子どもへのイライラがマックス!! 「今すぐ」、「とっさ」にできるストレス解消法
イライラするのは母親としていけませんか?母親だってひとりの人間だもの、仕方ありません。また、母親だからこそのホルモンバランスで余計にイライラすることがあります。さらに母親業だからこその責任感でイライラするポイントが多いのです。
子育てにイライラは付き物です。まずは、イライラママになってしまうのは「しょうがない」と思ってください。上手に解消する方法をイライラ指数(MAX100)と合わせて、子育てアドバイザーの雨宮奈月さんに紹介いただきました。
雨宮 奈月
教育・子育て心理アドバイザー
「表現と知育とあそびの子育て」をテーマにこどものIQとEQを育てる総合学習教室を主宰。オリジナル知育カリキュラムと、こどものタイプや親のタイプによって、「みんな違った子育てで良い!」 と丁寧な個別対応で人気。
イライラ度1 ~プチイライラ、リカバリー可能~
「はやく食べてくれないと片付かない」「今は泣かないで!」「ちょっと待ってよ」
日々のちょっとしたストレスは、頑張るおかあさんだからこそ感じるものです。
いつもはぐっと理性でこらえて優しい口調で諭しているけれど、それがたびたび続いてしまうとイライラ指数が上がってきます。ひとつひとつはガマン出来るけれど、それらが合わさって大きくなる前、小さな「イライラ」の内になるべくクリアにしてあげられると良いですね。
【行動】
トイレに行って用を足す、または5秒吸って5秒かけて吐き出す深呼吸をします。
人間はひと呼吸をつくとtemper(イラ立ち)が下がると言われています。temperは6秒でピークに達しますので、ちょっと子どもから離れて一息つくだけでOK!
【ポイント】
ガマンして飲み込んだ言葉や想いを昇華しましょう。
自分の中でそのイライラと相殺できるような、「いつものパターン」を決めておくと良いですね。「私だけの特別な美味しいお菓子をひとつつまむだけで私はOK」というような一種の暗示をかけておきます。
イライラ度2 ~かなりイライラ、リカバリーには時間を要する~
「なんで今なの?」「イヤイヤばかりしないで!」「また?」
小さなストレスが積み重なって、ひとつひとつを消化する前に、次から次にやってくるイライラです。どんなにニコニコママでいたいと思っていても、リカバリーが間に合わない時があります。それも仕方ありません。だって子育ては休憩がないのですもの。それでは、そんな時はどうしましょう。
【行動】
発散行動が必要ですね、わーっと大声を出したいところですが、大きな音を立てると子どもの心にダメージを与えてしまいますので、ここはとっておきの行動をしてみましょう。お勧めは資源ごみの整理です!ダンボールを小さく千切る、ペットボトルを踏む、古紙をちょっと乱雑に扱いながらしばる、などなど。「家事」にかこつけて発散しましょう。
また、イライラを「言葉」にして放ってしまうことも大切です。ぐっとガマンはもうしません。溜め込まないで明後日の方向に向かってイライラしていることを言ってしまいましょう。紙に書き出してからびりびりに破ってしまうにも手です!
【心理】
怒っている自分の感情をディソシエイトして(客観的にみること)みましょう。
「あー私めちゃくちゃ怒ってるな。」「今私はイライラ指数50だな」「意外とまだ半分だなー。」「きっと今日は私だけアイスを食べないと持たないな。」という感じです。自分の怒りを客観的に見て、心と行動を切りはなします。「なんでこの子は?」と怒ったところで自分のいる環境は変わらないのですから、「怒り」をコントロールして少しでもスムーズに気持ちを切り替えて過ごしたいものです。
イライラ度 ~限界イライラ、ちょっとやそっとじゃ直らない~
「いいかげんにして!」「私だって休みたい!」「なんで私ばかり!」
イライラが積もり積もって、イライラモードから抜け出せなくて、お母さんとしてそろそろ限界!そう感じてしまうことはよくあります。
もうここまで来るとひとりで乗り越えるのはなかなか大変です。しばしの間だけ役割から離れることがおすすめです。
【行動】
思い切っていつもの役割から離れましょう。心穏やかに子育てをする上で大切なポイントになります。思い切っていつもの役割から離れましょう。夫やその他の信頼できる人と交代してみることが、ポイントです。が、イライラがマックスなときに都合よく誰かと交代するのは難しいもの。日頃から「一時保育サービス」などを利用して、マックスにならないようにしておくことも重要です。今では母親のリフレッシュのための一時保育をしてくれるところもあります。数時間でもいい、自分だけのために時間を費やすことが必要です!
【心理】
イライラしている気持ちを誰かに話して共感してもらえたらうれしいですね。話を聞いてほしい一番の相手はパートナーだと思います。そしてそこまでイライラが達してしまった怒りの相手もまたそのパートナーかもしれません。
相手に分かってらもう伝え方にはコツがあります。話の主語を「私」にします。そして「してもらえなかったこと」を挙げて相手を責めるのではなく、相手に「して欲しかったこと」を具体的に伝えます。話してみて上手に気持ちを伝えることが出来ればイライラを空中にパーッと昇華することが出来るかもしれません。
まとめ
ママのイライラは一遍通りではありません。パパやパートナーの方がこれを読んでいたら、ぜひイライラ指数に合わせて上手に解消する手伝いをしてあげてください。たとえ同じ子育ての環境にいてもイライラの感じ方は人それぞれなのです。自分のイライラを上手に解消する方法をぜひ見つけて上手にスッキリさせてください。