【専門家監修】桃の節句・端午の節句★1~3歳が食べていいもの・ダメなもの

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女の子の成長を願う「桃の節句」と、男の子の成長を願う「端午の節句」。桃の節句でよく食べられるひなあられは、桃(色)、緑、黄、白の4色があり、四季を表しています。これは、「一年中、娘が幸せでありますように」という願いが込められたもの。一方、端午の節句では、柏もちを食べることが多いですが、これは柏の木が由来となっています。古くから神が宿るといわれている柏の木は、新芽が出て育つまでは古い葉が落ちないそう。そこから、子孫繁栄を願って柏もちを食べるようになったといわれています。
そんないつもとは違うメニューは何才から食べていいのか、食べさせる際の注意ポイントも含め、管理栄養士の太田百合子先生に伺いました。
3月のイベントメニュー
女の子の成長を願う行事である桃の節句(ひな祭り)では、ちらしずしやひなあられといった、この日のためのメニューがたくさん並びます。ちらしずしには、えびや菜の花が入っていますが、えびは「長生き」、菜の花は「春らしさ」といった意味が込められています。
ひなあられ(甘みのあるもの)
「1歳代から食べられますが、商品によっては大きいものもあるので誤えんに注意が必要です。食べさせるときは、全年齢、大人が近くで見守りましょう」(太田先生・以下同)
ちらしずし
「生ものが入っていなければ、1歳代からOKです。ただし、食材が大人用のサイズに切られているものが多いので、小さく切って少量ずつ食べさせて」
はまぐりのお吸い物
「はまぐりは、独特な苦味があり刻んでもかたい食材です。1~2歳代は、汁だけにしましょう。3歳以降は、子どもが嫌がらなければはまぐりも食べさせてOKですが、必ず刻んで食べさせるようにしましょう」
5月のイベントメニュー
男の子の健やかな成長を願う日、端午の節句。今は「こどもの日」と呼ばれることが多いです。ちまきや柏もちなど、子どもが食べる際には注意したいメニューが出てきます。
ちまき(甘みのあるもの)
「粘り気があり、のどに詰まらせる恐れがあるので、1~2歳代はNG。3歳以降に食べる場合にも、小さくカットし誤えんしないように大人が近くで見守ってください」
柏もち
「ちまき同様、のどに詰まらせる危険があるので、1~2歳代は食べさせないでください」
たけのこの煮もの
「えぐみがあるため、1歳代では受けつけないことも。欲しがるようなら食べさせてOKですが、1歳代に限らず、全年齢小さく切ってかみ切れるようにしましょう」
特別なお祝いの日のメニューは、伝統的な行事食を取り入れてみようかと思うと、いつもと違う初めての食材と出合う場合も。「これは食べさせていいの?」「どう調理したらいい?」と迷った時の参考にしてください。
■参考:『1才2才のひよこクラブ』2019年冬春号
初回公開日 2019/03/01
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