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幼児期の子どもが「虫」にはまった! でも私は苦手……。どうする?

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日本を引く昆虫男子
Seiya Kawamoto/gettyimages

カブトムシにバッタ、セミ、ダンゴムシ、アリ……。特に男の子は、虫に興味をもち、虫とりあみをもってつかまえたがったり、育てたがったりすることが多いようです。でもママは虫が苦手……。こんなとき、どのように対処したらよいのでしょうか。子育てアドバイザーの長島ともこさんに対処法を紹介してもらいました。

実は私、虫が苦手・・。子どもが「育てたい」と言ってきたらどうする?

子どもは幼児期になると、自然にふれる体験を通して雨・風・雲の動きなど自然の変化を敏感に感じ取り、身近な生き物にも興味を抱くようになるといわれています。

中でも、園庭や近くの公園で目にすることが多い「虫」は、子どもにとって身近な生き物です。虫の形や動きに親しみを感じ、じーっと見つめて観察したり、つかまえようと追いかけたりする子もいます。
女の子よりも男の子のほうがその傾向が強く、ダンゴムシをたくさんつかまえて「家で飼いたい!」と言ったり、友達の家でカブトムシの幼虫を育てているのを知って「僕も飼いたい!」などと言ったりすることが多いようです。

しかしそのいっぽうで、「実は虫が苦手……」というママが、意外と多いのも事実。
「できれば虫とは関わりたくない」という気持ちから、散歩の途中などに、夢中で虫を眺めているわが子に向かって
「虫なんか眺めてなくていいから、早くおうちに帰ろう!」などと声をかけていませんか?

このような、子どもの行動を否定するような言葉は、これまで育まれてきた好奇心の芽をつみとってしまうことにつながりかねません。

虫が苦手でも、
「あ、ダンゴムシだね」
「たくさんいるね」など、まずは子どもに共感し、いっしょに眺めてあげたいものです。

「ダンゴムシって、どうして丸くなるんだろうね。図書館に行って、いっしょに調べてみようか?」など、子どもの探究心を育むような関わりもできたらいいですね。

ママは虫が苦手。でも子どもが「家で育てたい」と言ってきたら

ママは虫が苦手。でも、子どもが「家で育てたい」と言ってきた。
こんなとき、どうすればよいでしょう。

「〇〇くんは、この虫を育てたいのね。でもママ、虫が苦手なんだ」と正直に話した上で、以下のような方法を検討するのはいかがでしょう。

・パパに飼育係をお願いする
パパが虫嫌いでない場合は、パパに飼育係をお願いしてみましょう。カブトムシやクワガタムシの飼育アイテムは、ホームセンターや100円ショップで気軽に購入できます。子どもといっしょに飼育アイテム選びからお願いするのも良いでしょう。「子どもよりパパがハマってしまった」(笑)という声を聞くこともあります。

・虫とりイベントや自然教室を見つけて参加する
レジャースポットや地域の公園などで、虫とりイベントや自然教室が開催されることがあります。インターネットや地域の広報誌などで情報を調べ、参加するのも良いでしょう。虫にくわしいナビゲーターから手ほどきを受けられることが多いので、虫が苦手なママでも安心です。

・博物館や昆虫館に足を運ぶ
実際に虫を観察したり、ふれあうことができる「昆虫館」や「博物館」が、全国にはたくさんあります。昆虫が苦手な人も楽しめるようなつくりになっていることが多いので、お目当てのスポットを探し、親子で訪れてみましょう。

・図鑑を買って、いっしょに眺める
昆虫図鑑を買って、いっしょに眺めるのもよいと思います。「へー、こんな虫もいるんだね」
などと声をかけたり、絵本の読み聞かせのように、図鑑の一部分を読んであげたりするのもよいでしょう。

子どもの好奇心を育てよう

わが家の息子も園時代は大の虫好きでした。母親の私は幼いころ栃木の自然の中で育ったせいか虫には抵抗がなかったため、カブトムシ、クワガタムシをはじめ、虫とりや虫育てにはずいぶんつきあってきました。(モコモコしたカブトムシの幼虫だけは、どうしても触れませんでしたが・・笑)

夏休み、近くの公園でセミの羽化の光景をいっしょに見たことや、家でヤゴを育て、トンボに羽化する瞬間を目にした時の感動は、今でも忘れられません。

幼児期の子どもは、好奇心のかたまりです。

「子どもが虫好き。ママは虫が苦手」でも、子どもが興味をもったものに親も興味をもつことで、親としてできることはたくさんあると思います。

わが子のことをいちばんよく知るママとパパが、“わが家流”の方法で、子どもの好奇心を育てていきましょう。

「子どもが虫好き、でもママは虫が苦手……」。どう関わったらよいか悩むところですが、せっかく芽生えた好奇心の芽をつまないよう見守りながら、無理せず、できる範囲で、「昆虫の世界」を楽しみましょう。

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