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落合陽一と小学生たちが本気で考える「SDGsと未来」

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最近、耳にすることが多くなった「SDGs」。聞いたことはあるけど、その内容はよくわからない…というのが本音では? 先日、メディアアーティストの落合陽一さんが、SDGsの枠組みを使って小学生と一緒に「2030年の未来」を考えるワークショップを開催。変化のめまぐるしい世界を俯瞰するために重要な鍵の1つとなるというSDGs。一体どんなものなのでしょうか? 

そもそも「SDGs」とは?

出所:国際連合広報センター

2019年11月に発売された落合陽一さんの著書『2030年の世界地図帳』(SBクリエイティブ)は、昨今話題のSDGsを読み解くヒントになると早くも大ヒットに。刊行を記念して、「メディアアーティスト落合陽一と2030年の未来について考えよう! 『2030年の世界地図帳』刊行特別イベント」が2019年12月に開催されました。このイベントでは、著書のなかにあるデータ・世界地図とSDGsを結び付けて、小学校高学年の子どもたちと一緒に「2030年の未来」について考えていきます。

SDGs(Sustinable Development Goals:持続可能な開発目標)とは、持続可能な世界の実現のために定められた世界共通の目標のこと。貧困、教育、環境など17の目標を2030年までに達成しようと、2010年の国連サミットで採択されたものです。
イベントはまず、SDGsを知っているかどうか、落合さんの質問からスタート。ほとんどの子は「なんか聞いたことはある…」「知らない…」そんなトークからワークが始まります。

興味がわいたSDGsの目標と、地図・データを照らし合わせてみる

「さて、飢餓ってどういうことだろう?」(SDGsの2番目の目標「飢餓をゼロに」をとっかかりに)と落合さんから質問。子どもたちからは「おなかがすいて死んでしまうこと」などの答えが。すると早速落合さんは、手元に配られた地図とデータ(著書より抜粋)から「平均寿命が短い国」のデータを見るように促します。

*『2030年の世界地図帳』(SBクリエイティブ)より データ出典:「世界保健統計」(WHO)2018 

1位はレソト、2位は中央アフリカ。どちらもアフリカ大陸の国です。さらに落合さんはGooglemapのストリートビューで、レソトや中央アフリカを子どもたちに見せていきます。発展とは程遠い街並みが現れ、「飢餓、平均寿命の短さ、発展していない街」が結びついていきます。
こんなワークを繰り返しながら、今度は子どもたち自身が興味をもったSDGsの目標と地図やデータを紐づけていきます。

考え方ひとつで、CO2を増やさないアプローチが可能

*『2030年の世界地図帳』(SBクリエイティブ)より データ出典:【2050年のGDP予測】2050年の世界(PwCコンサルティング)2017,【二酸化炭素排出量国別割合】日本エネルギー経済研究所軽量分析ユニット『EDMC/エネルギー・経済統計要覧2019年版』(省エネルギーセンター、2019年)

SDGsと地図がつながったところで、落合さんのレクチャーへ。
表を見てみると、2050年GDP予測1位は中国、2位はアメリカで、その間に大きな差はなさそうです。一方、両国のCO2排出量は、1位の中国と比べアメリカの比率がずいぶん低くなっています。実はここに、SDGs達成のヒントがあると落合さんはいいます。

現在アメリカは、検索エンジンやソフトをつくる企業などが多くあります。「プログラムのようなソフトウェアを3000円で作って、これをコピーして売ると電気代・CO2の排出は少ないよね。でもプラスチックの物体を3000円かけて工場で作って、そのコピーを売ろうとすればCO2を排出し、電気も使います。これからの時代は同じ『商品を作る』にも、持続可能な付加価値とは何かを考えていくことが大切です」という言葉を落合さんからもらい、ワークショップが終了しました。
ちなみに中国も、この表では高いCO2排出量を記録していますが、近年では化石燃料を使わないものづくりや、広い国土を利用した太陽光発電などの関心が高まっており、独自の方法でSDGs達成を試みていると、落合さんの著書では述べられています。

子どもたちだけでなく、ママ・パパもSDGsを考えるきっかけに

(撮影・柳原久子)

ワークショップを終えた小学校4年生の杉岡孝一郎くん(写真)は、11番「住み続けられるまちづくりを」に興味を持ったそうですが「今どんどん空き家が増えていて、そうすると泥棒が増えてしまうことが心配」だと振り返りました。ママは「SDGsはすぐにできることではないけど、知ったことで日常に結びつけることができるかもしれないし、ニュースへのアンテナができそうです」。

また、5年生のNちゃんは、4番の「質の高い教育をみんなに」に疑問を抱いたのだとか。「今でも、質のよい教育を受けているのになんでこれが問題になるんだろう?」と感じ、その背景を知ったことで納得できたようです。ママは「googlemapで画像を見せてくれたことがとてもわかりやすかった、とてもよい体験ができました」と語りました。

これからの未来を考える上で重要な鍵の1つとなるSDGs。テクノロジー、人口、国土、文化…それぞれの国が、自国に合った方法で目標達成を試みることが大事なのかもしれません。世界地図を見て「大きくなったらこんな世界になっているかもしれないね」とお子さんと一緒にお話しながら、落合さんの著書を読んでみるのもおすすめです!

(文・中島博子 / 撮影・柳原久子)

●Proile  落合 陽一

メディアアーティスト。1987年生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。筑波大学准教授。「デジタルネイチャー(PLANETS)」、「0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書(小学館)」、「10年後の仕事図鑑(SBクリエイティブ)」など著書多数。

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