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「そろそろ働きたい」と考える専業ママがまずすべきこと

リビングルームでアジアの若いカップル
itakayuki/gettyimages

「結婚や出産を機に仕事をやめたものの、そろそろ仕事をしたい」「短時間のパート勤務だったけれど、フルタイムに戻ろうかな」。
人生100年時代といわれている今、これからの働き方を考えだしたママたちも多いのではないでしょうか。今回は、ママたちが自分に適した働き方を見つけるためにはどうすればいいのか、キャリアコンサルタントの上田晶美さんに教えてもらいました。

あせらず少しずつ社会人モードにするのが再就職のポイント

厚生労働省が発表した調査結果によると、2018年の女性の平均寿命は87.32年。年金の支給開始年齢が70歳に引き上げられる時代が来るともいわれ、ひと昔前より数段、長く働く時代となりつつあります。
「長く働くことがスタンダードになるので、これから再就職を考えるときには、まず『自分を犠牲にしない』ということ、そして『ベビーステップで考える』ということを大事にしてほしいです。

お金のために気の進まない仕事に就いたり、夫の勤務形態を優先して働く場所や時間を制限したりするのは、おすすめしません。これまで働いていなかったからといって、ママがガマンしたり、犠牲になる必要はないのです。

2番目の『ベビーステップ』というのは『赤ちゃんのような小さなステップ』という意味です。しばらく仕事から離れていたのなら、あせらずに長期的な展望で、ちょっとずつ主婦モードから社会人モードへと移行しましょう」

未来を“見える化”することで目標が立てやすくなる

では、再就職を考えたときに、何から始めたらいいのでしょうか。

「自分だけでなく、夫と子どもも含めた家族の未来予想図を書くといいでしょう。手書きでもエクセルででも、簡単な表組みでいいので、縦軸に年数を、横軸に家族の状態や希望などを書き込みます。
そうすると、5年後、10年後の家族の姿がイメージしやすくなります。子どもの年齢に応じて小学校、中学校、高校、大学と書き入れたり、マイホームを購入したい時期を書いたりしてみると、いつ大きな支出があるかも想像がつきます。
その上で夫婦で話しあい、夫の仕事の今後のことも考慮して、
『中学受験をしたいから、塾代がかかる3年後には月〇万円くらい稼ぎたい』
『大学入学までには〇万円は貯めよう』
などと目標を立てれば、自分がいつ頃、どのくらい稼げるようになっていればいいのかがわかるります。
現在、年収0円の人がいきなり年収300万、400万円を目指すのは難しいかもしれません。まずは年収200万円くらいを目標に、家族みんなが楽しく暮らせる働き方からスタートしましょう」

★家族の未来予想図★

©︎株式会社ハナマルキャリア総合研究所

家族の5年後、10年後がわかれば、これからどんな働き方をするといいのか、考えやすくなりますね。

次に自分の希望を具体的に書き出す

今後の見通しが決まったら、次にすべきことは、「自分の希望を明確にする作業です」と上田さん。
「いろいろと考えるべきことはありますが、仕事探しをする前に必ずして欲しいのが、『自分がどうしたいか』を整理することです。私はそれを『仕事の5W2H』と呼んでいます」

上田さん考案の『仕事の5W2H』は、「誰が」「どんな仕事を」「なぜ」「いつから」「どこで」「どのように」働くか、そして「いくらの収入」が欲しいのか、を指します。具体的に書き出すことで、自分の仕事の条件が整理されていきます。

「『Who』は私ですね。

『What』はどんな仕事をで、具体的に思い浮かばなければキーワードでも大丈夫です。『食・健康』でもいいし、『子どもに関わること』でもいいです。

『Why』は働く動機です。

『When』は働き始めたい時期とともに、週に何時間なのか、1日に何時間くらいなのか、何時から何時までが希望かを記入します。

『Where』は希望の勤務地があれば書きます。また、家からどんな手段で通勤するのか、通勤時間は何分以内か、などの条件を書きます。

『How』は『どのように』なので、契約社員か正社員など勤務形態を、

そして『How much』は年収いくらくらいを目指すのかを書いてみましょう。

『仕事の5W2H』は、仕事を探す時の検索ワードにもなります。また、面接で『土日も働いて欲しい』など、希望の条件でないことを言われたとしても、自分の希望を整理しておけば、安請け合いを避けることができます」

★仕事の5W2H★

©︎株式会社ハナマルキャリア総合研究所


長期展望で考え、段階的に自分の天職を見つけて

「今後の仕事を考えるということは、この先の自分の人生をどう生きるかということにつながると私は思っています。

近所で短時間の仕事をするのでもいいし、自己実現できる仕事にチャレンジするのでもいい。
まずは家族みんなのこれからと、自分の希望を整理することが大切です。そうすれば、求人情報に振り回されずに、自分の希望と仕事をマッチングさせていくことができるようになるはず。

すぐに希望の仕事に就けなくても、段階的にちょっとずつ自分の天職に近づけていく—そんな考え方で大丈夫。
子どもの成長にあわせて、徐々に自分も仕事の世界に身を置き、成長していけばいいのです。
ぜひ、あせらずに長い時間軸の中で考え、自分らしい働き方を見つけて欲しいと思っています」

「キャリアブランク のあるママこそ、あせらずに、自分と家族の今後を見通して欲しい」と語る上田さん。3人のお子さんを育てながら女性のキャリア支援の第一線で活躍してきただけに、温かさがあります。

今すぐに働きに出なくても大丈夫、というママたちにとって、その経済基盤は強みです。冒頭で述べた通り、人生100年時代。70才まで働かなければいけないかもしれない時代です。

家族の今後をしっかりと考え、やりたいこととできること、希望条件を整理し、自分らしい働き方を見つけるために少しずつ歩み始めてほしいと思います。

上田晶美さん
株式会社ハナマルキャリアコンサルタント総合研究所代表。財団法人女性労働協会理事。日本初のキャリアコンサルタントとして、1993年から就職、転職、再就職など多くの女性の仕事の相談にのってきた。現在は、大妻女子大学、日本女子大学の非常勤講師を務めながら、全国の大学や自治体で年間に100講演。また、自身のサイトやYouTube#ハナマルチャンネルで面接指導などを行う。著書21冊。日本経済新聞夕刊に「就活のリアル」を連載中。http://hanamaru-souken.com

(橋本真理子/bizmom編集部)

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