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「やる気がない、すぐあきらめる子」に父親が語るべき大事なひと言

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父と息子
sanmai/gettyimages

子どものやる気が続かない。上手くいかないと、すぐにあきらめてしまう……。

「そこでああしろ、こうしろとハッパをかける前に、お父さんが語るべき、大事な”ひとこと”があります」。

そう話すのは、『子どもが自慢したいパパになる 最強の「お父さん道」』(新泉社)の著者で僧侶の向谷匡史(むかいだに ただし)さん。

空手道場館長、保護司としても活動し、多くの親子関係を見つめてきた向谷さん。最近感じるのは親子といってもとくに父と子、父子関係で迷っている父親からの相談が増えているということ。前回は迷う父親へ向谷さんが日頃伝えている基本的なアドバイスを教えてもらいましたが、今回は子どもにやる気をださせるために父親はどうしたらよいのかということについてお聞きしました。

関連:「父と子」に迷うパパが殺到する、僧侶で保護司、ベストセラー作家・向谷匡史さんインタビュー

「そりゃすごい!」で、子どものやる気は倍増する

わたしが日頃、迷っているお父さんに答えていることをお話します。
子どもは、頑張ったことは誰よりも親に褒めてもらいたいものです。
習字で入選した、リレーの選手に選ばれたなど、子どもが得意げに話してきたら、ただ「そりゃすごい!」と褒めてあげましょう。

ちょっとオーバー気味に驚けば、子どもはそれでもう大満足。次はもっとパパを驚かせようと、どんどん頑張ります。

ところが、真面目なお父さんほど、これができません。つい「この子の得意分野を伸ばしてやろう」、「さらによくするには、こうするといい」などと、アドバイスをしてしまうのです。

たとえば、徒競走の練習で、子どもが「スタートはちょっと出遅れたけど、途中で追い抜いて最後は1番になったんだ」と、話してきたとします。すると、「じゃあ今度の日曜は、公園でスタートの練習をしようか」と、改善策を言ってしまうのです。

もちろん、これは、子どものためを思っての言葉。愛情にあふれるいいお父さんです。でも、1番になったことを褒めて欲しかった子どもにしてみれば、ガッカリ。良かれと思うアドバイスが、かえってやる気をそいでしまう結果になってしまっては、元も子もありません。

子どものやる気を高めるには、「ホーッ!」「ヘェー!」「すごいな!」と感動してあげるだけで十分。アドバイスは、子どもに求められたときだけ出すのに留めましょう。

「この頃、よくなったな」で、子どもは努力を継続する

頑張ったことを話してくる子には、ただ受け止めて褒めるだけで十分なのですが、難しいのは、何もアピールしてこない子です。

何かで賞をとるわけでもなく、運動も勉強も親から見るとパッとしない。「うちの子は褒めるところがなくて」とこぼすお父さんもいます。

でも、どの子にも必ず褒めるところはあるのです。空手なら、突きや蹴りの形はいまいちの子でも、「筋肉の動かし方」が素晴らしかったり、座った時の姿勢が良かったり。

私はそういういい部分を見つけて「とてもいい。みんなも手本にしなさい」と、あえて全員の前で褒めています。すると子どもは、「満更でもない」顔になります。そして、ひょっとして自分は才能があるのかも、とせっせと道場に通う。稽古に励み、みるみる上達していくのです。

褒められることが出るまで待つのではなく、ぜひ、その子のいい部分を探して褒めてあげてください。そして、子どもが一歩踏み出したら、さらにプッシュしましょう。

「この頃、返事がよくなったな」「お、今日も姿勢がいいな」など、小さなことで構いません。いっそ、実際はそんなに変化していなくてもいいのです。

「お父さんは見ていてくれる」と感じさせることで、子どもに自信とプレッシャーを与えられます。それが少しずつ、自分を律して努力を続ける力へとつながっていくのです。

「よく頑張ったな」で、子どもはくじけず立ち上がれる

試合に負けたり、テストに落ちたり、頑張っても結果を出せないことはあります。そこでハッパをかけようと「情けない」などと突き放すのは、逆効果です。

小さい子どもにとって親は、絶対的な味方でいて欲しい存在。万人が非難しても、親だけはかばってくれるはずだと信じているものです。
試合に負けて、悔しくない子はいません。気丈に振舞って、笑顔を見せていても、内心はとても傷ついています。そんなとき、信じている親に冷たくされたら、子どもは気持ちのやり場がなくなり、顔をゆがめるしかなくなってしまいます。

「よく頑張った、試合に出ただけでもすごいじゃないか」と、結果ではなく、その子の頑張りを認めてくれるひとことがあれば、子どもは救われます。

お父さんはお前の味方だぞ、というメッセージが父子の絆を深める。それが、悔しいどん底から這い上がり、次こそはとチャレンジする強い心も育てていくのです。

関連:授業参観や入学式など...パパの学校イベント参加について

監修 向谷匡史
浄土真宗本願寺僧侶として仏法を説く傍ら、保護司、日本空手道「昇空館」館長として、青少年の育成に携わる。人間関係術の書籍で数々のベストセラーを誇る作家。最新著書は『「子どもが自慢したいパパになる 最強の「お父さん道」』(新泉社)

取材・文 大上ミカ

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