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海、プール、山の「急な落雷や突風」から身を守る 気象情報の活用法

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重い雷雨と夜の街の嵐と雨の上に稲妻
AlxeyPnferov/gettyimages

夏に注意したいのが「急な落雷や突風災害」。
海にプールに山に、お出かけシーズンの夏は、外出先で落雷や突風被害に遭う可能性が高くなります。
小さい子どもを連れてだと、思いのほか避難に時間がかかることも!
気象情報を活用して夏の落雷や突風災害の備え方を、気象予報士で防災アドバイザーの田頭孝志さんに紹介いただきました。

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田頭 孝志
防災アドバイザー・気象予報士
田頭気象予報士事務所

愛媛の気象予報士・防災士。不動産会社の会員向けの防災記事、釣り雑誌にコラムの連載・特集記事の執筆、BS釣り番組でお天気コーナーを担当したほか、自治体、教育機関、企業向けに講演を多数 ・防災マニュアルの作成に参画。

夏の落雷や突風が起こるメカニズム

夏の落雷や突風をもたらすのは発達した積乱雲です。
ところで、夏の落雷や突風が起こりやすい時間帯はいつでしょうか?
正解は、午後です。
夏の積乱雲は「地表付近の気温」と「上空の気温」の温度差で生まれます。上空の気温は日中でもそんなに変化しませんが、地表付近の気温は日中大きく変化します。

例えば、
・朝の地表気温25℃
・昼の地表気温35℃
・上空5800m付近の気温が-5℃
だった場合に、朝だと上空5800mと地上の気温差は30℃くらいですが、昼だと40℃くらいの違いが生じます。

落雷や突風をもたらす積乱雲は、“上空5800m付近の気温と地表付近の気温差が40℃”を超えると作られやすいと言われています。
ですから、上空の気温と地上の気温差が大きくなる午後に積乱雲が発達し、落雷や突風が起こるのです。

(C)田頭 孝志

夏の落雷や突風の特徴

夏の落雷や突風は、“都市部”や“山間部”で起こりやすい特徴があります。
都市部や山間部で落雷や突風が起こりやすいのは、建物や地形の影響で風が弱く、熱が地表にこもり、上空との気温差が大きくなって積乱雲が発達しやすいためです。
さらに、落雷や突風をもたらす積乱雲は、10~30分ほどで作られます。
さっきまで晴れていたのに、急に雲が発生して落雷や突風、集中豪雨が発生し、避難に遅れることも少なくありません。
落雷や突風が落ち着くのは30分~60分くらいですが、短い時間でも数千を超える雷や、風速50mを超える突風が発生することもあります。

夏の落雷や突風の前兆

夏の落雷や突風は、急に暗くなるところから始まります。
一昔前は、「モクモクした入道雲(積乱雲)が見えたら雷や突風に気を付けよう」と言われていましたが、都市部では真上で積乱雲が作られることもあるため、モクモクした雲が見えなくても空がかすんで暗くなってきたら危険です。

空が暗くなってくると、
・風がひんやりする
・変なニオイがする
・耳鳴りがする
などの体感的な変化や、
・雷鳴が聞こえる
・強い雨やひょうが降り出す
などの気象現象が起こります。

雷鳴や強い雨、ひょうが降り出すと、すでに落雷や突風が起こってもおかしくない状態です。
空が暗くなってくる段階で、災害に備える準備をするのが理想です。

夏の落雷や突風対策に使える気象情報

夏の落雷や突風は、気象情報を活用することで備えられます。

今回ご紹介したい気象情報は、
・全般気象情報
・注意報
・レーダーナウキャスト
の3つです。それぞれの気象情報について解説していきます。

全般気象情報

全般気象情報は、警報や注意報に先立ち、注意の呼びかけや警報・注意報の内容を補足するために発表する情報です。
激しい落雷や突風・竜巻が起こりそうな場合、半日前から1日前に発表されます。

気象庁:全般気象情報

11の予報区ごとに発表される“地方気象情報”も合わせてチェックしましょう。

気象庁:府県気象情報

注意報

急な落雷や突風が予想されるときに、発令される注意報は「雷注意報」です。

雷注意報には、落雷だけでなく急な強い雨、竜巻、突風などの現象に対する注意も含まれています。つまり、落雷と突風はセットで考えられるわけです。
雷注意報が出ているときは「落雷や突風が起こるかもしれない」と思っていてください。

気象庁:気象警報・注意報

レーダーナウキャスト

レーダーナウキャストは、降水・雷・竜巻の5分おきの状況が知れる気象情報です。
特にチェックしてほしいのが、雷のレーダーナウキャストです。

出典:気象庁「レーダー・ナウキャスト(降水・雷・竜巻)」気象庁のホームページより

雷のレーダーナウキャストでは、活動度が1~4に区分されています。

・活動度が1(黄色)

雷の可能性がある状態。突風や落雷をもたらす積乱雲が発達段階であると考えられます。

・活動度が2(オレンジ)

雷が起こっている状態。雷光が見えたり、遠くで雷鳴が聞こえる状態です。この段階までに、安全な場所に避難するのが望ましいです。

・活動度が3(赤色)

落雷が起こっている状態。落雷がすでに起こっており、激しい雨や突風の危険性も高いです。

・活動度が4(紫色)

激しい雷が起こっている状態。数えきれないほどの落雷に加え、竜巻の発生リスクも高まっています。非常に危険な状態です。

夏は5分間隔でも、雷発生エリアが大きく変わります。雷注意報が出ているときは、こまめにレーダーナウキャストをチェックしましょう。

夏の落雷や突風から身を守る方法

夏の落雷や突風の怖いところは、“急激に天気が変わる”ところです。
落雷も突風も、身を守るためには頑丈な建物の中にいち早く避難することです。

都市部であれば、
・頑丈な建物に避難し、窓から離れる
・車、バス、列車などの乗り物に避難
近くに何もない場合、雷から身を守る方法としてカミナリしゃがみが有効です。

カミナリしゃがみの方法は、
①姿勢を低くし、足を閉じてしゃがむ。
②頭を下にかがめる
③耳を両手でふさぐ
④左足の足のかかと同士を合わせる
⑤つま先だちをしてかかとを地面から浮かせる

この方法を取ることで、頭からだけでなく地面からの感電も防げます。
子どもはできるだけお腹に抱え、体が地面につかないように、そして親の頭よりも下に収まるようにしましょう。

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落雷や突風は午後に発生しやすいので、雷注意報が出ているときは外出の用事をなるべく午前中に済ませると良いでしょう。
夏の落雷や突風は、急に発生することが多く予想は難しいです。
しかし、落雷や突風が発生しやすい気象条件かどうかは気象情報を見れば分かります。落雷や突風被害に遭わないためにも気象情報を活用しましょう。

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