洗濯・掃除の悩みを解消してくれる「利口な家電」を家電のプロに聞く

住まいはキレイにしておきたいけど、洗濯や掃除に時間をかける余裕はない。そんな忙しい家庭向けに、洗濯・掃除の悩みを解消してくれる便利な家電を家電コーディネーターの戸井田園子さんに教えてもらいました。
“リセット家事”は家電にアウトソーシングを
「誰がやっても仕上がりに大きな差が生まれにくい洗濯や掃除は『家電にアウトソーシング』するのがいい」という考え方を教えてくれたのは、家電コーディネーターの戸井田園子さん。
「家事には、“プラス家事”と“リセット家事”があります。”プラス”家事は、それぞれの家庭の個性や文化が色濃く反映される育児や炊事など、新たにつくりあげる家事。これはアウトソーシングするよりも家電を取り入れ“アシスト”してもらうのに向いています。
逆に、汚れたものを元に戻す、といった仕上がりのイメージがわかりやすい洗濯や掃除などの“リセット家事”は、人ではなく『家電にアウトソーシング』していくことを目指してみましょう。最近の家電はとても優秀なので、家事をぐんとラクにしてくれるはずです」
【おすすめ1】毎日の掃除機がけから解放!「アイロボットのルンバ」

「毎日掃除機をかけるのは共働き家庭にとって高いハードル。ましてやワンオペ育児となると至難の業。『気がかりだけど、手が回らない』、そんな日々の掃除の悩みを解消するなら、ロボット掃除機に『アウトソーシング』。
ロボット掃除機の定番はやっぱりアイロボットの『ルンバ』。Wi-Fiに接続でき、スマホから操作ができるほか、床の種類にあわせて自動調整してくれるので、床掃除は安心して任せられます。最新型を買うのもいいですが、初めて使うのなら、少し手頃な価格の廉価機種からトライしてみるのがオススメ」
【おすすめ2】気になったときにサクッと使える「パナソニックの軽量スティック掃除機」

「日本人のホウキ文化と親和性が高く、使い勝手がいいのが、コードレススティック掃除機。忙しい朝でも出かける前に気になったホコリや汚れをサッとホウキの代わりに掃除できる便利なもの。
ロボット掃除機では対応できない、階段の掃除にも重宝。手軽に使える家電を取り入れることで、掃除の効率がアップできます。オススメはパナソニックの軽量モデルのパワーコードレス『MC-SB30J』。2kg以下のコードレススティック掃除機でも吸引力は抜群。延長管部分を外せばハンディクリーナーとしても使えるので、窓枠やテレビ周りのホコリ取りにも活躍してくれます」
【おすすめ3】家族の洗濯参加率UPを目指すなら「日立の洗濯乾燥機」

「洗濯物を干す、取り込む、といった家事を『アウトソーシング』できる乾燥機つき洗濯機。
これから買うなら、洗剤や柔軟剤の自動投入機能がついたものがオススメです。
洗濯機が洗濯物の量に適した分だけ洗剤を入れてくれるので、洗剤の使いすぎを防止してくれるほか、面倒なボトルへの詰め替えも不要。さらに『洗剤をどのくらい入れたらいいかわからない』という家族にも、安心して任せられます。日立の洗濯乾燥機『BD-NX120E』は、液体洗剤・柔軟剤自動投入機能のほか、専用アプリをスマホに入れれば、外出先から操作ができるなど、便利な機能が満載です」
【おすすめ4】面倒なアイロンがけの時短に「ティファールの衣類スチーマー」

「アイロンがけも、やっかいな家事のひとつ。衣類スチーマーがあれば、着る前にサッとシワのばしができるので、共働き世帯こそ取り入れて欲しい家電です。ティファールの『スチーム シュシュ』は、見た目もかわいく、スチーマーながらプレスもできる2WAY仕様。玄関先や洗面室に置いておくのがおすすめです。誰でも簡単にシワが伸ばせるので、衣類ケアを家族で『シェア』しやすくなるというおまけつき。衣類ケアの時間を少しでもラクにして、負担を減らしていきましょう」
ロボット掃除機や洗剤自動投入洗濯機など、『家電にアウトソーシング』することで、リセット家事がドンドンラクになっていきます。
「こうした家電を取り入れることは、『時短』だけではなく、自分の時間や子どもとの時間を産み出す『時産』につながります」と、戸井田さんは言います。
また、家族で家事をシェアしあう環境づくりにも役立つはずです。
家電に頼ったり、任せたりすることで、家事負担を減らすことを目指してみませんか。
(有田恵実/bizmom編集部)
戸井田園子さん
性能・コスト・デザインなどを総合的に判断し、製品選びに役立つ情報を発信する家電コーディネーター。総合情報サイトAll Aboutの家電ガイドをはじめ、雑誌、テレビ、ラジオなど数多くのメディアで活躍中。
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