娘がきゅうりしか食べない!リフレッシュしたくて行ったグアム旅行はまさかの事態に!?【丸山桂里奈・本並健治】
元サッカー日本女子代表でタレントの丸山桂里奈さん(41)と、元サッカー日本代表で指導者の本並健治さん(60)夫婦。2023年2月に生まれた娘は1歳7カ月を過ぎたころです。今回のお話は、初めて家族で海外旅行へ行ったことについて。旅先でまさかのできごとがあり、大変だったようです。
連載「GK夫とFW妻の育児奮闘記」第19回です。
試練の3時間50分フライト
先日、家族で初めて海外旅行に行きました。4泊5日のグアム旅行です。もう、何もかも初めてづくしの旅でした。まず、いつも車移動をする娘にとって、飛行機もそうだし、公共交通機関を利用すること自体が初めてです。グアムまでの飛行機のフライト時間は4時間弱。できるだけおとなしく過ごせるように、新しい本やおもちゃ、飲み物やゼリーなどを準備しました。子連れ旅行は、子どものために準備するものがすごく多くなりますよね。
4時間弱の成田―グアムのフライトでは、始めは窓から見える景色を見たりして落ち着いていて、そのうち本並さんに抱かれてすやすや寝てくれてほっとしていました。ところが、もうすぐ到着するころになって、起きてぐずぐずに。着陸するときの気圧の変化のせいだったのかなぁ。今回は4時間ぐらいだったからまだよかったけれど、もっと長距離移動だったらきっと大変だったろうな〜と思います。
グアムで海&砂浜デビュー!
ホテルは、子ども用の遊ぶスペースがある広めの部屋をとりました。ホテルのプールには水深が浅い子ども用プールもあって、滞在中は何度もそのプールで遊びました。娘は始めはこわがっていたけれど、だんだん慣れて、最終的にはプール内の段差からジャンプして飛び込めるほどに。顔をつけたりはしなかったけど、水が大好きな娘はとっても楽しんでいました。
せっかくのグアムなので、ホテルのプールからつながるプライベートビーチにも行ってみました。娘にとって初めての海です。だけど・・・海について砂浜を歩かせようとしたら「イヤイヤ!」と。靴が嫌なのかな、と思って素足で砂浜を歩かせようとしてみたけれど、それも「イヤイヤ!」。砂の感触が嫌だったのかもしれません。本並さんが抱っこして海に入ろうとしてみたけれど、娘はずっと本並さんにしがみついておりようとせず、険しい表情のままでした。
そのほか、水族館にも遊びに行きました。日本でも水族館が大好きな娘。グアムの水族館はちょっと変わっていて、長い水槽のトンネルがあって洞窟みたいな感じでした。娘は不思議そうにきょろきょろと観察して、楽しんでくれたようです。
楽しみにしていた食事。まさかのほぼテイクアウトに
せっかくの海外旅行だから、外食でおいしいものを食べたい!と思っていたんですが、娘がホテルの朝食のブッフェなどの食事をほとんど食べてくれないというまさかの事態に。朝食ブッフェで娘が食べたものは、なんときゅうりだけ!持っていたレトルトの離乳食をあたためても、ちっとも食べなくて・・・。しかたないから、ホテルの近くの日本料理屋さんでうどんをテイクアウトしたり、おにぎりを買ってきて部屋で食べさせました。
そんな状況だったので、大人も娘に合わせ、ほとんどテイクアウトしてホテルの部屋で食べました。日本食を探して、最近グアムにできたドン・キホーテに行ってみたら、そこのフードコートがすごく充実していて助かりました。そのフードコートで焼きいもやおにぎりやうどんを買ったんですが、すごくおいしかったんです。でも、せっかくグアムにきていてドンキホーテに行ってうどんを食べるって・・・日本にいるのと変わらないね、と本並さんと笑いました。
結局みんなでレストランで食事をしたのは、最終日の夜だけでした。
ファミリーに親切なグアム
日本よりも道幅が広いグアムは、ベビーカーでの移動が楽でした。建物の全部の入り口が広いからぶつかりそうになることもないし、安心して通れました。
ホテルマンやお店の人たちは、家族連れにとってもフレンドリー。娘は、ホテルのロビーにいた男性のことをすごく好きになって、彼を見かけるとすぐにハイタッチしに駆け寄っていました。彼も娘を見ると笑顔で対応してくれて、とっても優しかったです。
初めての子連れ海外旅行は、イメージしていたようなリフレッシュする感じとはほど遠く、なんだか大変でした。私も本並さんも疲れ果てちゃったけど、でも家族で一緒にたくさんの初めてを経験できたことはよかったと思います。
写真を見かえしてみると、旅行に行く前と帰ってきてからでは、娘の顔つきがちょっと成長したように感じます。大変ではあったけど、家族のいい思い出になりました。
高熱が2~3日続いた後、発疹が
旅行から帰宅して数週間後、娘が高熱を出しました。ある夜、私がおふろに入っているときに本並さんが娘を見ていたら、3回くらい噴水のようにはいたそうです。「こんなにはくのを初めて見た」とめずらしく本並さんもあわてていました。すぐに夜間の病院に連れて行ったら「おそらく胃腸炎だから、家族に感染しないよう気をつけてください」とのことでした。
39度ほどの高熱が2~3日続きました。娘の体はすごく熱くてしんどそう。機嫌も悪くてずっとぐずったり泣いたりしてました。幸いなことに水分はとれていて、ごはんも少し口にできていました。それでもやっぱり心配で、私も夜なかなか眠れませんでした。
胃腸炎の可能性があると言われたけれど、家族のだれにも嘔吐や下痢は見られません。なんだろう?と思っていたら、熱が下がって少ししてから、顔から始まり全身に発疹が出始めました。きっとこれが突発性発疹かな、と思います。仕事のスケジュールを調整してもらったりして、できる限り娘に付き添って看病してあげられたのでよかったです。
家族でゆっくり過ごせた幸せ時間【今月の本並さん】
家族で初めての海外旅行。海でのアクティビティを楽しみたい気持ちもありつつも、やっぱり娘中心の行動になるものですね。いろいろ大変ではあったけれど、楽しかったです。娘は海はあんまり気に入らなかったみたいだけど、一緒にプールに入ってたくさん遊んでとても喜んでいました。比較的観光客が多くないシーズンだったから、家族の時間をゆっくり過ごせたのは幸せでした。
お話・写真提供/丸山桂里奈さん、本並健治さん 聞き手/早川奈緒子、たまひよONLINE編集部
小さい子どもを連れての旅行は、荷物も多くて大変ですよね。ハプニングがありながらも、「家族でのいい思い出ができた」という丸山さん・本並さんファミリーでした。
●記事の内容は2024年9月の情報であり、現在と異なる場合があります。
丸山桂里奈さん(まるやまかりな)
PROFILE
1983年3月26日生まれ、東京都出身。第4回女子W杯、アテネ五輪、北京五輪、第6回女子W杯(優勝)、ロンドン五輪(準優勝)で日本代表として活躍。2005年Lリーグ(現なでしこリーグ)新人王、2011年国民栄誉賞を受賞。現在はバラエティ番組、スポーツ番組などで活躍。2023年2月に第1子の女の子を出産。
本並健治さん(ほんなみけんじ)
PROFILE
1964年6月23日生まれ、大阪府出身。1986年松下電器産業サッカー部に入団。ガンバ大阪、ヴェルディ川崎で活躍し、日本代表に選出される。2002年に現役を引退後、2012年にはなでしこプレミアリーグ「スペランツアFC大阪高槻」の監督に就任し、指導者として活躍。2016年退任し、現在はサッカー解説者、サッカー指導者、タレント活動など幅広く活躍。