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【小学生の家庭学習】低学年から宿題以外の家庭学習は必要?教育の専門家が回答

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後ろから見守る少女、母、父の勉強
Hakase_/gettyimages

低学年から学習習慣を身につけた方がいいけれど、低学年はそれほど集中力が続かないし、無理強いしすぎると勉強が嫌いになってしまう心配も。低学年でも宿題以外の家庭学習が必要なのでしょうか? 口コミサイト「ウィメンズパーク」に寄せられた悩みについて、小学校の校長先生を務められていた後藤良秀先生にアドバイスいただきました。

ママから寄せられたお悩み!低学年の家庭学習はどれくらいすればいいの?

娘は小学1年生です。毎日、漢字・計算・音読の宿題は出るのですが、量も多くないためか、すぐに終わってしまいます。私としては、少し物足りないような気もしていて、市販のドリルなどを買ってやらせたほうがよいのでしょうか? 宿題以外に家庭学習するとしたらどのようなことに取り組むのが、低学年の子どもにとってよいのか知りたいです。

このお悩みに後藤先生の回答は…?

低学年の家庭学習のポイントを解説!

「低学年の宿題は、漢字や計算くらいでそれほど量はありません。少し物足りなさを感じるお母さんの気持ちもわかりますが、低学年あれば、宿題をきちんとするだけでも十分だと思います。低学年は、漢字やドリルをたくさんやって知識を詰め込むというより、学びの型の基礎づくりの時期です。保護者が学習時間を確保して、宿題をきちんとする習慣をつけることが重要です。

低学年の宿題は音読や漢字の練習ができたらハンコを押したり、丸つけするなど親が関わる機会が多いので、『よくできたね』などと声をかけて、子どもが安心して学べる環境づくりをしていきましょう。

家庭学習は、『今日は面白いことを学んだ』『できるようになった』『やる気になった!』といった充実感や達成感などプラスイメージを子ども自身が感じられるようにすることが、とても大切です」(後藤良秀先生)

低学年の家庭学習は、時間や学習量よりも、保護者が見守りながら、家庭学習の習慣をつけることが大切なようです。

小学校入学前に身につけておくべきことはある?

小学校に入ってから、学習面で困らないように、幼児期から家庭で準備しておくとよいことはあるのでしょうか? 後藤先生に聞きました。

「小学校入学を控えた年長さんくらいから、『文字や数字の理解させた方がいいのでは?』と、先取り教育をすることがあります。文字や数字は入学してからしっかり学習します。入学直後は、文字や数字を学習している子どもや、机に向かう習慣がある子どもの方が学校生活にスムーズになじめるということはありますが、数カ月すれば大差はなくなります。入学前に焦っていろいろなことを学ばせようとしなくても、小学校でしっかり学ぶことができるので心配はいりません。

保育園や幼稚園は学びの素地をつくる時期なので、机に向かって文字や数字を覚えるよりも、遊びを通して数字や文字をイメージできるような遊びや、集団の中でたくさん遊ぶ体験をするほうがいいですね。

体験が多い子どもは、集団の中でも生き生きと活動できるだけでなく、先生や友だちの話を聞いたり、友だちのよいところ見つけて自分に取り入れたり、認め褒め合ったりすることができます。こうした体験は、小学校入学してから学びを深めるためにはとても重要です。(後藤良秀先生)

学習習慣をつけるには時間や量にこだわりがちですが、低学年は学ぶ楽しさを感じられるような関わりを優先させることが大切なようです。(文・酒井範子)

後藤良秀先生
町田市教育委員会委員。東京都公立小学校教諭を16年間、東京都北区教育委員会指導主事、東京都教育庁人事部職員課主任管理主事など教育行政13年間を経て、東京都町田市立鶴川第二小学校長を8年間務め、退職。2019年から現職。

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