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親も一緒は当たり前? それとも自主性を尊重? 「子どもの宿題、親がどれくらい関わるべき」問題

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研究と親を見て勉強している子
Milatas/gettyimages

新学年に上がって、そろそろ慣れた頃。小学校での学習も徐々に本格的になってきますね。ところでみなさん、子どもの宿題にはどれくらい関わっているのでしょうか。

『ウィメンズパーク』の声をもとに、実際にママやパパは家庭でどんな関わり方をしているのか、そして教諭や保育者の指導に携わる鈴木邦明先生からはストレスをためずにすむ子どもへの接し方をうかがいました。

こちらもおすすめ→子どもに「勉強しなさい!」って言う? 家庭での勉強、どうしてる?

「できれば放置したい」というリアルなママの本音

小学2年生の男の子のママからは、こんな悩みが寄せられています。

「朝から小2の息子の宿題を見ています。算数の宿題は文句を言いながらも自分でやりましたが、問題は漢字の宿題。2年生で習った漢字が全然身についていません。3日やらなかったら、すべて忘れます。宿題のチェックは放置したい。でも放置したらあっと言う間に授業についていけなくなるのが目に浮かびます。家でみなさんどうしてるのでしょうか? 宿題も親がちゃんと見てあげているのでしょうか。私には、ストレスでしかないです」

四苦八苦の跡がうかがえる各家庭の“作戦”

ママたちは、お子さんの宿題にどう関わっているのでしょうか?

一緒に解いてみるつもりで何とか毎日つきあってます

「宿題は子どもと一緒にやっています。どっちが先に解けるか競争のようになるから、面白いみたいですね。子どもが先にできたら、教えてもらいます。人に説明することで、より理解が深まると思っています」

ご褒美やゲーム化作戦は効果あり

「自主的には宿題、やらないですよね。我が家では、ご褒美作戦やゲーム化作戦が効果的。覚えた漢字が増えたらレベルが上がり、ある程度に達したらご褒美がゲットできるんです。ゲームをクリアするのに似ているようで、ノリノリでやることも」

何を言っても、やらない子はやらない。成長を待ってみては

「ムリ! 親がどう頑張っても、やらない子はやらないんです。『こうしたほうが』と言われても、それができる子どもにしか該当しません。小学生の頃は学習クラブのようなところを探しまわりましたが続かず…。それでも中学生になって必要性を感じたのか、自分から塾へ行くと言い出しましたよ」

あえて教えないのも手。外注派も多数

「勉強につきあうのが大変」という家庭もある一方で、「教えることはできるけれど、あえて教えてない」という家庭も。

教えはしないけれど、どこがわからないかは聞いておく

「勉強は教えられますが教えていません。塾からは『教えてと子どもに言われたら、どこがどうわからないのか説明させてください」と言われています。説明することで、どこでつまずいているかを親が把握できるし、子ども自身も整理できるメリットあるのだそうです」

親が下手に教えると逆効果なケースもある

「夫が大学の教員をしているので、私がお手上げの時は夫にバトンタッチ。夫は教えるというより、わかるところまで説明させてから、『間違ってもいいからやってみて』とまず自力でやらせています。現在の教育は昔と違うので、親が下手に教えると逆効果なケースもあるそうです」

親子だからケンカになることもあるから外注!

「宿題も自宅学習も、親子だと白熱してケンカになってしまい、関わり方が難しいと思っています。塾などをうまく使うことを検討してみても?」

やらされた勉強は、自らやった勉強の1/10くらいしか効果がない

22年の小学校教諭歴もある鈴木邦明先生は、「子どもに無理やり勉強をやらせても、身につかない」と言います。

『やらされた勉強は、自らやった勉強の1/10位しか効果がない』。これは私が小学校教諭をしていた頃に、いつも保護者会で伝えていたことです。子どもがイヤイヤやっているような勉強では、ほとんど意味のある学習にはならず身につきません。

『何ができるようになった』などの、表面的な部分ばかりに目がいきがちですが、学びの本質の部分で考えていくと良い解決策が見えてくることが多いものです、と鈴木先生。

では、どんな接し方をするといいのでしょう。

なぜ勉強をするのかを、親子で話しあうことでわかる「勉強の必要性」

勉強を無理やりやらせるよりもオススメなのは、『なぜ勉強をするのか?』ということを親子でじっくりと話しあうことです。

『計算ができないと、日々の生活で困る』『どんな仕事をするにも、漢字の読み書きは必要』などの考えが子どもの口から出てくることでしょう。そうした会話の中で『自分は何がしたいのか』という将来の自分の姿をイメージさせていきます。自分がなりたいものをイメージできるようになると、それに向けてすべきことも見えてきます。

例えばパイロットになりたいという思いが強くなれば、それを実現するためには、英語を身につける必要性に気づいたり、養成学校へ入るために必要な勉強が具体的にわかるようになります。

このように、目標がはっきりしてくると自分から学びに取り組むことが増えてきます。(鈴木先生)

宿題を自分でしないのなら、その結果どうなるかの結果を体験させる

子どもの宿題に親が関わることについては、「親子のコミュニケーションにもなりますし、子どもの状態に応じたフォローができるのがメリットです」と鈴木先生。

一方で、関わること自体が負担でストレスとなる親たちはどうしたらいいでしょうか。

宿題をしないならしないでそのまま学校へ行かせ、学校で教師から叱られたり、恥をかいたりする経験で子どもの自覚を促す方法もあります。親がうるさく言った言葉は子どもは聞き流してしまい、きちんと届いていないことが多いもの。子どもへの催促のような声かけは、最低限に減らしていいと思います。親がストレスを抱えながら子どもにあれこれ言うのは、親にとっても子どもにとっても、あまり有益ではありません。(鈴木先生)


子どもは自分で必要だとわかれば、勉強をするもの。ただ、その「わかる時」が読めないので、ママたちはやきもきするのでしょう。ママやパパだけで抱え込まずに、うまく学校や塾と連携して我が子の成長を見守れるといいですね。
(文:橋本真理子)

鈴木邦明さん
帝京平成大学講師、小田原短期大学特任講師。神奈川県や埼玉県の公立小学校に22年勤めた後、大学での講義を中心に、保護者向けに子育て・教育、教員向けに授業方法・学級経営などのテーマで執筆、講演などを行う。

■ 関連: 「朝、親の方が先に家を出る」「子ども1人で宿題ができない」小1の壁、先輩ママはこう解決!

■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。

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