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春の「ママの仕事復帰」を夫婦で今から考えておくべき理由

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幸せな家族: 日没の母の父と子の娘
evgenyatamanenko/gettyimages

保育園や幼稚園の入園に合わせて、来年の春から働き始めようというママも多いでしょう。本来なら、そんなママをサポートする立場であるはずのパパですが、「まだまだ先のことだな」なんて思っていませんか? 年末年始をすぎれば春なんてあっという間。そのときになって「何をしたらいいのかわからない」では困りますよね。今から準備をしておく必要があります。

神奈川県横浜市都筑区で保育園のお迎えつき夜間保育所&学童保育所「あっとほーむ」を営む小栗ショウコさんに、パパの疑問に答えてもらいました。

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パパもできないときは「おまかせ」しよう

ママがパパに言うことといえば、「家事やって」「子どもと遊んで」が定番。でもそんなとき、パパはつい、自分の得意な家事しかやらなかったり、子どもを一人で遊ばせて自分はのんびりと休んでいたりしがちではありませんか? それを見たママから「この家事もやってよ」「それじゃ子どもと遊んでいないでしょ」と言われたことのあるパパも多いことでしょう。

パパは「ちょっとママのハードル高すぎない?」と思うところかもしれませんが、小栗ショウコさんは「互いにハードルを下げてあげることが大切」と言います。「互いに」というのは、ママのハードルは高いけれど、実はパパのハードルも高いということ。しらずしらずのうちに、理想の奥さん像や理想の母親像と比べたりはしていませんか?

「世間のデキるママ、パパを参考にするのも、ハードルを上げてしまうだけなのでやめたほうがいいでしょう。デキるように見えるママ・パパも、実際はそうではありませんからね(笑)」(小栗さん)

ママをサポートするには、夫婦でハードルを上げすぎないことがどうやら大事。このことを念頭に、20年以上にわたり働くママをサポートする活動をしてきた小栗さんに、いろいろと聞いてみましょう。

Q1. 妻が来春から働き始める予定ですが、最初はどんなことからサポートしたらいいでしょう?

小栗さん:保育園や幼稚園の送り迎えのどちらかを担当するのがいいと思います。20年ほど前は、送り迎えをするパパは少数派でした。「今日はママに言われたので来ました」と言うパパもいて、育児の当事者意識も低かったように思います。でも最近は、パパが送り迎えをするのも当たり前になっています。夫婦の協力体制も昔よりは整っていて、「パパも送り迎えしている」という家庭が半数近くある園もあります。

子どもの送り迎えはママを助けるだけでなく、パパにも子どもにもいいことがあります。「パパと一緒に園に行く」「パパが迎えに来てくれた」という出来事が、子どもからパパへの信頼につながっているのです。女の子はパパから離れるのが早いので、今のうちに送り迎えをしておくといいと思います。いつか離れるときは来ますが、それでもその思い出がちゃんと残っていますから。

Q2. 妻が仕事に復帰する前に、夫婦ではどんなことを話し合っておくべきですか?

小栗さん:子どもが病気のときの家事分担をどうするか。暗黙のルールではなく、「どちらがやるか」「家事はここまででいい」といったことを夫婦で話し合っておきましょう。いざというときだけ誰かに頼るのではなく、普段から身近に頼れる人を見つけておくことも大切です。インフルエンザの流行前には、いつでも会社を休めるように仕事を整理しておきましょう。

もう一つ決めておくといいのは、夫婦の目標です。私の経験上、うまくいっている家庭は、忙しい中でも夫婦の時間をつくっています。たとえば「年に1回、子どもを誰かに預けて二人でちょっといいレストランに行く」と決めておくと、女性はそこを目標に頑張れます。

Q3. 妻から「私が働き始めたらもっと家事をしてね」と言われますが、あまり家事は得意ではありません…。

小栗さん:ママも最初から家事が得意だったとは限りません。ママが仕事に復帰するのであれば、パパもこれまで以上に家事をしなければとても間に合わないので、まずは自分でもやってみましょう。その上で、「これは全部できない」ということがあるかと思います。全部できる必要はありません。「ここまではやる」という最低ラインを夫婦で話し合って決めて、そこまでできていればOKにしましょう。

また、自分たちだけで家事が回らないようであれば、家事代行サービスや料理代行サービスを利用してみてもいいでしょう。必要な食材だけがセットになったミールキットも今とても人気ですよね。そういった身近なサービスや商品もどんどん利用してみてください。私の運営している「あっとほーむ」でも、普段自分たちがやっている掃除とは別に、定期的に清掃サービスを利用しています。短時間で集中的に作業してくれるのでとても助かっています。

Q4. 妻のワークライフバランスを支えようとするために、自分のワークライフバランスが崩れないか心配です。自分に余裕がないときはどうすればいいのでしょう?

小栗さん:無理をしすぎないことです。自分たちだけで家事や育児ができないと思ったら、地域のファミリーサポートセンター、シルバー人材センター、ベビーシッターなどのサービスを使って調整しましょう。こういったサービスを利用することに否定的な見方をする人もいるので、抵抗がある人も多いと思いますが、地域に頼れる大人がいることはむしろいいことです。世間の否定的な意見を気にせずに、自分たちにベストな選択をしてください。

また、パパはこれまで通りの仕事優先主義にならないように注意しましょう。少なくとも子どもが小学校に上がって落ち着くまでは、「仕事は休めない」はナシです。子どもが急に風邪をひくことも考えて、いつでも会社を休める体制を整えておくことも大切です。

Q5. 仕事に復帰した妻がストレスでカリカリしているときは、どうすればいいでしょうか?

小栗さん:ママは常に、「家事も育児もしっかりやらなきゃいけない」というプレッシャーにさらされています。そこに仕事のプレッシャーも重なるから大変です。そうしたプレッシャーから解放するには、パパも家事と育児に積極参加しながら、「全部できなくてもいい」「世間からどう思われるのか気にしなくていい」「料理も完璧でなくていい」と夫婦で話し合うことが大切です

子どもにとっても、家事ができるママより、自分としっかり向き合ってくれるママがいいはずです。「家族といっしょの時間をつくろうよ」と提案してみてはどうでしょうか。どこかに出かけるのでもいいですし、平日に掃除ができないなら、週末に家族みんなで掃除をするなど、家族の時間をつくってみてください。

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できることとできないことを整理し、時には家事代行サービスやベビーシッターに頼ったり、簡単に料理できるミールキットを使ったりするのも、選択肢として間違いではないような気がします。(取材・文/香川 誠、ひよこクラブ編集部)


監修/小栗ショウコさん
認定NPO法人あっとほーむ代表。女性が出産後も働きやすい環境をつくるために、1998年に保育園のお迎え付き夜間保育所&学童保育所「あっとほーむ」(神奈川県横浜市都筑区)を創設。同様の施設をつくりたい人を募り、起業支援にも力を入れている。

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