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赤ちゃんの離乳食。今年改定した厚労省の「授乳・離乳の支援ガイド」変わった点をどこよりもわかりやすく解説!

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給餌。乱雑な微笑の赤ん坊は高い椅子でスプーンで食べる。赤ちゃんの最初の固形食。
NataliaDeriabina/gettyimages

子育て支援に活用される、厚生労働省が策定する「授乳・離乳の支援ガイド」が12年ぶりに改定になったのを知っていますか? 「ひよこクラブ」の編集長も委員として改定に関する研究会に出席しました。今回の改定について、ポイントをわかりやすく解説します。

関連:離乳食の卵の与え始めが離乳 初期 (5〜6カ月ごろ)からに。国の指針が変わった件について、育児雑誌「ひよこクラブ」はどうするか?

「授乳・離乳の支援ガイド」とは?

自治体が行う赤ちゃん訪問、乳幼児健康診査、離乳食講習会などの赤ちゃんの成長に関する子育て支援は身近なもの。医師、保健師、助産師、管理栄養士などの専門家に、相談をする機会も多くあるのではないでしょうか。そのような場で一貫した支援が行えるよう、厚生労働省が授乳・離乳についての基本的な考え方を定めたものが「授乳・離乳の支援ガイド」(以下、ガイド)です。
今回の改定を受けて、2019年4月から新しいガイドのもと育児支援が始められています。

基本的な考え方は親子の個別性を尊重すること

今回のガイドの基本的な考え方は、ママ・パパが安心して授乳や離乳が進められるように、社会全体で支援する環境づくりを推進していく内容になっています。ポイントは以下の4つです。

□親子の個別性を尊重する

□インターネットなどのさまざまな情報がある中で、慣れない授乳・離乳において生じるトラブルに対し、母親などの気持ちや感情を受けとめ、寄り添うことを重視

□妊産婦や子どもにかかわる多くの専門家たちが授乳・離乳に関する基本的事項を共有

□妊娠中から離乳の完了に至るまで、支援内容が機関によって異なることがないよう、一貫した支援を推進

ママ・パパの生活スタイルや考え方を尊重した授乳支援に

新しいガイドには「母乳や育児用ミルクといった乳汁の種類にかかわらず、母子の健康維持とともに、健やかな母子・親子関係の形成を促し、育児に自
信を持たせることを基本とする」とあり、母乳にこだわりすぎず、必要に応じて育児用ミルクを上手に取り入れる内容になっています。
具体的に主な改定ポイントは以下の4つ。

1.母親が安心して、自信を持って授乳できるよう、きめこまかな支援を行うこと

2.完全母乳と混合栄養の間に肥満発症に差があるとする科学的根拠はないため、育児用ミルクを少しでも与えると肥満になるといった表現で誤解を与えないようにすること

3.母乳(6カ月間)によるアレルギー疾患の予防効果はないけれど、消化器感染症の減少などの利点があること

4.乳児用液体ミルクの国内での製造・販売が可能になり、災害時の備えとしての活用が期待されている。使用する際は商品表示を必ず確認すること

卵アレルギー予防の観点から卵の与え始めが離乳初期に

卵アレルギーに関する最新の科学的知見が盛り込まれ、卵(卵黄)を食べさせる時期が5~6カ月ごろと、従来の7~8カ月ごろから前倒しになりました。「ひよこクラブ」では改定に先んじて、数年前から成育医療研究センター監修のもと、5~6カ月としていました。
また、母乳育児の場合の鉄やビタミンDの積極的摂取についてや、離乳食の進め方の表記が「離乳初期」などと変更された点にも注目です。主な改定ポイントは以下の4つ。

1.卵黄は離乳初期(5〜6カ月ごろ)に、つぶしがゆ、すりつぶした野菜などを試し、慣れてきたらつぶした豆腐、白身魚などと同時期に与え始めること

2.母乳育児の場合、鉄欠乏やビタミンD欠乏予防の観点から、適切な時期に離乳を開始し、鉄やビタミンDを含む食品を積極的にとらせること

3.離乳食作りの負担感軽減のために、ベビーフードを上手に利用するのも一案。離乳食作りの際の参考にもなること

4.離乳食の進め方の目安の表記を、
「離乳初期(5〜6カ月ごろ)」
「離乳中期(7〜8カ月ごろ)」
「離乳後期(9〜11カ月ごろ)」
「離乳完了期(12〜18カ月ごろ)」とすること

関連:アトピー性皮膚炎がある赤ちゃんの、卵スタートの考え方が180度変わります!

ガイドが改定されてまだ間もないため、現時点では自治体の助産師・保健師などでも改定内容に対応しきれていないケースもあるようです。ママ・パパもこうした情報にアンテナを張っておくことで、情報に振り回されないようにしたいものですね。厚生労働省はガイドを公開しているので、対応に迷ったときはガイドを見て基本に立ち返ってみましょう。
授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)
(文・ひよこクラブ編集部)

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