堂本剛さん、育児雑誌の異色連載の中身は?赤ちゃんはもちろん、医師や科学者、ときには縄文時代の子育てまでを取材【後編】
育児雑誌『ひよこクラブ』において「堂本剛の僕が親になる日まで」を2015年12月号より連載中の堂本剛さん。前編では、なぜ連載がはじまったかのエピソードをお話しましたが、後編では、連載の内容をより具体的に紹介します。
「父親」から「親」に変更した連載タイトル
「『僕が父親になる日まで』のタイトルの父親を親に変えてくれませんか?」 というのは2015年秋、連載開始前の堂本さんからの言葉。
「父親、母親とわけなくてもいいと思うんです。一人で育児している人や、実の親でないいろんな人がいる・・なんだけど、やっぱり育児雑誌だししっくりくるのは『親』かな」
原稿がほぼできあがり、最後の締切前に堂本さんからいただいた、タイトル変更の提案。編集部が逆にはっとさせられる一言でした。
前編で書いた通りこの連載は「ママ・パパの育児の負担を減らしたい、育児当事者以外を巻き込みたい」という思いからスタートした連載でした。それなのに、堂本さんに「疑似父親、疑似パパ」という雑誌的な視点を押し付けていたのかもしれない・・・。
ひよこクラブは「赤ちゃんの笑顔のために」をモットーのひとつとしています。
赤ちゃんの笑顔に、必要なのは「理想の家族」ではありません。単純にいってしまえば「愛情」というそこに集約されるものなのでしょう。
「誰も気にしないこだわりかもしれないんですけどね」と堂本さん。
すぐに編集部は原稿を差し替え。こうして人気連載となる「堂本剛の僕が親になる日まで」が誕生しました。
当初は「未来のイクメン目指して奮闘します!」としていたサブタイトルも、イクメンという言葉自体の矛盾を相談し、整理していきました。
連載開始にあたり掲載した、堂本さんの赤ちゃんについてのコメントです。
「僕をはじめ社会みんながサポートしていけるそんな社会・・・だれもが愛情で繋いでいける世界になったらいいなと切にねがいます」(2015年11月号)
テーマは毎回堂本さんと編集部で決めます。小児科や産科の医師はじめ、脳科学者、読者ママと赤ちゃんなどに取材。
ときには縄文時代の子育てを取材してもらったことも!
その連載から、いくつか堂本さんのコメントを抜き出して紹介します。
連載第9回 最近の子育てニュース 気になること感じること(2016年8月号)
「『両方の立場に感情があるよ』と今の立場だから見えることを伝えたい。それによって少しでもだれかの力になったり、声を上げる勇気を持ってもらえたら・・そんな風に願います。」
連載第11回 母子健康手帳という文化に触れる(2016年10月号)
「日本の母子健康手帳が、今後さらに注目されますように。そして赤ちゃんが成長して手に取ったとき、『こうやって生まれてきたんだな』と親に感謝するきかっけになることを願います」
連載第24回 江戸時代の子育てをみつめて(2017年11月号)
「父親が育児をする時間がじっくり持てるというのは、本当に理想です。現在父親の育休制度もだいぶ知れわたってきましたが、もっと『当たり前』になる制度がないと今の時代は難しいのでは・・・と、いろいろなことを考えてしまいました」
連載30回目 ノンスタイル・石田さんと双子育児をイメージする(2018年5月号)
「僕もそのとき(編集部注 パートナーが出産をむかえるとき)が来たら立ち合いたいなと思っているんです。でも世間でよく聞くのが、出産のときの姿があまりにも壮絶で、それをきっかけに女性として見られなくなるというお話。でもその姿も含めて、より奥さんをいとおしく感じるか……僕としてはこっちだと」
連載36回目 子育て中の親の悩みについて考えてみる(これからの時代が不安という質問に対して)(2018年11月号)
「不安な気持ち、すごくわかります。僕もいろいろなことを考えすぎたり、気にしすぎるタイプだから・・。性格だから変えるのは難しいし、思い込もうとして本来の自分じゃない自分になっても楽しくない。だから楽しみたいと思っているなら、自分がどうすれば楽しめるのか、自分に問いかけていくしかないと思っています」
最新号では小島慶子さんと令和を記念して対談
発売中のひよこクラブ6月号では、連載拡大版、「小島慶子さん×堂本剛さんが考える 新時代・令和を生きる親子へ 今、大切なこと」を掲載。堂本さんご自身のお母さんとの思い出をまじえ、多様な子育てを許容できる社会になるには、どうしたらいいのか、小島さんと対談していただきました。
ひよこクラブ6月号には連載拡大版が掲載
連載を通じて、いろんな赤ちゃんと家族に接してきた堂本さんならではの発想をコンセプトに、令和新時代の『ひよこクラブ』の表紙を特別プロデュースしていただくことが決定。
表紙モデルになる赤ちゃんは一般より募集し、堂本剛さんが撮影現場にも立ち会う予定です。
また、今回は特別に、広告やCMなどで数々のセレブリティ写真を手掛けるキクマヤスナリさんをフォトグラファーにお迎えしました。堂本剛さんと一緒に、新しい『ひよこクラブ』表紙の世界観の表現にチャレンジしていただきます。
<表紙プロデュースに関する、堂本剛さんからのコメント>
『ひよこクラブ』で4年間連載してきて、赤ちゃんに会うたびに感じる魅力は、本能的に親を求め、探したり、甘える姿です。とても無垢でいとおしいと感じます。また、一方で赤ちゃんは、すごいエネルギーを持つ生命体だと感じます。エネルギーが、香り立ち、まるで飛んでくるように放たれている。そのあふれる生命力を『ひよこクラブ』表紙で表現したいと思います。
【堂本剛さんプロフィール】
1979年生まれ。奈良県出身。歌手、シンガーソングライター、俳優などマルチに活躍するアーティスト
Enjoy 1000 days.
たまひよ26周年&「令和元年」特別企画
赤ちゃんモデルに応募できるのは、2018年2月1日以降生まれの赤ちゃん。
応募期間は2019年5月17日(金)10:00~8月1日(木)17:00です。
選考の流れなどについては、応募サイトページをご確認ください。