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「重要なのは使う時間を減らすことではない」子どもがスマホの使い過ぎて困る…というお悩みに専門家がアドバイス

vlado85rs/gettyimages

子どもがスマホを持つようになると、その使い方が心配になりますね。今回のテーマは、家にいる間、ずっとスマホを手離さない子どもについてです。全国でインターネットやスマホなどの使い方について講演を行っている小木曽健さんにもアドバイスをもらいました。

我が子のスマホ漬けが心配

スマホばかりを見ている我が子を心配するママから、口コミサイト「ウィメンズパーク」にこんな悩みが寄せられました。

「中学2年の息子の話です。学校から帰って家にいる間は片時もスマホを手離さずにゲームや動画漬けです。長期休みになると、朝から晩までずっとスマホを見ています。普段は機嫌よく過ごしていますが、『約束の時間になったから、スマホをやめなさい』と声をかけると怒るようになりました。今では時間も守らなくなり、やりたい放題です。

スマホの見過ぎについて注意をすると、大声で怒ったり足をドンドン踏みならしたりして、近所から苦情が出るほどになったので、私も疲れてしまい、今はほどほどに放ったらかしています。これはスマホ依存ですよね。担任の先生にも相談済みですが、具体的な解決策にはいたっていません」

この悩みに対する他のママたちの反応は…? 早速、見てみましょう。

スマホを制限しないと治らないのでは?

「スマホを持たせる時のルールはなかったのでしょうか? 我が家では、使用は22時まで。子どもは部活もやっていて、成績もそこそこ…なので、22時までのルールが守れる限り、何時間スマホを使っても黙認しています。ただし、お手伝いやお風呂・食事の声かけに従うこともルールに含まれています。親子で話し合ってルールを決め、時間が来たら切れるようするなどの制限をしなければ、スマホ依存は治らないと思います」

人と普通につきあえて、学校に行っているならいいのでは

「我が娘も同じ悩みを抱えていました。私の留守に、夫が勝手に小学生の娘にスマホを与えてしまったのです。ルールも何もあったものではなく、使い放題。スマホの使い方で何度も注意をしたり、話し合ったりしました。でも、途中から考え方を変えました。少なくとも学校には持っていっていません。また、毎日必ず部活があり、週に数回塾もあります。私からすれば『スマホばっかり!』に見えても、子どもにしてみれば、それほどスマホ漬けではないのでは、と。
夫とも話し合い、学校、塾、食事、風呂の時に使っていなければOKにしました。スマホを使っていても、人に迷惑をかけてはいないし、普通に会話をしているし、成績も下がってないし、部活も真面目にやっているーーそれでいいと思えるようになりました」

スマホを何に使っているのか観察すると納得できるかも

「『スマホ漬けをやめて、勉強して欲しい』とは、どこの親にとっても切実な望みだとは思いますが、今の世の中、そんな子どもはどれくらいいるのでしょう。友だちと一緒にいても、お互いスマホを手離さない世代です。もはや、スマホに目くじら立てるのは無駄な労力だと思います。
お子さんは、スマホで何をしていますか? コミュニケーションなのか、ゲームなのか、YouTubeなのか…。まずそれを把握して、一体それに『何時間』かけているのか、観察してはどうでしょうか。そのデータをもとに話をすれば、説得力があがるかもしれません。スマホは悪ではないと思います。情報を得る&コミュニケーションができる便利なツールだということを伝え、人生が豊かになる使い方をしてほしいですね」

スマホを何に使っているのか、弊害はあるのか。確認はそこから

子どもがスマホ漬けになっているという悩みに、ネットリテラシーの専門家である小木曽さんは、まず問題点を整理することを提案しています。

「このご相談には『スマホの利用時間』と『注意したら暴れる』という、2つの異なる問題が含まれているので、まずはスマホの利用時間からお話ししましょう。

お子さんに聞いてみてください。『昨日、スマホは何時間使った? そのうち、“遊び”以外の時間は何時間だった?」と。例えばLINE。子ども同士だって重要な連絡、相談事、面倒なモメ事だってあります。100%“遊び”ではないのです。

スマホで音楽を30分聴いていたら「30分“遊んだ”にカウントするの?」。そんなやり取りをお子さんとしてください。遊び以外のスマホ時間を確認することで、スマホをどんな風に使っているのかが見えてきます。

その次に、スマホの利用で『弊害』が起きていないかを確認しましょう。弊害があれば、それを『潰せる』ルールを作ります。

寝不足なら『毎日●時間寝ること』、成績の低下なら『テストで〇点とること』。よくある『スマホは1日●時間』とか『〇時以降スマホ禁止』って、実は弊害を解決する機能がないので、頑張って守らせても効果が出ないケースが多いのです。

重要なのはスマホ時間を減らすことではなく、起きている弊害をなくすこと。利用時間が長くても弊害がまったく起きていなければ気にしない。それくらい大胆に考えた方が、問題の本質が見えてくるし、保護者も気が楽になります。

続いて『注意したら暴れる』について。

これは『スマホ依存』とか『スマホをやめさせればよい』といった単純な話ではありません。
また必ずしも家庭環境や教育のせいとも限りません。私の経験では、ADHDなどの発達障害がその要因になっているケースが非常に多いので、ぜひ一度、専門の医療機関にご相談されることをお勧めします。お子さんも『そんなに心配をかけていたのか』と自分の振る舞いを反省してくれるかもしれません。

補足ですが、ファミリー共有(iPhone)やファミリーリンク(android)といった無料の管理アプリを使えば、離れた場所からでも、お子さんのスマホ時間、利用するアプリをコントロールすることが可能です」(小木曽健さん)


重要なのはスマホ時間を減らすことではなく、起きている弊害をなくすことという小木曽さんのアドバイスは目からウロコでした。お子さんのスマホの使い過ぎが気になっているママやパパは、参考にしてみてください。(文・橋本真理子)


小木曽健さん
IT企業に勤める傍ら、書籍執筆や連載、メディア出演などを通じて、情報リテラシーに関する情報発信を幅広く行っている。著書に『ネットで勝つ情報リテラシー』(筑摩書房)、『11歳からの正しく怖がるインターネット』(晶文社)などがある。

■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。

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