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「子育てしやすい」視点で選ぶとしたら一戸建てとマンションどっち?をプロに聞く

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家やアパートの建物を見ての実業家。
metamorworks/gettyimages

子育て世代であれば住宅購入を検討するとき、「子育て視点で考えると一戸建てとマンションどっちがいいの?」と迷ってしまうかもしれません。今回は、不動産コンサルタントの秋津智幸さんに、子育て視点で考えたときの一戸建てとマンションのメリット・デメリットを教えてもらいました。一戸建てにするか、マンションにするかを選ぶ際のポイントも要チェックです。

関連:環境・間取り・住宅設備……子育てしやすい家選びのポイントとは?

秋津 智幸(不動産コンサルタント)
不動産サポートオフィス 代表コンサルタント

横浜国立大学卒業。公認不動産コンサルティングマスター・宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー(AFP)。自宅購入、不動産投資、賃貸住宅等不動産全般に関する相談・コンサルティングを行う他、企業研修や各種セミナー講師、書籍、コラム等の執筆・監修にも取り組む。著書:「賃貸生活A to Z」(アスペクト)、「〔2019~2020年版〕30年後に絶対後悔しない中古マンションの選び方」(監修)(河出書房新社)他。

子育ての視点で見たとき一戸建てのメリットは?

はじめに子育ての視点で一戸建てのメリットと、気になる点をみてみましょう。


子育て中に気になる家の問題としては、まず「音」の問題があります。
マンションやアパートであれば、子どもが家の中で走ったり飛んだりして遊んでいるときの音や、子どもの泣き声などで近隣に気を遣うママも多いはず。一戸建てなら、マンションやアパートと違って隣の家と離れているので、それほど子どもが出す「音」を気にする必要はありません。
ただ、都心部の一戸建てなど家と家の距離が近い場合や築年の古い一戸建てでは遮音性が低いこともあるので、やはり音の問題が気になることもあります。それでも、一戸建てなら、住宅内の上下階の音は家族だけの空間なので、音に関する気遣いは不要になります。

また、都心部では少し難しいですが、郊外の一戸建てなら庭を確保することもでき、目の届く範囲で安心して小さな子どもを遊ばせることもできます。子育てで活躍する自動車も、敷地内に駐車場があれば、家を出てすぐに利用できる点は一戸建てに軍配が上がります。

さらに、子育て中にペットも飼育したいという方も少なくないでしょう。ペットの飼育が可能なマンションも増えてきていますが制約も多いです。その点、一戸建てならばマンションに比べてペットに対する制約が少ないので飼いやすいと言えます。

一方、一戸建てでは、一階部分に玄関や勝手口、窓など家への入り口となる箇所が増えるので、防犯面の配慮が必要になります。

子育ての視点で見たときマンションのメリットは?

続いて子育ての視点でマンションのメリットと気になる点はどうでしょうか?

マンションと一戸建ての大きな違いの一つは共用部分があることです。大規模な分譲マンションになれば、敷地内に公園がある場合もありますし、キッズルームや図書室のような子どもと過ごすことのできる施設が建物内にあれば、雨の日も子どもと快適に過ごせます。一般的な分譲マンションでもごみ置き場が24時間利用できるのは、子育て中にはありがたいもの。

また、防犯性が高いのもマンションの特徴です。エントランスにオートロックや防犯カメラがあるマンションなら、不用な訪問者は侵入しにくくなり、防犯面ではより安心感があります。特に高層階の部屋であればベランダなど外からの侵入もしづらいので、防犯面では一戸建てより優れています。

さらに、2階建て、3階建ての一戸建てと比べてマンションは平面なので、掃除が楽というのもよく言われています。子育て中の掃除は大変なので、この点もマンションのメリットとなりますね。

一方、マンションのデメリットとして最も気になるのは、近隣との音の問題。マンションの構造(壁や床、天井の造り)にもよりますが、上下や左右と接しているので、どうしても音が伝わりやすいのは共同住宅の宿命です。
また、駐輪場や駐車場スペースが限られ、子どもの自転車を置くスペースが確保できない、自分の自動車を利用するにも大変ということもあります。ペットについても一戸建てのようには自由に飼うことができません。一戸建てのメリットの逆になります。

一戸建てとマンション子育てにはどちらが向いている?

これまでお話ししたように、一戸建てとマンションにはそれぞれメリットとデメリットがあります。一戸建てとマンションのどちらが向いているかは【子育て中になにを重視するか】で決まります。

たとえば「音を気にせず室内や庭で子どもを遊ばせたい」「子どもの教育も兼ねてペットを自由に飼いたい」「子育て中は自動車をフルに活用したい」などといった点を重視するなら、一戸建てのほうが向いていると言えます。

一方、「子どもの安全も考えて防犯面を重視したい」「子育て中は掃除やゴミ出し、鍵の管理など毎日のことを楽にしたい」という希望が強ければ、マンションのほうが向いているということになります。

どうしても一戸建てとマンションのメリット両方を求めたいという場合、数は限られますが“一戸建てのメリットを兼ね備えたマンション”という選択肢もあります。
たとえば、マンションの中でも庭付きの1階の部屋なら、音の問題に関しては下の階を気にすることもなく、子どもを庭で遊ばせることができます。一方、費用は掛かりますが、一戸建てにマンションのメリットを加えることも可能です。
たとえば、防犯カメラを設置したり、警備会社と契約したりすれば、一戸建てでも防犯性は高まります。

関連:子どもが幼稚園生、小学生、中学生?住宅ローンはどのタイミングに組むのがいいの?

一戸建て、マンション両方のメリットをすべて兼ね備える住宅を見つけることは難しいので、「子育て中になにを重視するか」を念頭において、そのメリットから一戸建てとマンションのどちらが向いているかを選ぶといいでしょう。

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