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赤ちゃんの「自分で寝る力」を育てるには親のサポートが必須の理由

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コミュニケーションの方法だけ
mmpile/gettyimages

妊娠中に「赤ちゃんはよく寝るもの」と想像していたママ・パパは、赤ちゃんが生まれてからのギャップを実感して「こんなの聞いてない!」と驚く人が多くいます。寝ぐずり、夜泣き、早朝起き…など、次から次と困ることがたくさん出てきます。
睡眠は脳・心・体の成長に大きくかかわる大切なものです。
「赤ちゃん時代から“質のいい睡眠”に導くためのコツ」第1回目は、睡眠に詳しい伊田 瞳先生に教えてもらいます。

関連:赤ちゃん、子どもの睡眠障害って何? 

赤ちゃんの睡眠リズムは3~4時間おきで眠りは浅い

昼夜区別なく寝たり起きたりする新生児期を過ぎれば、赤ちゃんは夜ぐっすり眠るもの――。そう思いきや、いつまでたっても寝ぐずりがや夜泣きが激しかったり、昼夜逆転になる子も少なくありません。これは赤ちゃん時代は大人とは違う睡眠リズムを刻んでいることが大きな理由です。

大人は日中に覚醒し、夜に眠る「睡眠リズム」(概日リズム)が確立していますが、赤ちゃんは“覚醒”と“睡眠”が3時間おきに訪れるリズム(超日リズム)を刻んでいます。大人と同じ睡眠リズムが出来上がるのは、5才ごろといわれています。

赤ちゃんは大人と比較すると眠りが浅いため、睡眠中に体をピクっと動かしたり、ちょっとした物音で目を覚ましたりすることがよくあります。
では、どうしたら夜ぐっすり眠ってくれるのか?を下記の内容でチェックしてみましょう。

眠りをつかさどる眠りホルモンは 朝日でリセットさせよう!

私たちが夜眠くなるのは、眠りをつかさどるホルモン「メラトニン」の分泌量が大きくかかわっています。メラトニンは朝日を浴びると消失し、その14~16時間後には分泌がピークになって、夜の眠りを導きます。つまり、7時起床であれば、21時ごろに眠くなるということ。

大人と睡眠リズムが違う赤ちゃんを夜ぐっすり眠らせるためには、親がリードして早起きさせる必要があります。たくさん夜泣きをした場合でも、翌朝は早起きさせて、体内時計をしっかりリセットさせることがポイントです。
「親が夜型だと、親子で起きるのが遅くなってしまいがち。できるだけ、親も朝方に切り替えるといいですね」(伊田先生)

夜は暗めの部屋で、静かに過ごそう!

夜の寝かしつけに苦労せず、すんなり赤ちゃんに眠ってもらうには、眠りホルモンである、メラトニンの分泌を妨げないことが大切。

メラトニンは目から入る光の影響を受けやすいので、夜は照明を落として静かに過ごしましょう。
「赤ちゃんは大人よりも光に敏感なので、暖色系の明かりがおすすめ。光と音の刺激を避けたいので、テレビのスイッチもオフに。そのほか、毎日の生活リズムもできるだけ一定にしましょう」(伊田先生)

起床・就寝のほか、お散歩や授乳・離乳食、昼寝、おふろは同じ時間が理想。毎日繰り返していくうちに、赤ちゃんの体内時計が正しく整い、夜に眠れるようになっていきます。

監修/伊田 瞳先生 取材・文/中澤夕美恵、ひよこクラブ編集部

関連:: 寝かしつけは「ルーティン」でスムーズに 米国IPHI公認・乳幼児睡眠コンサルタント

赤ちゃんが日中は起きて夜は眠るようになると、親の睡眠リズムも整ってくるので、ママにもパパにもメリットがあるんだそうです。赤ちゃんの睡眠を整えることは、家族みんなの睡眠の質をあげるということ。ぜひ、できることから毎日続けていきましょう!

伊田 瞳先生
Profile
昭和大学病院 呼吸器アレルギー内科助教、睡眠医療センター 医学博士 
2012年昭和大学医学部卒業。2014年同大学病院呼吸アレルギー内科入局。2015年内科認定医取得。2018年医学博士取得。同年から現職。男の子のママです。

■参考/『ひよこクラブ』2019年10月号 別冊付録「赤ちゃんの寝ない理由&対策がわかるBOOK」

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