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けん玉が役立つ? 赤ちゃん・子連れ家庭の避難所生活の準備

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災害シェルターテント
Baloncici/gettyimages

近年、地震災害のみならず、台風・強風・大雨などによる大きな災害が各地で発生しています。
そんな自然災害が発生する度に、ニュース・話題として取り上げられているのが「避難」に関する課題です。今回は、乳幼児のいる家庭で避難所へ行かなければならなくなった場合を想定して、事前準備に関するポイントを防災アドバイザーの榑林宏之さんに解説してもらいました。

榑林 宏之
一級建築士・防災アドバイザー
一級建築士として活動。「都市環境・住宅環境と防災」「都市環境・ランドスケープ計画における、人の行動・動線設計と危機管理」などに携わっている。
BAUMPLANNING一級建築士事務所

関連:【要注意】東京23区の水害(洪水)想定&対策とは?!

乳幼児のいる家庭の避難準備ポイント(避難所生活)

近年は自然災害のニュースが多く取り上げられていますが、基本的に自然現象(地震、台風、大雨、強風など)に異変(大きな変化)が生じているわけではありません。
それでも自然被害が多くなっているように感じるのは、自然現象(地震・台風など)に対する人の知識が乏しくなり、自然との触れ合いが非日常となっている人が増えていることが要因の1つと考えられます。

なかでも、「避難の遅れ」「適切な避難が行えていない」ことが被害拡大の大きな要因となっています。
そこで大切なのが
・正しい「避難計画の知識」を知っておくこと
・適切な「避難準備」を整えておくこと
です。

特に、小さな子ども(乳幼児)がいる家庭は、避難をする(避難所へ行く)上で乳幼児ならではの配慮(事前準備)が必要となります。
その事前準備にはさまざまな要素がありますが、今回はぜひ実践してほしい「3つの避難準備要素」をご紹介します。

ポイント1)事前に避難所情報をチェック!複数の「避難所」候補を選んでおく

自然災害が発生してから「避難場所」を探そうとしても、通信インフラの切断などで困難を生じやすいものです。
事前に「避難所・避難場所」を決めておき、家族全員で共有しておくことが必須となります。
その際に大切なポイントとなるのが“複数の避難場所を設定しておく”ことです。
近年の各種自然災害(台風、地震など)では「避難所自体が被災を受ける」「避難所までの経路が絶たれる」といったことが目立っています。
そのような状況となった時、避難場所を1カ所しか設定していなかった場合、適切な避難が困難となり、外出している家族との集合も難しくなってしまいます。
そのため、立地環境・到達経路の異なる「複数の避難所・避難場所」を事前に選定しておくことが必須となるのです。

「乳幼児の対応」など避難所の運営方針を確認

まず、大前提として認識すべきことが“各行政・各避難所で運営内容や防災備蓄品などが異なる”ということです。
近年、避難所の運営内容・対策は年々向上しています。しかし、その内容は行政・地域地区ごとに大きく異なっているのが実情です。
特に乳幼児を抱える家族の場合
・授乳スペースの有無
・子どもが泣いても大丈夫な環境確保の有無
・乳児のいる家族専用のスペースの確保有無
などを、事前に各行政に確認しておくことも避難所選定をする上で大切なポイントとなるでしょう。

実際、東京都が行ったアンケートでは、「乳幼児を抱える保護者が避難所に求めること」として寄せられた要望上位10項目が下記となっています。

1.授乳室の確保
2.防寒・避暑
3.衛生面の確保
4.子どもが泣いても大丈夫な環境
5.横になれる
6.医師・医療機関との連携
7.風呂
8.おむつを替える場所の確保
9.子どもの遊び場所
10.プライベート空間の確保

引用:東京都「妊婦・乳幼児の災害対策に関する都民アンケート集計結果

上記要素が確保されている避難所もあれば、欠けている要素の多い避難所も存在しています。
大人と比較して、乳幼児は、まだまだ各身体機能が未発達な状態。事前のチェック(避難所環境・運営内容)はとても大切な要素となります。

ポイント2)子ども(乳幼児)の副作用歴・アレルギー歴をまとめた手帳・カードの作成

近年、さまざまな場面で「アレルギー」が大きな問題として取り上げられています。
自然災害発生後、しばらくの間は社会的な混乱が生じます。
避難所の運営対応も時間経過とともに物資が充実し、適切な運営・対処が行われるようになりますが、そこに至るまでには、一定期間(数日間~一週間程度)が必要となります。
安定的な避難所運営が行われるまでの間は、ある程度の「混乱」を見越しておくことが大切なポイントとなります。
特に、アレルギーを有している子どものいる家族の場合、「子どもの副作用歴・アレルギー歴」を事前にきちんと取りまとめておくことが望まれます。

混乱のある環境下で
・食事
・医療対応
において、「正確な副作用歴・アレルギー歴」を積極的に伝えていくことは、とても重要な要素です。適切な情報伝達をする上で、事前の「副作用歴・アレルギー歴をまとめた手帳・カードの作成」がおすすめです。

また、避難所での「アレルギー対応の非常食の有無(アレルギー対応粉ミルクなど)」なども事前に確認しておくといいでしょう。

参考:日本小児アレルギー学会「災害時のこどものアレルギー疾患対応パンフレット 平成29年11月改訂

ポイント3)子どもの遊び道具・絵本の準備

避難所生活は一定の我慢がしいられる環境となります。
そこで大切なのが、子どもの我慢の気持ちを発散させられる「子どもの遊び道具」を防災準備品として備えておくことです。
ただ、避難所には事情の異なるさまざまな人々が集う場所なので、「大きな音が出るもの」「広い場所を必要とするもの」といった他者への迷惑となるものは排除すべき要素にしましょう。
また、インフラ設備の断絶(電気・ガスなど)に伴い、「電気」はとても貴重な要素となることから、電子ゲーム(スマホゲーム)などは、遊び道具の対象として考慮しないことも大切なポイントとなります。

熊本地震における避難所運営などの経験を通じて、避難所での遊具として効果的だとわかったのが
・けん玉
・絵本
です。

中でも“けん玉”は場所を取らない体を使った遊び道具として、子どもから高齢者に至るまでさまざまな方にとってストレス発散に効果的だったことがわかっています。

参考:内閣府「平成28年度 熊本地震における避難所運営等の事例

関連:地震対策(防災)の最新常識「水の確保」

防災対策として、各行政や避難所運営に対する要望をすることは、とても大切な要素です。
ですが、過去の実例で快適な避難所生活が築けたのは、避難所の防災準備レベルが高かったからではなく、避難所運営スタッフ・被災者(避難者)が一体となって、運営されていたことが最重要な要因としてあげられていました。
実際に災害が発生した後は、「避難所の運営(行政)と被災者」という関係性ではなく、あくまでも“避難所は被災者を含めてみんなで運営する気持ちが大切である”ということを忘れず災害時にそなえてください。

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