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素朴なギモン、「小児科って何歳まで受診するもの?」専門家の見解は…

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Drazen Zigic/gettyimages

今回のテーマは小児科の受診年齢についてです。みなさん、何歳から内科に移行するか知っていますか? 

小児科と内科の切り替えのルールは?

このテーマのきっかけとなったのは、10歳の子どものママから口コミサイト「ウィメンズパーク」に届いた投稿です。

「先日、小児科を受診したのですが、ふと思ったのが『小児科と内科、受診の切り替えは何歳くらい?』ということ。
ある程度の目安になる年齢はあるでしょうが、『うちの子は〇歳くらいから内科に行くようにした』『うちの子は〇歳くらいになったら内科にしようかと思っている』などでもいいので、みなさんの考えを教えてもらえたらうれしいです」

この疑問にみんながどうしているのでしょうか?

15歳と聞きました

「15歳と聞いたことがあります。でも、15歳過ぎても小児科で診てくれます」

どちらもある病院でしたが中学までは小児科でした

「中学生までは小児科でした。うちの行きつけの病院は内科と小児科があるところですが、受付に行くと、中学生でも小児科に案内されました」

持病があるので、ずっと小児科にかかっています

「通常、中学卒業まで小児科でしょうか。ただ私は持病があり、小児科の先生が『高校卒業まで診てあげる』と言ってくれて、高校卒業まで小児科で診てもらいました」

成人しても小児科に通っている人も

「子どもが毎月通う小児科は、社会人らしき人も受診している姿を時々見かけます。子どもは、そろそろ私がかかっている近所の呼吸器内科に変えようかと思っていますが、かかりつけの小児科医からは何も言われていません」

9歳くらいで小児科を嫌がる子も

「本当は中学生までなんでしょうが、9歳の娘は『赤ちゃんばっかりじゃん』と小児科を嫌がります」

体重を目安に教えてもらいました

「本来は、高校生以上は内科だと思いますが、19歳の我が子は体重が40kgありません。風邪薬や頭痛薬などの市販薬を買う時に体重を伝えて、『15歳以上の量で飲ませて大丈夫?』と薬剤師さんに聞いています。というわけで、昨年まで小児科に行っていました。また、子どもが小さい時に自分も風邪ひいた時は、一緒に小児科で診てもらったこともあります」

目安はあるけれど、通いやすさも重要

15歳(中学生)までというママが多いようですね。では、総合診療医の菅長麗依先生に専門家としての見解を聞いてみましょう。

「『何歳まで小児科で(または何歳から内科で)診てもらえるか』については、実は明確な決まりはありません。15歳または18歳頃に区切りを設けているのが一般的ですが、その医療機関の方針や診てもらう病気によって決められている場合が多いのが現状です。

例えば、乳幼児の頃から持病(てんかん、発達障害、難病指定疾患など)で小児科にかかっていたような場合で、医師との信頼関係ができていて病状の理解が深いということであれば、年齢に関わらず小児科に通うメリットは大きいでしょう。

一方で、成人に近づくと、その時期特有の、内科の先生の方が精通している病態も多いため、15歳頃を目安に内科通院への移行を検討してもいいかもしれません。

かつて日本小児科学会は、“小児科で成人までずっと診ます”と宣言していましたが、今では“小児期から成人期への移行期(トランジション)を、うまく他の医療機関と連携し、患者さんにとって最もよい医療を提供しよう“というスタンスに変わっています。

最近では小児から思春期、成人から老人期になっても診てもらえる、家庭医・総合診療医という分野(◯◯ファミリークリニックなど)も広まっているので、検索してみるといいかもしれません。

とはいえ、通いやすさも重要な条件のひとつ。相談しやすく、話をよく聞いてくれる良い先生がいれば、診療科やお子さんの年齢に関わらず、一度受診し、なんでも相談してみることをお勧めします」(菅長麗依先生)

かかりつけ医は体調を崩した時に、一番先に相談できる大事な存在なので、納得のいく病院選びたいですね。(文・橋本真理子)

菅長麗依先生
総合内科専門医、家庭医療専門医・指導医、国際渡航医学会認定(ISTM)、日本医師会認定産業医。亀田総合病院付属幕張クリニック・亀田ファミリークリニック館山勤務。亀田総合病院総合診療・感染症科(現:総合内科)で後期研修医。神戸大学医学部附属病院感染症内科でのフェロー、亀田ファミリークリニック館山で家庭医療診療科フェロー、医長を経て現職。2013年に結婚し、2016年と2018年に出産。2女のママ。

■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。

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