【専門家監修】節約したい! 買い物&使い切り料理のコツをプロに聞く
日々の買い物や料理、家の冷蔵庫の中を思い出してみてください。つい余計に買ってしまったり、使いきれずに捨ててしまったりする食材などはありませんか?食材一つひとつは高くないためもったいないことをしてしまいがちですが、ほんの少しの心がけで節約できるのが食費です。ここでは、今からでも簡単にできる食費を抑えるためのコツを料理講師の露崎奈津子さんに教えていただきました。
事前準備で「必要以上に買わない」コツ
食費を抑えるために重要なのは「買い過ぎないこと」です。しかし、とりあえずスーパーに行って食材を探すとなると、つい余計なものを買って後で後悔しがちです。まずは、買い物で節約するために重要な事前準備のコツを2つお伝えします。
値段ではなく鮮度や品質、味などの観点でお店の情報をチェック
チラシのチェックや、以前の買い物で「野菜は○○スーパーが安い、卵は○曜日がお買い得」などといった値段の情報も大事ですが、価格だけで買うと、いざ自分の家の消費量や好みに合わず余らせがちになります。
むしろ「このスーパーの野菜は鮮度がいい」や「品質が良い肉はこのスーパー」「○○店は好みの味の商品がある」といった視点でお店をチェックしておくほうが、家の中での日持ちもよく、「無理に消費しなくては」というプレッシャーがなく消費することができ、結果的に無駄がなくなります。
備蓄量と料理メニューを踏まえて購入リストを作成
とはいっても、好きなものだけ買っていると、もちろん食費もかさんでしまうので、事前に購入リストを作ってから外出するのがおすすめです。
食材の備蓄量をチェックしつつ、数日分のメニューをまとめて考えながらリストを作れば、より無駄な買い物が減らせます。
さらに、
・一度作った購入リストを見直して合計金額と予算を照らし合わせる
・財布に決めた予算額だけ入れて予算を越えてしまいそうになった場合に減らす食材を決めておく
といったことをするとより買い過ぎを抑えられます。
とくに、上限予算を決める習慣がつくと、次回以降の購入リストを作るときにも自然とその予算内で収められるようになってくる効果もあります。
意外な食材にも使える!冷凍術
食材を使いきれずに捨ててしまうのを防ぐために役に立つのは、やっぱり「冷凍」です!
実は、生野菜のきゅうりや茹ですぎたパスタ、卵なども冷凍することができるって知ってましたか?
また、きのこやトマト、砂抜きした貝類など、冷凍することで旨味や栄養素が増すものも多くあります。
さらに作りすぎたハンバーグや餃子も、加熱前の状態のまま冷凍が可能です。
肉や魚も冷凍保存できるので、安く手に入る見切れ品をタレなどの下味をつけて冷凍すれば長く保存でき、使いたいときにはすぐに調理できるので時短にもつながります。
基本的には肉・魚・野菜などいずれも使いたい大きさに切って、必要であれば下茹でをし、冷凍用チャック袋やラップに小分けして包んで保存して、使うときは余分な水分や栄養素が流れないよう、凍ったまま加熱します。
家庭用冷蔵庫はこまめに開け閉めをするので、庫内の温度変化が激しくなります。冷凍した食材の霜がついてきたり、庫内の匂いがつくようになってきたりしたら味や品質が落ちてしまっている状態なので、数週間から1か月を目安に使い切るようにしてくださいね。
リメイク料理で飽きない工夫を
食費を抑えるのに一番大事なのは「買い過ぎないこと」とお伝えしましたが、大容量のお得パックや野菜を1つ丸々買ったほうが安くてお買い得ですし、買い物に行く手間が減らせてラクチンなのも事実ですよね。
そんなときは、「リメイク料理」で味に変化を持たせて飽きずに使いきれるよう工夫しましょう!
挽肉を買ったらミートソースにしてパスタやグラタン、タコライスにアレンジ。大根を1本買ったら、下茹でして煮物にしたものをステーキや大根餅にアレンジ。余った酢飯をチャーハンにしたり、ポテトサラダやきんぴらを春巻きの具にしたり、ハンバーグをメンチカツの種にしたりと、一度作った料理も意外とバリエーションを持たせることができるんです。
冷凍も活用することでより無駄なく消費することができます。
冬は鍋やスープにしてたくさん消費することができるので、節約にもピッタリな季節です。最初はシンプルなコンソメや和風の味付けのスープにしておけば、カレー粉やトマト缶、牛乳を加えて何日も楽しめる料理になりますよ。
節約ばかりを気にすると料理の楽しみも半減してしまうので、メリハリをつけて節約していきたいですよね。とはいっても難しいことではなく、日々のちょっとした心がけが食費を抑えることにつながります。無理なく「楽しい」と思える節約術を身につけていきましょう!
初回公開日 2019/12/31
育児中におススメのアプリ
アプリ「まいにちのたまひよ」
妊娠日数・生後日数に合わせて専門家のアドバイスを毎日お届け。同じ出産月のママ同士で情報交換したり、励ましあったりできる「ルーム」や、写真だけでは伝わらない”できごと”を簡単に記録できる「成長きろく」も大人気!
ダウンロード(無料)