SHOP

内祝い

  1. トップ
  2. 赤ちゃん・育児
  3. 3つ子の母、産後入院中は新生児室にニ男を残し、長男や長女の元へ。1人に構えない申し訳なさに涙があふれたことも【体験談】

3つ子の母、産後入院中は新生児室にニ男を残し、長男や長女の元へ。1人に構えない申し訳なさに涙があふれたことも【体験談】

更新

2023年の1月に3卵性の3つ子(長女、長男、ニ男)を出産したichiさん。現在は赤ちゃんも1歳7カ月になり、保育園に通いながら賑やかな生活を送っています。
生まれてから今に至るまでに起きたこと、3人のキャラクター、3つ子育児をする上で感じていることを教えてもらいました。

▼<関連記事>前編を読む

誕生後、3つ子がそれぞれ別の部屋に入院。よろよろの体で3カ所を回る日々…!

「3人そろって大号泣!同時に泣いたときにすぐに抱っこしてあげられないのがつらいです。1人だとおんぶと抱っこをしても手が足りません」(ichiさん)

――インタビューの前編では妊娠から出産に至るまでのお話を聞きました。無事3つ子ちゃんが生まれたわけですが、どのような入院生活でしたか?

ichiさん(以下敬称略) 実は3人とも別の部屋に入院していたので、帝王切開のダメージが残る体でよろよろと3カ所を回る入院生活を送っていました。長女がNICU(新生児集中治療室)、長男がGCU(新生児回復室)、ニ男が新生児室にいたんです。授乳やおむつ変えなど、それぞれのお世話に時間がかかるし、NICUとGCUは棟自体も違って、歩いて行くのが少し遠いから、その時間もかかる。3人目のお世話を終えたら、1人目のところにまた戻ってと、3人の誰かしらの元に常にいる感じでぐるぐる駆け回っていました。

――それは大変でしたね。産後すぐからですか?

ichi はい。産後2日目からそうでしたね。アドレナリンが出ていたのかな?!痛いのを我慢して、自分が頑張んなきゃ!と気を張っていましたね。当時、複雑だったのは、入院先のスタッフさんは「頑張れ!頑張れ!」という姿勢だったんですけど、一方で両親や親戚からは「産後はちゃんと休まないと」ととても心配されたのです。どちらの気持ちもわかると、2つの意見の板挟みになったのが辛かったですね。実際、私が頑張らないと、誰が3人をお世話してくれるんだという現実もありましたし…。

あと長男のいるGCUに行こうとして新生児室の横を通ったときに、ニ男だけがポツンと1人でいたところを目撃したんです。ほかの赤ちゃんたちはお母さんと過ごしていたのに、私は今から長男のところに向かわないといけない。それを見て申し訳ない気持ちが強く出て、泣いてしまいました。

3つ子育児で泣いたのはこれ1回きりです。そのときにこれからもこうして、1人だけに構えないことはきっとある。寂しい思いをさせてしまうことは辛いけど、割り切って育児をしていかなければと、3つ子を育てる覚悟を持ちました。

しっかり眠れる時間を確保。その間は3つ子ちゃんが泣いていても睡眠を優先

「子どもたちは現在、1歳7カ月。2000g前後で生まれましたが、こんなに大きくなりました!普段は保育園に行っています」(ichiさん)

――退院後について教えてください。

Ichi 私がまず退院して、翌日に長女と二男が退院しました。その1週間後に長男が退院して3人そろうことに。3カ月は実家でお世話になりました。

妊婦時代は最後寝たきりの生活を送っていたのですが、一転して大忙しに。日中は両親が共働きでいなかったので、私の祖父母(子どもたちの曽祖父母)にミルクを飲ませてもらったり、抱っこしてもらったり。夜は両親も手伝ってくれました。

――ひいおばあちゃんとひいおじいちゃんも! 一家総出って感じですね。

ichi はい。ただ、やはり祖父母が赤ちゃんを抱っこして立ち上がるのは難しいので、座って抱っこしてもらうなど、本当にできる範囲でお願いする形でした。

あと、そうして自分はずっとメインでお世話しつつ、誰かにサポート役をお願いする形にしていたのですが、それだとずっと眠れずにフル稼働で、心身ともにかなりきつくて…。また両親も夜中に何度も起きていたので、次の日の仕事に影響が出てしまう。これをこのまま続けると、みんなが共倒れになってしまうと危機感があって。

そこで途中から夜の21時から0時までは両親に3人を預かってもらい、完全におまかせして眠ることに。その分、夜中は自分1人で見ることにしました。このシフト制の方法をとってから、だいぶ楽になりましたね。それまでずっと誰かの泣き声が聞こえたら動かなきゃ!と気を張っていたんですけど、その3時間は子どもたちが泣いていても、睡眠を優先。精神的にもだいぶ楽になりました。

育児上手なパパ。「子どもたちは母親が2人いると思っている!?」

「夫は頼れるパートナー。私にとって大事な相方が2週間の出張に出たときは、普段の存在の大きさに気付かされました」(ichiさん)

――里帰りが終わって自宅に帰ったあとも同じようにパパと時間で分担していたのですか?

ichi  夫とは同じような時間による分担はしていなかったですね。自分も夜中2〜3時間くらいなら眠れるようになっていたのが、大きかったかな。息つく暇もない状況は変わりませんが、新生児期よりも育児に慣れたのもあって、乗りきることができました。

夫は育児にとても協力的です。当時も仕事のあとや、リモートの合間などに積極的に関わってくれましたし、一緒に育児を頑張っています。なんなら夫は私よりも子どもを相手するのが上手です。

彼は本当に子どもたちや私の様子によく気が付きます。例えば寝かしつけのときに、ちょうどいいタイミングでミルクやおしゃぶりを私の横にそっと置いてくれるんです。夫は3人のそれぞれの特徴や性格もよくわかっていますし、「こうしたほうが寝るよ」と夫婦間の情報交換もよくしていますね。子どもたちは母親が2人いると思っているかもしれません(笑)。おかげで子どもたちが5、6カ月のときには夫に3人を預けて、私1人美容院に行っていました。

長女はしっかり者の甘えん坊、長男はおちゃらけボーイ、ニ男はマイペース!

「1歳を超えてから、歩けるようになり、いろいろな表情を見せてくれる3つ子。3人の成長を見るのがとても嬉しいです」(ichiさん)

――3つ子ちゃんたちは、現在1歳7カ月ということですが、それぞれどんなキャラクターですか?

Ichi 3人とも全然違いますね。長女はしっかり者。自分は3歳だと思っているようで、弟2人の面倒をよくみてくれます。親や先生のように2人に「おいで〜!」と声をかけています(笑)。ただ夜泣きするし、ミルクも大好き。実はまだいちばん赤ちゃんな面もありますね。

長男はおちゃらけています。生まれたときはしかめっつらをしながら、人や物をじーっと見ていて、とてもクールだったんですが、突然、キャラ変したみたい。今は変な顔をして笑わせたり、踊ったりするようになりました。いたずら好きなので、いつも怒られていますね(笑)。

二男はとにかくマイペース。穏やかで人懐こい性格でいつもニコニコしている子です。よく指をしゃぶってゴロゴロしています。赤ちゃんのときから1人で寝て、ご飯もたくさん食べるのですごく助かっていました!

――3つ子を育てていて良かったなぁと思うことはありますか?

ichi たくさんの人に関わってもらえて、成長を見守ってもらえることはとてもいいことだと感じています。普段から私たち夫婦2人だけではどうしても手が足りないので、両方の両親、親戚、友人、保育園の先生など、多くの人にサポートしてもらっています。それに近所を歩いていると、顔見知りの方に「大きくなったね」とよく話しかけてもらうんです。だから「あなたたちの育児にはたくさんの人が関わって、助けてもらったんだよ」って、子どもたちが大きくなったら、そう伝えたいなと思っています。

お話・写真提供/ichiさん 取材・文/江原めぐみ、たまひよONLINE編集部

周囲と連携し、協力を仰ぎながら3つ子ちゃんを育てつつ、子どもたちにもそのことを伝えたいというichiさん。その言葉には周囲への感謝と共に、育児は決して1人で抱え込むものではないというメッセージが込められていると感じました。これからも3つ子ちゃんの成長が楽しみですね。

「たまひよ 家族を考える」では、すべての赤ちゃんや家族にとって、よりよい社会・環境となることを目指してさまざまな課題を取材し、発信していきます。

ichiさん

2023年1月11日生まれの3つ子ちゃん(長女、長男、ニ男)のママ。妊娠・出産を機に大阪から実家が近い関東へと引っ越し。パパと3つ子の5人で暮らしている。3つ子ちゃんは現在、保育園に通園中。

●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●掲載している情報は2024年9月現在のものです。

ichiさんのインスタ

赤ちゃん・育児の人気記事ランキング
関連記事
赤ちゃん・育児の人気テーマ
新着記事
ABJマーク 11091000

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第11091000号)です。 ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→ https://aebs.or.jp/

本サイトに掲載されている記事・写真・イラスト等のコンテンツの無断転載を禁じます。