夏こそおむつはずれ! 3つのステップと、夏がトイレトレーニングにぴったりな理由
2・3歳の夏は、トイトレに適した時期。その理由は3つ! ①夏は薄着で、用をたすときズボンなどが脱ぎやすい ②暑くて汗をかくから おしっこの間隔があきやすく、トイレに誘うタイミングがつかみやすい ③失敗しても、洗濯ものがすぐに乾くから、です。
そのため「そろそろ始めようかな…」と考えているママ・パパは、この夏にぜひトライを! トイトレを本格的に始めるときのコツや、成功に導く秘訣をまとめました。
“おむつはずれに苦戦中!”ママたちの体験談
みんなのおむつはずれ体験談を紹介。失敗が続いて悩んでいるのは、あなただけではありませんよ!
「3歳3カ月の女の子ですが、1年ほど前から、トイトレをしています。しかしトイレで絶対しません。以前は“穴があって怖い”と言ってトイレに座ってくれなかったのですが、最近、やっと座ってくれるようになりました。でも座るだけで、用をたすのは嫌だと言います。理由を聞いてみると“恥ずかしいから”だそうです。情緒面が成長していると喜ぶべきなのかもしれないけれどあせってしまいます」
「3歳3カ月の女の子ですが、おむつで幼稚園に行っており、帰りには、使用済みおむつを1~2枚持って帰ってきます。幼稚園では、トイレに誘導されると素直に行くのに、家ではトイレに行くのを拒否します。このまま根気強く誘うか、パンツ作戦に切り替えるか悩んでいます」
「3歳4カ月の男の子ですが、2歳の夏からトイレトレを始め、今まで3回断念しています。出そうなサインもなく、出ても知らん顔で、まったく進まずにイライラ&ヤキモキの連続。
しかし最近、パンツに切り替えて、1時間おきに声をかけるようにしたところ、トイレでできるようになりました! でも、まだ5日目なのでこれからどうなるか!?」
*「ウイメンズパーク」の投稿から抜粋
おむつはずれのキホン! 3つのステップとは!?
ママたちの体験談からもわかるように、おむつはずれは一進一退の繰り返しですが、中には進め方を見直したほうがいいケースも。
そのため、まずはおむつはずれのキホンをチェックして! 次の3つのステップを順序よく踏んでいくことがおむつ卒業の近道です。
STEP1 トイレに行く
子どもが「トイレは、自分と関係がないところ」と思っていると、トイレにはなかなか行ってくれません。そのためトイレへの興味を引き出すことがポイント。
STEP2 トイレに座る
トイレに座ってくれないという子は多いのですが、「怖くない」ということがわかると抵抗なく座れるように。
STEP3 習慣化する
一度成功したら、次は楽しく習慣づけていくことを考えましょう。2・3歳は、成功したらカレンダーにシールを貼るなど、成果が見えるアイテムを使って、達成感が得られると習慣化しやすくなります。
プライドを刺激する言葉かけで、 やる気アップ!
2・3歳のおむつはずれを進めるには、子どものプライドを刺激するような言葉かけもポイント! 長年保育の現場に携わってきた國學院大學教育開発支援機構教育実践総合センター特任教授・塩谷 香先生に、言葉かけのコツを教えてもらいました。
1.子どもの意欲を引き出す
2・3歳になると、自我が強くなり、ほかの人を意識し始め「自分でできる!」「もうお兄ちゃん(お姉ちゃん)だもん!」というプライドが芽生えてきます。また「自分で頑張ろう!」と素直に思う時期なので、「もうお兄ちゃんだもんね!」など、子どものプライドを刺激し、意欲を引き出すような言葉かけをしてあげましょう。
2.“できた!”を受け止める
2・3歳になると過去・未来といった時間の経過がわかり始め、頑張ってきたことに達成感を覚えます。そのためトイレで成功したときは「できた!」気持ちを受けとめて大いにほめましょう。それが次への意欲を高め、トイレの習慣に結びつきます。
おむつはずれは、子どもの意欲を引き出すことが第一。たとえば、トイレにポスターやステッカーなどを貼って、“トイレに行きたい!”と思わせるような飾りつけをするのもいいですね。ただし、トイレを遊び場と勘違いするような飾りつけはNG! 「子どもの意欲を引き出すのが難しい…」と思ったときは、楽しくおむつはずれができる教材を使ってみるのもおすすめですよ。(文・麻生珠恵)
取材協力/こどもちゃれんじ