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トンポコペタ、すしゅーん…。声に出して読みたい絵本3冊

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ソファーで本を読むよう息子に教える母
Dobrila Vignjevic/gettyimages

擬音語、いわゆるオノマトペは声に出しても楽しいですが、ただ楽しいだけではなく、使われている音の表現にれっきとした意味と根拠があるのだとか。そんな面白さを感じられる絵本を、えほん教室主宰中川たかこさんに教えてもらいました。

関連:子どもが音痴かも?子どもの歌がうまくなる方法を伝授!

中川たかこ
なかがわ創作えほん教室主宰
メリーゴーランド(四日市)増田喜昭氏に師事。
個人の創作えほん教室主宰19年目。高校、保育園、図書館などでえほんの読み解き方、えほんの創り方の講師として活動中。

不思議な言葉…でも本当にそう聞こえるから面白い!

トンポコペタ、すしゅーん、こっこ…?絵本を読めば、すぐに意味がわかります。そんなオノマトペが楽しい絵本3冊をご紹介します。

たいこをたたきましょう!トンポコペタボ〜ン!

作者は「きょうはマラカスのひ」で大人気になった樋勝朋巳さん。絵は銅版画で描かれています。細い繊細な線と、紙にじわっとにじんでいる質感が、主人公のクネクネさんの優しさや柔らかさを出しています。

さて、この絵本は表紙からお話が始まっています。
クネクネさんが、自分の身長ほどもある大きなたいこを運んでいます。表紙を開くと、扉のページにはたいこだけが描かれています。一拍置くような、少しの静けさ。
ページをめくると、クネクネさんがたいこをたたき始めます。
トン トン トトトン。トン トン トトトン。

そこに、こどもがやってきました。二人はたいこをたたきます。
トントンポコポコ。トントンポコポコ。
同じたいこをたたいていますが、音が違うのです。クネクネさんは肉球の手でトントン、子どもは手のひらをいっぱい使ってポコポコ。

そこにかえるくんがやってきました。
トントン ポコポコ ペタペタ。
かえるくんの手は柔らかいから、ペタペタという音が鳴りました。

なかまが増えても必ずキャラクターが登場した順番に音が鳴るので、絵本を読む子どもたちも順を追いやすく、すぐにパターンを掴むことができます。お話の中で戸惑うことが無いというのは重要で、絵本の世界にしっかり入り込めないとお話を存分に楽しむことができません。

さあ、仲間が集まりました。みんなは楽しくて楽しくて、どんどん大きな音になっていきます。音が大きくなっていくのを表すために、文字が大きく太くなります。読み聞かせをするなら、これに合わせて声を大きくしていくと臨場感が出ますね。

トントンポコポコペタペタボ〜ン!!「うるさいぞー!」と鋭い歯をむき出しにして、乱入してきたのは大きなワニ!みんなは散り散りになって逃げていきました。
ぽつんと一人ぼっちになってしまったワニ。たいこを目の前にしてどうしたと思いますか?みんなが楽しそうにたたいていたたいこを、自分でもたたいてみるのです。
ワニはどんな音でたいこをたたくか想像してみてください。きっと…想像とは違う音のはずです(笑)

とってもシンプルな絵本ですが、同じたいこをいろんなキャラクターがたたくことで、全ての音が違うことがわかります。これって、わたしたちの日々の生活と同じだと思いませんか?同じものを見ても、同じことをしても、それぞれに違う。感じ方も、見え方も、結果も違う。この絵本は、小さい子にも、それを体感できる素敵な絵本だなと思いました。
そして、ワニの出した音は何だったか、絵本を開いて確かめてみてくださいね!!

スモンスモンがロンロンをオンオンの隣にヨンヨンで結びました?

スイスからやってきた不思議な絵本、スモンスモン。絵はかすれた色彩で、少しアンティークな時代ものを感じさせますが、こちらは最新作です。
表紙をめくると、なんとも鮮やかな色彩で印刷された見返しのページが目に飛び込みます。主人公のスモンスモン、鳥のような生き物、果物らしき丸い玉がいくつも。細かく描かれたキャラクターたちの一つ一つをじっくり眺めたくなるような、凝った見返しです。

潜水服のような衣装の、丸く顔出しをしたじゃばらの首の、スモンスモン。つぶらな瞳に赤いくちびるで、とても可愛らしいです。フォルムはマトリョーシカのようでもあります。この表紙の絵をしっかり見ておいてくださいね!!

主人公が住んでいるのは、ゴンゴンせい、という星です。ゴンゴンせいは、わたしたちが住んでいる地球とは物の名前や呼び方が違うようです。ゴンゴンせいで表紙の絵を表すとこんな風になります。
「スモンスモンはロンロンを持って、ヨンヨンを腕にたらすと、トントンに乗りました」…さて、ゴンゴンせいのルールはわかりましたか?

この絵本を読んで思い出したことがあります。
わたしが小さかった頃、母親は爪楊枝のことを「チュックン」と言っていました。爪楊枝が使用されるときの、食べ物に刺す感じがよく現れていて、40年以上経った今でも上手なネーミングだなあと思っています。
なぜこれを思い出したかというと、全く脈絡のないように見えるロンロンやヨンヨンが、
読み進めるうちに、実はイメージにあった音で構成されていると感じたからです。

スモンスモンが、くらい崖のようなところに落ちてしまったところでも、
「ああ、なんてことでしょう。ロンロンがころんころん! トントンもすとん!」
言葉遊びのように、そのもの自体を表しているように思えませんか?

イラストの美しさと、ちょっと不気味な感じもしつつ、それでも目が離せないスモンスモンの世界観に、すっかりハマってしまいそうです。絵本を開いて、スモンスモンの住む世界を一緒に旅してみませんか?きっと、子どもはすぐに言葉のルールに気づくはず!

電車の音はガタンゴトンじゃない、と教えてもらった絵本

文章を書かれた三宮さんは幼い頃に視力を無くしましたが、現在ではエッセイストや絵本の文章作家、講演会などでご活躍されています。その中の1冊であるこの電車の本は、既成概念では無い、体で感じた音をそのまま掬い取ったようなリアリティがあります。

とっ どだっとおーん どだっととーん たたっ つつっつつ たたっ つつっつつ
これ、何を表していると思いますか?そう、これは電車が走る音です。

電車は「ガタンゴトン」だと思っているのは、「与えられた擬音語を、そのまま記号のように使っている」わたしたちで、本当に体で感じる音はガタンゴトンでは無いのだと、ハッと目が覚めたような絵本でした。電車が好きな子どもに読んでもらったら、大人がびっくりするくらいリアルに再現してくれるのではないでしょうか。

絵本に戻りましょう。
見開きいっぱいに描かれた線路。これはいちばん前の車両に乗った男の子の視界です。視界をさえぎる物が無いので、まるで自分も一緒に電車に乗っているような気持ちになります。ページをめくると…電車は踏切を通り過ぎるところですよ。

たたっ つつっつつ たたっ つつっつつ ねんねんねんねん ごごだだっだだ

遮断機の音、電車の中で通り過ぎながら聞こえる音って、確かにカンカンじゃなくてちょっとまろやかになった音…言葉にすると、ねんねんねんがぴったりきますよね。
この絵本は、電車にそこまで思い入れがない人でもハッとする表現になっていますし、電車が大好きな子どもなら大喜びしてくれること間違いなしです。
絵本の中では大きい音は大きく、小さい音は小さく書かれていますので、その通りに読むだけでリアルな電車内の体験ができてしまいますよ。

また、文字とともにある絵の素晴らしさも必見です。優しい水彩で描かれた風景はどこか懐かしさも感じますし、大胆な構図は迫力いっぱいで圧倒されます。
電車から見える風景に描かれているお店の数々も、ページをめくって進んでいくとちゃんとそのお店の看板が出てきたりして、街としてきちんと描かれているのが伝わる、とてもてねいな絵本です。

つたつたかかん、とててこ かっか
今度、電車に乗ったら目を閉じて、体で音を感じてみようと思いました。

関連:自作の歌でダンス、神社で“気”を感じ、お笑い番組で爆笑!私の胎教体験談

音を表す言葉はたくさんありますが、時計はチクタク、電車はガタゴトではなく、自分の体で、心で、ちゃんと感じたものを表現していくことが個性につながるのではないかと思います。そして、それぞれの個性に共感し合えるような、柔らかい「耳」でありたいと思いました。

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