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数えきれない「名もなき家事」の数々。夫の負担は、約1割という事実

クリーン リビング ルームを見て家政婦
PRImageFactory/gettyimages

「名もなき家事」という言葉をご存知ですか? 例えば、「食事の支度」という家事は、ご飯を炊いて、おかずを作るだけではありません。メニューを考え、食材の注文や買い物、食材の保管、在庫管理など、家事として認知されていない「名もなき家事」がたくさん存在するのです。

こちらもおすすめ→誰にも褒めてもらえない「名もなき家事」に、編集部が名前をつけてみた

名もなき家事の負担は、妻:夫=9:1

そんな普段、「家事」として語られることの少ない「名もなき家事」、つまり「目に見えない家事」の夫婦分担について、国立社会保障・人口問題研究所の調査で驚くべき報告が!

データによると、調査した5種類の「名もなき家事」のほとんどを担っているのは妻で、夫の割合が多いのは「購入する電化製品の選定」の項目のみ。「ふたりで一緒に」を含めると、その約9割を妻が負担していることがわかりました。

出典:「第6回全国家庭動向調査」(国立社会保障・人口問題研究所)

調査した「名もなき家事」は5種とほんの一部分。育児も含めたら、数え切れないほど存在します。
今回は、口コミサイト「ウイメンズズパーク」のママたちの声と、エッセイスト鳥居りんこさんに「名もなき家事」について語っていただきました。

これが我が家の見えない家事

ママたちを日々疲れさせ、ボディーブローのように効いてくる「名もなき家事」の正体とは?ウィメンズパークの投稿を覗いてみましょう。

見えない家事のオンパレード

「上の子の宿題・持ち物チェック、子どもたちの給食セット・おしぼりの準備、学校・園・学童のプリントのチェック、学校の調査用紙の記入、いらないプリント類を捨てる、ゴミ袋のセット、なくなったトイレットペーパーのセット、ボディソープの詰め替え、乾いた食器を食器棚へ戻す、上の子の小児科・下の子の眼科受診、上の子の習い事の送迎、シーツ等の洗濯、旅行の予約・・・きっとまだまだあると思いますが、今は思い出せません。平日も休日もぐったりです」

空のトイレットペーパーの入れ替え

「トイレットペーパーの使用量は夫が家族の中で一番多いと思いますが、いつも私が入れ替えています。あと数センチ残して常に残されています。座りながら取れるように、ラックも低めにしていますが、きっと棚から取るのさえ面倒なのでしょう。たま~に替えている時は、空の芯が床に転がったままです」

夫担当の役所の手続きの遂行確認と督促

「役所の書類に早く対処するよう夫に依頼。役所や税金手続きと車関係は夫の役割だけどなかなか片づけないので、遂行確認と催促が私の仕事…地味に面倒。夫の仕事のシフトも、毎回督促しないと申告してこない (怒)。これをやってくれる秘書や執事的な奥さん、私が欲しいです」

ペットボトルのラベルはがしは地味に面倒!

「飲み終えたペットボトルのラベルはがしです。部活帰りにジュースを買い、飲み終えたペットボトルはテーブルの上に放置の息子。仕事から帰って来て、飲んだペットボトルは流しに置いて終わりの夫。飲み終えたペットボトルは、捨てても、捨ててもすぐ増える。キャップを捨てて、ラベルをはがす、それが地味に面倒な『見えない家事』です」

所定の場所に戻して!

「我が家は料理担当が夫なので、買い物も夫の担当。スーパーで袋が有料になってから、カゴバッグを持参しています。ありがたいのですが、カゴバッグから中身を出したら、バッグはいつも適当にその辺にポイ。たたんだことも、所定の場所に戻したこともありません」

椅子のキズ防止カバーの付け替え

「ダイニングテーブルの椅子のキズ防止カバーがとれて再びつけ直すこと。腰を曲げないといけないし、面倒くさい」

日用品の後始末

「紙パックの中をきれいにし、乾かし、ハサミで切る。使い切ったティッシュの交換及び、ケースの解体。電池が切れた時計の電池交換。カレンダーのめくり。どれも私がしないと、みんな放置。文句も言わないが、自分でする気は微塵もない」

いつもやらないと意味なし!

「今朝も言い争いになりましたが、玄関の靴問題。夫よ、でっかいビジネスシューズ出しておかないで!毎回、私がしまっているので注意したら、『やっている時もあるよ!』ってドヤ顔。いや、いつもやれ!」

夫が溺愛するペットのお世話

「夫が溺愛している犬のトイレも、ペットシーツにおしっこをすると汚れた所だけハサミで切って捨てるのですが、私がよく現場に出くわしてしまうので、片づける羽目に。ホント面倒くさいです。ほんとはみんなも見ているのに、素通りしてるに決まっているんですよ。犬は散歩やゴハンくれる夫にべったりなので、時々『はーい、お母さんが掃除してあげてますよ~』と、犬にアピールしていますよ。虚しい…」

丸まった靴下を伸ばして洗濯機に入れる作業

「裏向きになったり、くるくると丸まったままの靴下を裏返したり、伸ばして洗濯機に入れる作業。『全員、足が臭いんじゃー!』そのまま洗ったら、まだらに汚れが残ったりして、それがまたストレスなのでやりますが…。息子の靴下はまだ我慢できるけど、夫と義父には殺意がわきます」

大変さを知ってほしい!イライラを減らしたい!我が家の名もなき家事の減らし方

少しでも家事の負担を減らすために、ママたちはどんなことをしているのでしょうか。「見えない家事」を減らすために実践していることとは?

「意地悪かあさん」「無気力かあさん」が出没します!

「私はたまに意地でもやらない時がありますよ。少しは家族を困らせて『いつも誰がやってくれているのか』わからせないとね。時折『意地悪かあさん』『無気力かあさん』が出没すると、家族がアタフタします。おかげで、最近では長女(中学生)がマメに食器洗いをしてくれるようになりました。お願いせずともやってもらえる家事って、なんて癒されるんだろう!」

フローチャートを作成し、見ればわかるように

「フローチャートをつくったきっかけは、私が入院することになったので、留守の間、家をゴミ屋敷にしないためです。例えば、ゴミの分別の仕方、ゴミ出しの日程、ゴミ袋のセットなど、ゴミ出しの家事の流れが見ればわかるように書き出し、冷蔵庫に貼りました。食事の後片づけや洗濯、掃除などもフローチャート化すると、いちいち指示しなくてもいいし、家事の苦手な夫でもできるので、私のストレスも減りました」

夫にお任せの家事は一任し、口出ししない

「朝の送りは夫の担当だったので、保育園の準備からオムツのストック管理、着替えの収納、お便りなどの整理、連絡帳の記帳など、すべて任せることにしました。夫に任せたら口を出さないし、保育園関連はすべて夫に聞くようにしています。任せることで、『これができていない!』とケンカすることもなくなりました。少しずつ夫担当の家事を増やしていく予定です」

名もなき家事問題

快適に過ごせるのは、見えないところで頑張ってくれる人がいるからこそ。でも家族から当然とあぐらをかかれてしまうと、本当に辛い! 少しでも「見えない家事問題」を減らすためにできることはあるのでしょうか、エッセイストの鳥居りんこさんに聞いてみました。

「この『名もなき家事問題』って、大抵は夫が『使えね~!』ってことに行き着くんですが、ビジネスは普通以上にこなせるのに、家庭の仕事となると途端に“戦力外”になる男性はたくさんいますよね(もちろん中にはちゃんとできている夫もいるんでしょうが…。)これはなぜかと解き明かしますと、要は、夫となった人の成長過程に原因があるわけです。

先日、ある人気モデルが、ご自身の3歳の息子さんのことを『ちっちゃな彼氏』と呼んでいましたが、これには、全世界の3歳男児を持つ多くのママが同意しちゃうと思います。これはこれで大変、いいことなのですが、問題はこの気持ちを長きに渡り引っ張るママに育てられることですかね~。つまり“彼女”であるママが“彼氏”の身の周りのお世話を200%の力でやり続けて四半世紀も経つと、“彼氏”の家事能力は一切、芽吹きを迎えないってことですね。

もしかしたら、あなたの旦那様も今現在は“3歳児である彼氏”であるのかもしれません。
そうであれば、家事には「名もなき家事」というものがあることも知らないのが普通でしょう。まずは『ペットボトルの正しい捨て方』のイロハから導いて差し上げてください。キチンとできないからといって諦めてはいけません。スラムダンクの安西先生も『諦めたら試合は終わり』と言っていたではないですか。

『何故、夫は名もなき家事問題をスルーするのか?』というご不満はごもっともですが、それを解決するためには『家庭内働き方改革』を進めるしかありません。

生活する上で家事は必要不可欠であること、家事の中には「名もなき家事」問題があること、その始末を後刻、家庭内のひとりの人間が行うよりも、その時々で家族が協力して、始末する方が効率が良いことなどを話し合いの机上に乗せることが大切です。『これに困っている』『こうしてくれたら助かる』という具体的な提言を織り込んで、旦那様にも、大切な家庭内戦力になって頂きましょう」(鳥居りんこさん)

数えたらきりがないほどある「名もなき家事」。その9割を妻が負担しているという事実。なかには「見えない家事」の存在すら知らない人もいるのではないでしょうか。まずは、「名もなき家事」を「見える」ようにすることが第一歩のようです。(文・酒井範子)

鳥居りんこさん
2003年、学研より『偏差値30からの中学受験合格記』でデビュー。実体験に基づいた『中学受験シリーズ』が人気。最新作は『親の介護をはじめたら、お金の話で泣き見てばかり』(ダイヤモンド社)。執筆・講演活動などを通じて、子育てや受験、就活、介護に悩む母たちを応援している。ブログ「湘南オバちゃんクラブ」https://note.mu/torinko


■文中のコメントは、「ウィメンズパーク」と「bizmom」の投稿からの抜粋です。

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