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まさかのときに慌てない ママと小さな子どものための「喪服のマナー」

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葬儀における日本の祈りのスタイル
takasuu/gettyimages

葬儀・告別式は、故人との最後のお別れの場で、冥福を祈るための儀式です。そして、それは、ご遺族のためのものでもあります。参列するからにはまず心から整え、素敵な女性としての喪服マナーを身につけましょう。今回は、マナー講師の尾形圭子さんに、喪服のマナーについて聞きました。

尾形 圭子
マナー研究家/僧侶
航空会社、外資系化粧品会社での勤務後、子育てをしながらマナー講師へ。現在、研修や講演の他、「ご近所付き合い」などでTV出演も。著書に「ヤバいよ!お葬式5分前」「大人かわいい女性の話し方&マナー」などがある。

喪服のマナーとは

喪服は「喪に服す」ための装いであり、「故人の死を悼みます」「遺族の悲しみに寄り添います」というような、その人の立場や心のメッセージを表すものです。まずは、喪服の基本的なマナーを確認しましょう。

お通夜の服装は?

お通夜は、「急いで駆けつけた」という意味合いを示すため、地味な服装であれば喪服ではなくても構わないとされています。ただし葬儀(告別式)に参列できない場合で、準備する時間があれば喪服をおすすめします。より、お悔やみの気持ちが伝わります。

葬儀での喪服のマナー

基本的な喪服は、黒のスーツ・ワンピース・アンサンブル(ワンピースとジャッケト)など。数年間は着るものですし、黒は素材が目立つ色なので、できるだけシンプルで上質なものを用意しておきたいですね。レンタルもあるので日程が合えば使ってみてもいいかもしれません。

小物のマナー

①靴:黒で、布製のものがよいでしょう。ヒールは太く5㎝以内のものが上品で、子どもがいても動きやすいです。革製の場合は光沢がないものを選びましょう。
②バック:フォーマルバッグが基本です。黒の布製で装飾がないものを選びましょう。
③アクセサリー:基本的には、結婚指輪のみにしましょう。パールのネックレスはOKですが、2連は「不幸が重なる」を連想するためNGです。無理につけなくても大丈夫です。
④メイク:ナチュラルに、口紅はリップクリーム程度にしましょう。「片化粧」といいます。
⑤髪型:手を合わせて頭を下げた際に髪が顔にかかるようであれば、髪をまとめましょう。バレッタなどは黒や紺で、飾りのない地味なものを選びます。
⑥数珠:結婚したら宗派を確認し、数珠入れと一緒に揃えておきたいものです。いざというときに慌てないように準備しておきましょう。
⑦ハンカチ:基本的には、黒・紺・白などを選びましょう。控えめなレースや刺繍はOKです。

ママの喪服はどうする? スカート丈は?

「喪服は黒」とわかっていても、子どもを連れていく場合、ママとしてふさわしい服装とはどのようなものなのかご存知ですか? ここでは、ママのスカート丈やパンツスーツに関するマナーをお伝えします。

スカート丈のマナー

ひざ上のミニスカートはカジュアルすぎるのでNGです。子どもを抱き上げるときなども気になりますので、絶対に避けましょう。一般的にはひざ下からふくらはぎ程度ですが、短めよりは長いほうが上品にみえます。フレアやプリーツなど、動きやすさも考えて選びましょう。

パンツスーツは大丈夫?

最近では、パンツスーツの礼服を着る方が増えてきました。とくに、子どもが小さく動き回るシーンが多い方や授乳中の方などは、ワンピースよりパンツスタイルが便利です。ただ、スリムタイプのボディラインがはっきりみえるものは避けましょう。パンツスーツは略礼装となりますので、自分が遺族側の場合は両親や親族に確認したほうが安心です。

小さな子どもの服装

葬儀の場には、子どももきちんとした服装で参列させたいですよね。服装によって意識が変わるのは子どもも同じです。お子さんも体験を通し、葬儀の大切さについて感じるものも多いでしょう。ただ子どもの成長は早いので、できれば手持ちの服ですませたいものです。

幼稚園や学校に通っている子ども

制服がある場合
制服がある場合は制服が正装となりますので、喪服を着る必要はありません。

制服がない場合
・男の子:基本は黒、紺、グレーなど暗い色のズボンに白いシャツ、もしあれば黒のジャケットやブレザーを羽織りましょう。なければシンプルなセーターでもOKです。
・女の子:暗い色のスカートと襟のある白いブラウス、またはワンピースがおすすめです。髪はすっきりまとめましょう。子どもでもきちんとした印象にするのがマナーです。ゴムなども派手なものを避け、黒や茶色のものを。

幼児(1~2歳)の子ども

黒がなければ、落ち着いた色を着せましょう。例えば、紺・グレー・白・ベージュ・淡いブルーなどです。また、模様が入っている場合はできるだけ目立たないものを選んでください。慣れない場所ですので、ある程度着慣れたもののほうがよいかもしれません。

赤ちゃん

まず、赤ちゃんを連れていくべきかどうかを親族や友人などと相談しましょう。最終的にはあなたの気持ち次第ですが、何かあったときに手伝ってもらえると助かりますね。
赤ちゃんの服は、白や淡い色など派手にならなければ、とくに意識しなくても大丈夫です。マザーズバッグも派手にならないよう配慮しましょう。

子どもを連れての参列は大変なことですが、ママもお子さんも喪服のマナーの基本を守り、心から故人のご冥福を祈りたいものです。大切なのは無理をしないこと、そして、周りの理解です。迷ったら夫をはじめ、両親や親戚、友人に相談して協力してもらいましょう。

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