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カウンセラーが分析。「学校に行きたくない!!」子どもを不登校にしない幼少期の子育てとは?

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子どもがある日、「学校に行きたくない」と言い出したら――。ママは不安でいっぱいになりますよね。不登校というと、小学生や中学生になってからだと思われるかもしれませんが、実は幼少期から気を付けることができるんです。これまで300件以上のママの相談を受けてきた、不登校カウンセラーの山根貴子さんに原因と対策について伺いました。

不登校になる傾向は、子どもでなくママのほうに・・・

山根さんがカウンセラーになったきっかけは、ご自身のお子さんが学校に行かなくなったことでした。
「悩んで、病院や地域の支援などに相談しました。なかなか解決策が見えなかったのですが、『自分の周囲は、360度自分を投影している存在』と気づいてから、少しずつ状況が好転していったんです」
人のせいにすることの多かった自分を見つめ直し、相手は自分を映す鏡だと考えるようになった山根さん。振り返ってみると、夫婦仲は悪く、家庭の雰囲気は良いものとはいえませんでした。学校に行かせようと子どもを変えるのではなく、自分が変わればいいのだと考えるようになってから、夫や子どもへの接し方も和やかになり、家庭の雰囲気は一変。それまでは何をしても学校に行けなかった子どもが、2週間で行くようになったそうです。

「どんな子が不登校になりやすいんですか?とよく聞かれるのですが、子どもに傾向はありません。傾向があるのは、ママの方なんです」と話す山根さん。いじめだったり学校で嫌なことがあったりする場合もあるので、注意が必要ではあるものの、たいていの場合、それらはきっかけにすぎず、ママが悩みを抱えていたり、夫婦仲が悪かったりして、ママと一緒に子どもも悩んでしまっているケースが多いといいます。
「相談に来られたママには、引越しや嫁姑問題、夫婦ゲンカなど、お母さんの心が大きく動いた出来事はありませんか?と尋ねています。そこで原因に気付くこともあります」

子どもとの心理的距離は「年齢×1m」が理想

子どもが学校に行けなくなった場合、どんな言葉を投げかければいいのか、そこに正解はありません。大事なのは、まず子どもの話をしっかり聞くこと。
「心配のあまり、『なんで学校に行けないの?』『何があったの?』と問い正してしまいがちですが、子どもは話したくなったら自分からぽつりぽつりと話してきます。そして、話してきたら質問はせずに、『うんうん、そうなんだね』と聞いてみてください。できるだけアドバイスはしないようにすると、子どもが自分で考えたり自分の気持ちをママに話しやすくなったりします。
また、子どもの態度を自分なりに解釈して必要以上に不安になっているママも多いように感じます。ママは子どもがうつむいているだけで『思い詰めているのでは……』と心配してしまうもの。でも、実際には子どもは『いつから学校に行こうかなー』と考えているだけだったりすることもよくあるんですよ」

ママが盲目的に愛情を注ぐケースも要注意です。
「もちろん、愛情からの行為なのですが、子育てのゴールは子どもの自立であり、子どもは日々成長するもの。子どもはママとは違うひとりの人格です。
子どもとの心理的距離は『年齢×1m』が理想だといわれています。中学2年生だと14m。思った以上に離れていますよね。子どもの手が離れたら、真正面にドンと立つのではなく、斜め後ろから見守るくらいの意識で接してみてはいかがでしょうか?」

パパに頼って甘えて、ママが笑顔でいよう

家庭の中が常に明るく、子どもが健やかに成長する秘訣はズバリ、ママがラクになることです。仕事や家事に追われると、イライラしてしまいますよね。そんな時は、ママ自身の息抜きが大事。
「日本では子どもを預けて夫婦がデートをするのは不謹慎だという風潮がありますが、欧米では当たり前。ママが自分の時間も大事にして余裕をもち、笑顔でいれば、子どもも幸せなんです」

特に責任感が強くまじめなママほど、自分ですべてを抱え込んでしまいやすいんです。

「パパに相談しようと思っても、仕事で忙しくてなかなか聞いてくれない、と不満を感じているママもいるかもしれません。でも、きっと、パパは子どもが生まれ、守るものができて仕事を頑張るぞ!と思っていることでしょう。
ママはつい、パパが帰って来るなり、『聞いて聞いて! 今日子どもがね……』と報告や相談をしてしまいがちですが、そこはぐっとガマン。まずは笑顔で、お帰りなさい、お疲れさま、と迎えてほしいなと思います。そうやって一呼吸置くと、パパも話を聞くモードに切り替わりやすくなるはず。
また、男性は甘えられたり頼りにされたりすると、嬉しいものです。家事や育児もかわいく甘えて協力してもらって、家族や夫婦で助け合っている姿を見せていると、子どもは自然と健やかに育っていくものなんですよ」

最後に、子どもが学校に行かない時期があったとしても、深刻になりすぎず、ママが大らかに構えることも大事です。世の中の偉人の中には学校という枠組にはまらず、その期間の経験がブレイクのきっかけになった人もたくさんいます。
「『なるようになるさ』と前向きに考えていると、本当になるようになっていきますよ」と、山根さんはご自身の経験を踏まえ、話してくださいました。
まずはママが笑顔でハッピーでいられることを優先してみてくださいね。(文・尾越まり恵)



☆プロフィール☆
山根貴子(やまねたかこ)
不登校カウンセラー。子どもの不登校の経験からカウンセリングを勉強。これまでに不登校・引きこもり・場面緘黙(かんもく)で悩む母親300人以上の相談を受けている。

※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。

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