夫・ママ友…何気ないひと言に傷ついたときの２つの対処法

夫やママ友の何気ないひと言でも傷ついた経験はありませんか。言った本人は忘れてしまっても、言われた当人にとっては忘れられないものです。どんなひと言に皆さん傷ついたのか、口コミサイト「ウィメンズパーク」からピックアップ！さらに、対処法についても、家族問題に詳しい鳥居りんこさんに聞きました。

夫、ママ友、息子の傷つくひと言

身近な人だからこそ、遠慮のない言葉が傷つくという人も多いようです。

お前の話には興味がない

「数カ月後に社員旅行があると知り、夫に聞いたら、『ある』との返事。少し話をしていて、『お前の予定には、何の興味も関心もない。どうでもいい』と締めくくられました。私の話は何もしていないし、なぜその言葉を言う流れになる？と思いましたが、何も言えずに会話は終了。言い返せばよかった！！」

専業主婦だから時間があるでしょ

「ママ友と一緒にランチした時に、洗濯の話になって『今まですすぎを2回やっていたけど、洗剤によっては1回でいいから、時間と節約のために1回にしようかな』と話をしたら、『専業主婦なんだから、すすぎの2回分くらいの時間はあるでしょ。今さら、時間の節約って…（クスッ）』と言われてモヤッ」

おべんとうより、お昼代がほしい

「栄養バランスも見た目も考えているにも関わらず、息子からひと言。『お母さんのおべんとう、結構お金がかかっているよね。つくってくれなくていいから、毎日お昼代に500～600円くらい渡してほしい。焼きたてパンのサンドイッチとか、おべんとう屋とか好きなものを買うほうがいい』って言われてちょっと傷つきました」

傷ついた時の気持ちの伝え方&発散法

傷ついたひと言に対して言い返したい！　でも、ケンカになって険悪な雰囲気になるのは避けたい…。ママたちは、どのように対処しているのでしょう。

笑いながら言いたいことを伝えています

「傷ついた時やそこまで言わなくても…という時は、『そういう言い方は、ないんじゃない？』と指摘するようにしています。最近は、『こういう時は嘘でもいいから○○って言うもんだよ（笑）」と、明るく言えるようになってスッキリ」

ノートに気持ちを殴り書き

「ノートに殴り書きで支離滅裂な気持ちを書きます。夫にノートを見られてもいいやと思っています。少し落ち着いたら、気心知れている友人や何も知らない職場の人と吐き出したり、笑い話して発散しています。とりあえず、気持ちはそこそこ落ち着きます」

一生許せない・忘れない事件簿をつけています

「私は一生忘れない許せない事件リストに書き加えています。事件リストに書き加えるようなことが年に何件かあるのですが、それを話題にすると夫は、『そんな酷い言葉は言ったことが無い。言うはずがない』と。忘れたふりではなく、本当に記憶に無いみたいでびっくりです」

他人の言葉に傷ついたときはどうする？【鳥居さんのアドバイス】

何気ないひと言にショックを受けたり、カチンときた時、相手にどう伝えればいいのでしょうか。家族問題に詳しい鳥居りんこさんに、気持ちの切りかえ方や対処法を聞きました。

「相手からの些細な言動に傷つくことって一杯ありますよね。家族や仲の良い人たちからは“愛ある言葉”をかけてもらいたいのに、真逆にも『イラッ』『ムカッ』な気分にさせられることは日常茶飯事かもしれません。まあ、距離が近過ぎて、遠慮がなくなっているというのが大きいのでしょう。

まずね、子どもですね。子どもってやつはちょっと大きくなってくると、必ず小生意気になるものです。ツワモノになると“生まれ落ちての反抗期”って子もいますからね。でも、反抗期がないと自立もないですから、ここは親子でバトりながら『反抗期VS.プレ更年期』の戦いを楽しみましょう。

ママ友から『イラッ』とさせられる言葉を浴びたら、脳内でこう変換しましょう。『あら～、彼女も（毎日が面白くなくて）大変なのね～』って。己の生活に満足している人はそもそも他人を攻撃しませんって。

何か嫌味を言われたら「うんうん、そうね～」と。もし、褒め殺されたら（嫌味よりもこっちのほうがよっぽど怖いですけど）、ニッコリ笑って『お陰様で～』とだけ言えばいいんです。『こちらのメンタルに悪影響を及ぼす人との会話は最小限！』
はい、これ、テストに出るからメモっといてくださいね（笑）

困るのは夫ですよね。夫の暴言を逐一、指摘するのもめんどうですし、かといって放置すれば悪化しそうですものね。これへの対処法はお好みですけど、２つあるかと思います。『バトル上等！』で『私、今の言葉にめっちゃ傷づきました！』と正攻法で攻めるパターン。そして、もうひとつが『お説、額面通り妻』になる方法ですね。

『お前の予定には、何の興味も関心もない。どうでもいい』と言われたら、これ幸いと勝手に予定をつくって楽しむと。『おべんとうはつくらなくていい』とおっしゃるならば『そうですか～？それならお言葉に甘えて（喜）』と言って、つくらない。言われた言葉を利用して、自分の好きにやらせてもらうチャンスとすればいいのです。

でもね～、大抵の夫さんたち、なーーにも考えずにその場で思いついた言葉を排出しているだけだと思いますよ～。多分、全く記憶に残ってないとみました。夫婦なんて、割れ鍋に綴じ蓋。まあ、あなたも結構なことを夫さんに言っているかもしれません。いいんです。こういう小競り合いを繰り返しながら、やがて夫婦関係も円熟の時を迎えます」（鳥居りんこさん）

私も心の中で「デスノート」を書いたことあります（笑）。腹が立つことがあっても、嫌な気分になるだけなので忘れるようにつとめています。鳥居さんの『こちらのメンタルに悪影響を及ぼす人との会話は最小限！』というのは、まさにその通り！メモしちゃいました。（文・酒井範子）

鳥居りんこさん
2003年、学研より『偏差値30からの中学受験合格記』でデビュー。実体験に基づいた『中学受験シリーズ』が人気。最新作は『親の介護をはじめたら、お金の話で泣き見てばかり』（ダイヤモンド社）。執筆・講演活動などを通じて、子育てや受験、就活、介護に悩む母たちを応援している。
ブログ「湘南オバちゃんクラブ」

■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。