もっといいパパになりたいパパの心がけ3カ条
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自分はいいパパでいるつもりなのに、ママはちっとも評価してくれない。「自分はこんなに頑張っているのにー!」と叫びたいパパ必見。ダメなパパはいいパパに、いいパパはもっといいパパになれる3カ条があるとか!? 「パパの心がけ3カ条」を提唱するのは、3男の父親であり、保育士のキャリアも持つ大阪教育大学教育学部准教授(家政教育講座)の小﨑恭弘先生。心して聞きましょう。
その1、赤ちゃんと一日お留守番すべし
ママがいつもしている育児、家事がどれだけ大変か。その大変さは、パパの想像をはるかに超えています。パパが頑張っているといっても、それは想像の2~3倍くらいがいいところかもしれません。
本当の大変さを肌身で感じることができるのが、赤ちゃんと2人だけのお留守番。一日お留守番をすると、授乳の時間、おむつ交換の時間は待ったなしでやってきますし、いつ泣き出すかは予想もできないことがわかります。掃除や洗い物、洗濯をして、あれよあれよという間に一日が終わるでしょう。
パパが「自分は頑張っている」と思っていても、ママにそう思われていないのは、パパの育児や家事が表面的な手伝いにとどまっていて、本当の大変さがわかっていないからなのです。
その2、子どもの成長を一緒に喜ぶべし
パパのよくある勘違いは、「家事と育児を手伝えば自分は完璧だ」というもの。実はママたちが本当に求めているのは、そこではありません。家事や育児は当たり前で、その先の共感や一体感を求めているのです。ここにパパが気づくことができるかどうかが、最大のポイント。
たとえば、「今日こういうことができるようになったよ」とママに言われたら、一緒に喜べるかどうか。「うまく離乳食が進まないんだよね…」という悩みや苦しみを一緒に分かち合い、どうすれば乗り越えられるか、一緒に考えるということ。ママが「この家族でよかった」という一体感を得られれば、幸せな家庭のいいパパに近づけるでしょう。
ちなみに、つい言ってしまいがちな「仕事で疲れているから」は、NGワードです。共感していないことをわざわざ口にしているようなものなので、今日から絶対に言わないようにしましょう。
その3、「やってますアピール」はするべからず
パパがやりがちなミスといえば、「やってますアピール」。おむつを替えている俺アピール。子どもと遊んでいる俺アピール。寝かしつけをしている俺アピール。それをやっている最中も、終わった後も、わざわざアピールする必要はありません。アピールがなくても、ママはパパの育児ぶり、家事ぶりをしっかり見ています。
仕事に置き換えてみるとわかりやすいでしょう。仕事ができる人は、わざわざアピールしなくても、まわりからしっかりと評価されます。逆に、たまに何かしたからといって、アピールばっかりしている人がいたら、どう思いますか? アピールパパは、それと同じなのです。パパの努力はアピールしなくてもママに伝わっているので、もっと自信を持ちましょう!
パパにとっては耳の痛い話が多かったかもしれません。でも気をつけるポイントとしては、それほど多くないはずです。どれも今日からできることなので、この瞬間から心がけたいものです。忘れそうな人は、3カ条を壁に貼っておきましょう。決してアピールと思われないような場所に…。(取材・文/香川 誠、ひよこクラブ編集部)
監修/小﨑恭弘先生
大阪教育大学教育学部教員養成課程准教授(家政教育講座)。西宮市初の男性保育士として活躍したのち、大学の准教授やNPO法人「ファザーリング・ジャパン」の顧問として活動中。3男の父。
参考/ひよこクラブ2015年6月号「父親子育て道場」より