保育士に聞く★保育園に預ける前に知っておきたい”よく寝てくれる”生活時間割

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仕事に家事に育児にとフル活動で働くママやパパ。忙しいからこそ、生活リズムを一定にして、早起き・早寝をすることが、親子ともにいい睡眠&元気に過ごすことにつながるのだそう。睡眠トラブルに悩むことなく過ごすには、どんな生活リズムがいいのでしょうか。乳幼児の睡眠に詳しい清水悦子先生に伺いました。
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仕事がある日のスケジュールのお手本
自宅に帰ったら、ごはんのしたくをして食事を済ませ、おふろに入れて、片づけて明日の用意をして・・・といろいろなことをして、ふと気がつくと夜22時なんていうことも、ワーママ家庭ではよくある話。けれども、それでは赤ちゃんの就寝時間が遅くなり、睡眠トラブルを起こす原因に! ではいったいどうすれば、親子ともにしっかり休むことができるのでしょうか?
遅くとも21時までに寝かせる
「赤ちゃんがしっかり睡眠がとれるようにするには、おふろ→食事→就寝を3時間以内に済ませ、21時までに寝かせるのがポイントです」(清水先生・以下同)
親も22時までの就寝をめざす
「家事はできる範囲でいいと割りきり、寝る前はテレビをけして赤ちゃんとゆっくり過ごす時間を確保。ママやパパも定時で帰宅できた日は、疲れをため込まないために22時までの就寝をめざしましょう」
登園までの過ごし方
「ママやパパの出勤時間によっても起床時間や登園時間は異なりますが、8時に登園する家庭をモデルケースにして紹介します」
起床から登園までの時間割
5:00 ママ・パパ起床、身じたく、洗濯
6:00 朝食準備、夕食の下準備
7:00 赤ちゃん起床、全員で朝食、登園準備
8:00 登園、出社
朝食の準備と合わせて夕食の下ごしらえを
「早起きして夕食の下準備を済ませておけば、帰宅後の夕食準備がぐんとラクに。休日に大人のおかずや離乳食を作りおきしてもいいでしょう」
登園準備は触れ合いタイム
「パパの帰宅が遅くても、赤ちゃんは21時までに寝かせます。そのかわり朝のお世話や登園をパパの担当に。スキンシップにもなって一石二鳥です」
保育園のお迎えから就寝時間までの過ごし方
あわてて会社を出て、赤ちゃんを迎えにいったあと、21時までに寝かしつけるのはとても大変そう。最初は大変でも、習慣にしてしまえば、うまく回るように!
保育園お迎えから就寝までの時間割画像
18:00 保育園へお迎え、帰宅、夕食準備、赤ちゃんとおふろ
19:00 夕食
20:00 夕食の片づけ、残りの家事、
21:00 赤ちゃん就寝
22:00 親就寝
夕食準備は30分以内を目安に
「就寝時間から逆算すると夕食の準備にかけられるのは30分以内。総菜、調理キット、ベビーフードなども積極的に活用しましょう」
夕食後の家事は夫婦で分担
「20時30分ごろには赤ちゃんと寝室に行き、スキンシップをとりたいもの。夕食の片づけと残りの家事はママとパパで分担して効率アップ!」
大人は7~8時間の睡眠を確保
「大人の適正な睡眠時間は7~8時間。赤ちゃんだけでなく親もしっかり睡眠がとれるように、スケジュールを組みましょう」
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赤ちゃんを保育園に預けて仕事をし、毎日を過ごしていくのは時間との勝負。1日1日をきちんと過ごすのは大変ではあるけれど、いいリズムが習慣になれば、あとあととってもラク。「理想のようにはいかない」と思わず、まずはトライしてみてくださいね。(取材・文/ひよこクラブ編集部)
■監修/清水悦子先生
NPO法人 赤ちゃんの眠り研究所代表理事。茨城キリスト教大学文学部助教。「夜泣き保育士」として2010年からネットで情報を発信。著書に『赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド』など。
■参考:『ひよこクラブ』2018年9月号付録「ねんねの3大トラブル最強解決BOOK」より
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