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学資保険は、子どもの教育費を貯めるのに見逃せない保険!

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貯金箱を持った男の子
Melpomenem/gettyimages

子どもの教育費の準備は、早ければ早いほど必要額が貯めやすくなります。そこで、ぜひ活用したいのが、「学資保険」! 近年は返戻率(お金がどれだけ増えるのか示す数値)が下がってきているとはいえ、確実に教育資金を貯めるためには、メリットの大きい商品です。学資保険の基礎知識と、上手な活用の仕方を覚えて、子どもの教育費を賢く貯めましょう。制度の詳しい内容について、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子先生に聞きました。

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大学の学費だけで最低500万円は準備したい! 学資保険で教育資金を確保する方法

子どもの教育費は、塾代なども考え合わせると、高校、大学と進学するにつれ、どんどん負担が大きくなっていきます。高校までは家計の中でなんとかやりくりできても、大学入学のときにはまとまったお金が必要になるので、それ用の貯蓄が必要になります。

大学は初年度だけで250万円必要!

大学は国立か私立か、文系か理系かによって学費はかなり変わります。たとえば私立大学文系の場合、初年度は、受験費用、学校納付金、入学しなかった学校への納付金などの出費もあるので、在学費用とあわせると約250万円の出費が予想されます。さらに、大学2~4年の間も在学費用は毎年160万円必要に。4年間で約730万円の費用がかかります。もしも、進路が私立大学理系になったのなら、さらにお金はかかるでしょう。

大学費用 私立大学文系の場合

入学費用 90.4万円
□学校納付金 43.1万円
□受験費用 37.7万円
□入学しなかった学校への納付金 9.6万円
n=870

1年間の在学費用 160.1万円
□学校教育費 149.6万円
□家庭教育費 10.5万円
n=860

※日本政策金融公庫「平成30年度 教育費負担の実態調査結果」より
n=実態調査数

大学資金は、高3の秋までに500万円が目標

大学進学費用は年収だけでやりくりするのは困難です。高3の秋までに、子ども1人につき最低500万円貯めることを目標にしましょう。0歳から中学校修了まで支給される「児童手当」に手をつけずに貯めると、約200万円貯まります。残りの300万円は、学資保険で最低200万円を確保し、あとの不足分は自力で積み立てることで、500万円の目標額を達成できます。

学資保険は確実に教育費を貯められる保険

学資保険とは、子どもの将来の学費をつくるために一定の金額を積み立て、満期になったら受け取る、貯金の機能を持った保険です。「保険」と名前がついているのは、契約者であるパパが万が一亡くなった場合などは、それ以降の保険料が免除されて、契約した学資金を受け取れるからです。

学資保険のメリット

貯蓄性が高い

近年は低金利の影響で、払った保険料に対して受け取れる学資金の戻り率(返戻率)が、以前に比べて下がっています。それでも、普通に預貯金するよりはお金が増えることのほうが多いでしょう。学資保険は、保険料を払い込む期間が短いほど返戻率がアップするので、保険料の払い込み期間もよく考えて。

下ろしづらいから貯められる

銀行の定期預金のようにすぐ下ろすことができないので、「切り崩して、急な出費に充ててしまおう」ということがありません。いったん契約したら満期まで手を付けられない学資保険は、教育費を確実に貯めるのに適しています。

パパに万が一のことがあっても学資金を確保

パパ(契約者)の死亡保障などがついているので、パパに万が一のことがあった場合も、将来の学資金を準備できます。

学資保険のデメリット

中途解約すると損をするのが一般的

中途解約をすると、払った保険料よりも解約返戻金は少なくなります。

パパ(契約者)が病気などの場合、加入できないことも

学資保険には契約者の死亡保障などが付いているので、契約者に持病があったり、入院中だったりすると入れない場合があります。また、年齢制限で入れないことも…。加入の条件は、生命保険会社によって異なります。

プランによっては保険料が家計を圧迫することも

たとえば「18歳まで」など、保険料の払い込み期間が長いと、お金がかかる時期に保険料が家計を圧迫することも十分ありえます。高校くらいから教育費はかさんでくるので、できるだけ中学を卒業する15歳までに払い終えるプランを選ぶといいでしょう。

学資保険は妊娠中から加入できる!

まだ子どもが生まれていなくても、ほとんどの学資保険は、出生予定日140日前から入れます。妊娠中に加入して、赤ちゃんに万が一のことがあった場合は、それまで払い込んだ保険料は全額、戻ってきます。産後は育児で慌ただしくなるので、妊娠中の余裕があるときに申し込んでおくのもおすすめです。

学資保険選び ここがポイント!

生命保険会社によって、学資保険の内容は異なります。また、同じ会社の商品でも複数のタイプがあり、保険料を払い終える年齢・お金を受け取る期間・お金の増え方などが変わります。7つのポイントをチェックして、無理なく、できるだけ多く、学資金を確保しましょう。

Check1 お金を受け取る期間

学資金を受け取る時期で分けると、「大学入学より前にも受け取るタイプ」と「大学資金 中心タイプ」に分けられます。「大学入学より前にも受け取るタイプ」の中には、幼稚園や小学校、中学、高校の入学時など入園・入学のたびに受け取れるものもあります。一方、「大学資金 中心タイプ」の中にもいろいろなパターンがあり、大学入学前の17歳で入学金に備えるお金がもらえる、大学4年間に毎年受け取る、大学入学時に全額受け取る、などさまざまです。

例)「大学資金 中心タイプ」 入学金用に17歳で、さらに大学4年間、毎年お金を受け取るタイプの場合(イメージ)

Check2 お金の受け取り開始

大学の入学は推薦入試の割合が増えています。推薦入試の場合は、高校3年の10~11月ごろに入学金を払うケースも多くあります。学資金の受け取り開始日は各生命保険会社で異なりますが、17歳満期にしておけば、推薦入試にも間に合います。

Check3 学資金(受け取るお金)の金額

学資金とは、満期年齢を迎えたときに受け取ることができるお金のこと。生命保険会社によって呼び名はいろいろでで、金額の設定は5万円単位や60万円単位など各社バラバラです。学資金は、合計で200~300万円くらいに設定するとよいでしょう。300万円準備できれば、安心感もかなり高まります。

Check4  返戻率(へんれいりつ)

「返戻率」とは、払い込んだ額(保険料の総額)に対して受け取る額の割合。100%を超えて数値が上がるほど貯蓄性が高いといえます。たとえば、返戻率100%は、払ったお金と受け取るお金が同額ということ。返戻率が105%なら、お金が5%増えて戻ってきたということです。返戻率が104~105%以上になるようなプランがおすすめです。

Check5 月々の支払い

月々約1万円支払うと合計で200万円程度、月々1万5000円支払うと300万円程度の学資保険に入れます。夫婦ともに公務員など安定している場合はいいですが、今は余裕があっても10年後にはどうなっているかわかりません。2人目、3人目が生まれることもあるかもしれません。家計が苦しくなって解約する事態にならないよう、無理のない金額にしておきましょう。
払い方はほかに、半年払い、年払い、短期払い(12歳や15歳などで払い込み終了)、全期前納払い(全額をいっぺんに払う)があり、短期、あるいはまとめて払うとお得です。

Check6 払い終える年齢

高校は公立を志望していても私立にしか合格しなかったなど、予定外のお金がかかる可能性も…。お金がかかる高校時代を迎える前の15歳までに払い終えるのが理想です。また、学資保険は、保険料を払い込む期間が短いほど返戻率がアップするので、「12歳払い込み終了」や「15歳払い込み終了」がおすすめ。ただし、払い終える年齢を短くすればするほど、月々の支払いは高くなります。保険料が負担にならない範囲で、払い方を工夫してみましょう。

Check7 特約

学資保険には、医療特約を付けられるタイプもありますが、この特約は入院保障がほとんど。乳幼児の医療費助成で、ほぼ就学前までは入院費用は国や自治体から助成されるので、医療費助成が切れたときに検討すれば大丈夫でしょう。

学費を貯めるのに、ほかの金融商品じゃだめ?

教育資金を投資信託などで運用するという方法もありますが、お金が必要になる17~18年後に相場がどうなっているかわかりません。教育費は必ず必要になるお金なので、できるだけ確実に貯めるのがおすすめです。

教育費の負担が増してくるのは、高校あたりから。とくに大学入学時はまとまったお金が必要になるので、学資保険も上手に使いながら、早い時期から貯め始めましょう。
※この記事の内容は2019年7月現在の情報に基づいて記載しています。
(文/たまごクラブ編集部)

関連:妊娠・出産 お金・手続きの話


監修:畠中雅子 先生
ファイナンシャル・プランナー
「たまごクラブ」をはじめ、多くの雑誌などでのマネー相談やセミナー講師などで幅広く活躍。3人のお子さんのママで、子育て中の家族にピッタリのアドバイスをしてくださいます。

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