赤ちゃん扱いをやめたら”できた!”が増えた。3歳の子育てで心がけたいこと
2歳は甘えん坊で、「ママ・パパと一緒にやりたい!」「できないことはママ・パパに助けてもらい!」と、ママ・パパを頼る時期。しかし3歳になると、2歳で培った経験を活かしながら、自らさまざまなことに挑戦したいと思う意欲が芽生えるようになります。
そうした挑戦を乗り切るために必要なのが、赤ちゃん扱いを卒業することです。 3歳代の子育てで心がけたいことをまとめました。
実録★3歳のお悩みアレコレ
3歳は成長の節目。1人で身のまわりのことができるようになるために、自立へ向けてさらなる挑戦をしていきたい年ごろ。赤ちゃんと子どものはざ間で揺れ動く、そんな3歳ならでは子育てには悩みがつきもの。ママたちのお悩みの数々を紹介します。
「3歳半になりますが、とにかくトイレトレーニングが進みません。いちばん困るのが、ぬれても平気でいること。おしっこをしても何も言いません。うんちは申告してきますが、事後報告ばかりです」
「男の子で3歳5カ月になりますが、おむつはずれは、かなり手詰まり状態です。去年から何度も定期的にトイトレに取り組んでいたのですが、まだ一度も成功していません。先日も、朝、起きておむつがぬれていなかったので“これは出る!”と思ってすぐトイレへ連れて行ったのですが、まったく出ず。明らかにおしっこが出そうでモジモジしているのに…。結局、ガマンして泣き叫んでもらしてしまいました」
「3歳の息子に頭を悩ませています。1歳過ぎから数のポスターで10まで数えさせたり、数を数える練習をしたりしていますが、いまだに数えられません。読める数字は1と6だけ。ひらがなは、最近教え始めましたが“あ”が読めるか読めないかくらいです」
*「ウイメンズパーク」の投稿からの抜粋
3歳になると、ぐんと伸びる4つの力
ママたちの体験談からもわかるように、3歳の子育ては難しい一面も。しかし、心身ともにぐんと成長する時期で、とくに次の4つの力が伸びるといわれています。
1.排尿機能が整う
3歳になると、体の成長に伴い、ある程度おしっこをためられるくらいまで排せつ機能が成長し、自分で尿意を感じることもできるようになるので、おむつはずれが進みやすくなります。
2.手先が器用になる
3歳になると手先が器用になり、小さなものがつまめるようになります。そのため衣類のボタンを自分でとめたり、上手に積み木を積んだりもできるように。また手指の力を、上手にコントロールできるようになります。
3.思いやりの心が育つ
自分は「もうお兄ちゃん(お姉ちゃん)」という気持ちが芽生え、それがやがて「小さい子に優しくしよう」という思いやりの気持ちにつながっていきます。また集団生活に必要な「社会性」の芽を育み始める時期でもあります。
4.自発性の芽生え
3歳になると、自分の思うように体が動かせるようになってきます。自分で考えて、自分の意思で行動できるようにもなってくるので、興味があることは「自分でやりたい!」と強く思うようにもなります。
家庭で簡単にできる! 3歳の力を伸ばすコツ
3歳は好奇心旺盛で「もう赤ちゃんじゃないもん!」というプライドを持つようになる時期。そのため3歳の力を伸ばすには、赤ちゃん扱いをスパッとやめて、プライドを刺激するかかわり方に切り替えるのがおすすめです。
point1 意欲を引き出す
何かにチャレンジするときは「自分でやってみたい!」という意欲を引き出してあげることがカギ。意欲を引き出せば、おむつはずれなども進みやすくなります。
point2 達成感を味わわせる
3歳は「なんでもできる」と自信に満ちあふれた時期で、その自信が成長の原動力になります。そのため少し頑張ればできることに挑戦させて、「できた!」という喜びをなるべく多く引き出してあげて。
point3 ほめる・認める
子どもが頑張ったことは、大いに認めてほめましょう。ママ・パパからのほめ言葉が、次への挑戦の意欲につながります。
紹介した「家庭で簡単にできる! 3歳の力を伸ばすコツ」では、意欲を引き出すことについて触れましたが、中には意欲を引き出しづらい子も…。また「○○だけしたがる!」など、偏りが気になる場合もあるでしょう。もし「うまくいかない…」と悩んだときは、あきらめる前に、子どもが楽しく取り組める教材を使ってみてはいかがでしょうか。意外とスムーズに意欲を引き出すことができるかも知れませんよ。(文・麻生珠恵)
取材協力/こどもちゃれんじ