をつくるために役立つホルモン。
出産時に陣痛を起こしたり、母乳の分泌を促進するときにたくさん分泌されますが、好きな相手とスキンシップをするときにも分泌されます。
たとえば、赤ちゃんを抱っこすると、赤ちゃんにも抱っこした人にも分泌されます。
いわゆる「キュン」とした気持ちになっているときは、オキシトシンが分泌されているのです。

オキシトシンの分泌量に、男女差はありません。また、生まれてすぐのころは、個人差もないと言われています。
しかし、成長過程で、両親から愛情を注がれスキンシップを多くされて育った人は、されずに育った人よりも、オキシトシンの分泌量や感受性(オキシトシンを受け取る器官の感度)がいい、というデータがあります。

男の子がキレやすいのには、理由があった

オキシトシンの分泌量に男女差がないのに、男の子のほうが「キレやすい」といわれるのは、なぜなのでしょうか?
男の子ママならずとも、気になります。「幸せホルモン」と男女差の関係についても伺いました。

男性ホルモンが「幸せホルモン」の効果を抑制

「赤ちゃんと日々触れ合っている家庭では、パパにもオキシトシンがたくさん分泌されています。
ただ、母乳を飲ませているママの分泌量には及ばないため、“赤ちゃんが泣きそうになると、私は夜中でも察知して目が覚めるけど、パパは平気で眠ってる”といったことも出てくるのです。

それともう1つ、パパがママのようにいかないのは、男性ホルモンのせい。男性ホルモンは、オキシトシンの働きを抑えてしまうため、男性には効果が出にくいと言われています」

男性に多く分泌されている「攻撃ホルモン」

「もう1つ、オキシトシンと同じ場所から放出されるホルモンに、『バソプレシン』というものがあります。
これは、縄張り意識や相手に対しての攻撃性に関係し、オキシトシンと相反する作用を起こすホルモン。

こちらも男女ともに分泌されていますが、男性のほうが多く分泌されています。そのせいもあり、男性はオキシトシンの効果を感じにくいと言われます。 

脳の発達段階にある成長期では、よりホルモンに左右されやすいため、ストレスに対して抑制がききにくくなり、男の子のほうが感情の抑制がしにくく、キレやすい傾向があると考えられます」

1才6カ月までの男の子にはとくにスキンシップを!

「最近の研究では、オキシトシンの分泌量や感受性は、1才6カ月ごろまでに決まると言われています。
そのため、1才6カ月ごろまでの赤ちゃん、とくに男の子には、スキンシップをたくさんしてあげてほしいのです。

追跡調査をしたところ、0才代にスキンシップをたくさんした子は、10才になったときには心が安定し、キレにくい子に育っている傾向があるという結果が出ています。

とはいえ、ずっと1日中抱っこをする必要はありません。
抱っこして5分でオキシトシンは分泌されるので、家事の合間などに『ちょい抱き』すれば大丈夫です。おふろ上がりにマッサージをするのもいいでしょう。

また、1才6カ月を過ぎたら効果がないというわけではありません。
大きくなってくると、抱っこやマッサージは難しくなると思いますが、ひざに乗せる、手をつなぐ、頭をなでる、背中に手を置く程度でもいいのです。ぜひスキンシップを続けてみてください」

「抱きぐせ」や「甘やかし」を心配することなく、たっぷり抱っこをしてあげることが大切。男の子だからと、つき離して育てるのはNGですね。
(取材・文/ひよこクラブ編集部)

Profile●山口 創先生
桜美林大学リベラルアーツ学群教授博士(人間科学)、臨床発達心理士。専攻は、健康心理学、身体心理学。著書に『幸せになる脳はだっこで育つ。強いやさしい賢い子にするスキンシップの魔法』(廣済堂出版)など。

※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。

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