イヤイヤ期は、成長のチャンス! 家庭でできるかかわり方のコツ
1・2歳から始まるイヤイヤ期。ママやパパのなかには、お手上げ状態という方もいるかも知れませんが、子どもは見ず知らずの人にイヤイヤはしません。子どもがママやパパにイヤイヤするのは、「ママやパパなら受け止めてくれる!」と信頼している証しです。またイヤイヤ期は「自分でしたい!」など自己主張が強くなる時期ですが、それは心や頭が成長している証拠。単なるわがままではありません。イヤイヤ期をプラスに捉えて、子どもの力をぐんぐん伸ばしてみませんか。
子どもの成長に欠かせないイヤイヤがもつ意味とは!?
子どものイヤイヤに悩むママやパパはたくさん! ママたちからは、次のような声も――。
●コップ飲みの練習を始めたのですが、イヤイヤ期も少し入ってきたのか!? 「飲む」と言いながら「飲まない」と拒否することを繰り返します。その都度、飲み物が無駄になるのでイラっとします!(1歳4カ月の女の子のママ)
●ついにイヤイヤ期が始まったようで、本当にやりたくないことに対しては「イヤ!」と言います。着替え、おむつ替え、手洗いなどをイヤ! イヤイヤの様子も少しずつ激しくなり、泣き叫ばれることもあって困ります。(1歳9カ月の男の子のママ)
このようにイヤイヤ期が始まると、対応に困ってしまうときもありますよね。しかしイヤイヤは大切な成長過程の1つで、イヤイヤの行為には意味があります。代表的な3つのイヤイヤを例に、イヤイヤの意味を紹介します。
<イヤイヤに隠れている、ホントの意味>
1.着替えや食事ができなくてイヤイヤするときは…
着替えや食事ができなくてイヤイヤするのは“自立の芽“が芽生えてきたサイン。これまでは、ママやパパにやってもらっていたことを、「自分でしたい!」と思えるようになった成長の証しなので、自立を促すかかわり方を意識しましょう。
2.お友だちに、おもちゃを譲るのをイヤがるときは…
おもちゃなどを譲るのをイヤがるのは「自分は他人と違う!」ことを主張したいからこそ出るイヤイヤ。こうしたイヤイヤが見られたら、お友だちと一緒に遊ぶ楽しさやかかわり方を、少しずつ教えて社会性の芽を育てて。
3.思い通りにできなくてイヤイヤするときは…
「積み木が高く積めない!」など、思い通りにできなくてイヤイヤするのは、自分なりに考える力が伸び始めている証拠。考える力を伸ばすには、イメージしたことがうまくできるように、発達に合ったサポートを!
イヤイヤ期は、成長のチャンス! 家庭でできるかかわり方のコツ
ママやパパが適切にかかわると、たとえば子どもがイヤイヤして泣く→ママやパパが怒る→子どもがさらに大泣きするといった悪循環が防げます。
また自立心や社会性、考える力といった成長の芽を伸ばすこともできます。家庭でできる、イヤイヤ期のかかわり方のポイントを2つ紹介します。
Point1 適切なかかわり方を知る
子どもがイヤイヤすると、つい怒ってしまうというママやパパもいるでしょう。しかし怒ったり、「もう知らない!」など突き放したりするのは逆効果。まずはイヤイヤが起こる理由や受け止め方を知ることが大切! すべてを受け止めるのは無理かも知れませんが、先輩ママの経験や専門家のアドバイスなどを参考に、わが子に合うイヤイヤの上手な対処法を身につけましょう。
Point2 ”自分で!”の気持ちを受け入れて伸ばす
イヤイヤは自己主張なので、子どもの気持ちを受け入れて「自分で!」の意欲を刺激してあげると、自立や社会性、考える力の芽はぐんぐん伸びます! またトイレトレーニングや歯磨きなどの生活習慣も、遊びを通して自尊心をくすぐるような声かけをしたりすると、自然とやる気が引き出されます。
子どもが激しくイヤイヤしたり、ずっと泣き続けられたりすると、対応に困ってしまうママやパパもいるのでは!? しかしイヤイヤは成長の証し。イヤイヤに隠れている意味がわかると「あ~、自我が芽生えてきたんだな…」と、イヤイヤも肯定的に捉えられるのではないでしょうか。イヤイヤ期は3歳ごろまで続くので、そうしたプラスの視点が持てると、子育ても少しラクになりますよ。(文・麻生珠恵)
取材協力/こどもちゃれんじ
*文中のコメントは口コミサイト「ウイメンズパーク」の投稿からの抜粋です。