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食事中の立ち歩き、お片付けできない、ひとりで着替えられない・・・。子どものやる気がでる生活習慣のしつけとは?

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お食事のスプーン
quintanilla/gettyimages

保育園や幼稚園は、子どもにとって初めての集団生活の場。園での生活を気持ちよく快適に過ごすには、生活習慣のしつけが欠かせません。園で教えてくれる部分もありますが、1歳・2歳のうちに、家でのしつけもそれなりにしておきたいところ。とはいえ、何をどうすれば子どもをそれなりにしつけられるのか、わからないという人も多いでしょう。そこで、子どもの社会性の発達に詳しい白百合女子大学人間総合学部の秦野悦子先生(発達心理学)に、1歳、2歳のうちに押さえておきたい、生活習慣のしつけについて教えてもらいました。

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自分で食べられるようになるには?

まずは衣食住の中でも、とくに大切な食事から。親に頼らず、自分で食べられるようになるには、どんなしつけをすればいいのでしょうか?

【1歳代前半~】まずは「手づかみ食べ」から

まずは、自分で食べることの楽しさを知ってもらいましょう。最初は手づかみからでOK。メニューを野菜の煮もの、肉だんごなど、手づかみしやすいものにしてみてください。散らかったり汚れたりするのは気にせず、自分で食べられたらほめてあげることも忘れずに。食べたい気持ちを大切に。

【1歳代後半~】スプーンを経験させる

手づかみ食べに慣れたら、次はスプーンの経験です。とはいっても汁物は難易度が高いので、最初は白ごはんから。スプーンにうまくのせられないときは、ママ・パパが手伝ってあげましょう。白ごはんが食べられるようになったら、ポタージュなどに挑戦してみてください。

【2歳代~】フォークを練習させる

スプーンが上手に使えるようになったら、フォークでぎゅっと刺して食べる練習です。最初はフォークで刺しやすいいも類などがいいでしょう。ママ・パパがお手本としてフォークで刺してあげると、覚えるのもスムーズです。2歳6ケ月くらいからは、フォークの柄を下から持たせることにもチャレンジ。

座って集中して食べられるようになるには?

立ち歩きながら食べたり、食べている途中でどこかに行ったりするようでは、食事はなかなか進みません。座って集中して食べられるように、環境を整えることから始めましょう。

【1歳代前半~】食事しやすい環境を整える

おもちゃを片づけ、テレビを消します。子どもが食事に集中するには、遊びと食事の時間をしっかりと区切ることが大切です。集中して食べるには、足がブラブラしないことも大切。足が床につかない場合などは、踏み台を用意してあげましょう。

【1歳代後半~】楽しい雰囲気で食事をする

食事の時間が楽しくなるように、親子で会話をしながら食事をしましょう。食べている途中で「小皿がたりない」「ぬれタオルがない」「水のおかわりが欲しい」と、何かあるたび席を立つのではなく、必要なものはあらかじめ用意しておきましょう。

【2歳代~】20分を目安に切り上げる

子どもが食事に集中できるのは10分から15分程度のこと。いつまでもだらだらと食べるのではなく、時間を区切るようにしましょう。目安は20分。時間が来たら、食事を下げてしまい、あとで欲しがっても次の食事までは我慢させましょう。

衣類を着替えられるようになるには?

集団生活に入る前には、衣類の着替えも覚えてもらいたいところ。どこまで手伝うか、どこから自分でやらせるか。参考にしてみてください。

【1歳代前半~】声かけしながら着替えを手伝う

「座って脱いでごらん」「お袖のトンネルに入りまーす」といったように、声かけをしながら着替えを手伝ってみてください。着替えのプロセスを楽しいと思えるような声かけならなんでもOK。そこから「自分で着替えたい」という気持ちが芽生えます。子どもの協力動作(ママ・パパがやろうとすることに協力する動作)を引き出すことがポイントです。

【1歳代後半~】脱ぐことから教える

自分で衣類の着替えをさせるには、まずは脱ぐところから。ただし、子どもだけでいきなり全部の動作はできないので、ママ・パパが途中までは手伝ってあげましょう。最後のフィニッシュだけは子どもにやらせて、「自分でできた」という達成感を味わってもらうことも大切です。

【2歳代~】自分で着るようにサポート

脱ぐことができるようになったら、次は「着る」のステップです。服やズボンを広げておき、着やすい状態からスタートしてみましょう。2歳代は自分でやりたがるので、その気持ちを大切にしてあげるとやる気がアップします。手伝いをする場合も本人に気づかれないように、そっと行ってください。

靴を脱げる・履けるようになるには?

お出かけのたび必要になる靴の脱ぎ・履き。最初はなかなか難しいチャレンジですが、自分でできるようになると、お出かけも楽しくなるはずです。

【1歳代前半~】声かけをしながら靴を履かせる・脱がせる

服の着替えと同様、最初は声かけをしながら、ママ・パパが手伝ってあげてください。1歳代は面ファスナータイプがおすすめ。「ベリベリっとするよ」などと声かけしながら、親がリードして子どもの気持ちを向けていくようにしましょう。自分でやりたがる子には、「脱ぐ」経験もさせましょう。

【1歳代後半~】自分から靴に足を入れさせる

「脱ぐ」ができるようになったら、次は「履く」練習ですが、脱ぐことに比べて難しいので、ママ・パパがあらかじめ靴を広げておくなどサポートをしてあげましょう。まだ1人で足を入れられないうちは、ママ・パパが靴に足を入れてあげてください。

【2歳代~】子どもに履き方を見つけさせる

2歳代からは「自分でしたい」という意欲を育ててください。最初は時間もかかるのでママ・パパはイライラすることもあるかもしれませんが、決してせかさずに。何度もチャレンジしているうちに、子どもはどこを引っ張ればうまく履けるのか、履き方を見つけるようになります。

決められた場所に片づけられるようになるには?

遊びのあとのお片づけは、ある意味いちばん難しいチャレンジかもしれません。なんせ大人でも難しいのですから…。幼児期のしつけがカギを握ります。

【1歳代前半~】片づける場所を決めておく

どこに何を置くか、片づける場所を最初に決めておきましょう。コツは片づけを片づけと思わせずに、片づけも遊びの延長として楽しむこと。おもちゃごとに色違いのおもちゃ箱を用意しておくと、片づけやすくなります。「○○持ってきてね」「ありがとう、ここにないないしようね」など、ママのお手伝いをしてもらう感覚で。

【1歳代後半~】おもちゃの種類を意識させる

「一緒に片づけようね~」と、ママ・パパが声かけしながら片づけを始めるようにしてみてください。「お人形さんはここだよ」「ぶっぶーはそっちだね」と、ママ・パパも一緒になって一つずつ順番に、おもちゃを片づける場所を意識させることがポイントです。

【2歳代~】片づけも遊びの一部と意識させる

1歳時に比べるとだいぶ片づけもできるようになってくるころですが、ママ・パパは声かけしながら子どもが片づけるのを見守りましょう。2歳代はごっこ遊びが好きなのを利用して、「おもちゃももう寝る時間だよ」などと、遊びの要素を取り入れてみてください。

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今回は「1歳代前半~」「1歳代後半~」「2歳代~」と3ステップに分けましたが、これはあくまで目安。まとめて見てみると、「うちの子、これはもっと早くできたな」「これは遅れているな」といったこともあるかもしれませんが、あまり気にしなくて大丈夫。それよりも大事なのは、子どもが「自分でやってみたい!」と思って取り組んでいるかどうかだと秦野先生は言います。最初から完璧をめざさず、子どものペースに合わせて、子どものやる気を引き出してあげたいですね。(取材・文/香川 誠、ひよこクラブ編集部)


監修/秦野悦子先生
白百合女子大学大学院文学研究科発達心理学専攻、人間総合学部発達心理学科教授(学科長)、発達語用論、障害児のコンサルテーション、子育て支援が専門。『子どもの気になる性格はお母さん次第でみるみる変わる』(PHP研究所)など著書多数。

参考/「1才2才のひよこクラブ」2017年冬春号「押さえておきたいしつけ入門」

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