【パパ育児のススメ】ママへの思いやりと赤ちゃんの成長を楽しむことがカギ!
赤ちゃんが生まれて、パパも頑張っているのに、ママがなぜか不満そうだったり、夫婦げんかが起きたり…。そんなとき、パパは「もういいや!」なんて投げやりにならないで。心身ともに不安定なママの状態を理解した上でサポートしながら、パパ自身、赤ちゃんとの生活に慣れていくコツを考えてみませんか。
産後のママは、心も体もデリケート! 優しく支えて、産後うつを防いで
産後は子宮がけがを負っている状態です。産後1カ月ぐらいは悪露(おろ)といわれる血液分泌物が出たり、痛みを感じたりします。
また体の不調は心にも影響を及ぼし、ホルモンバランスが崩れることで、何気ない言葉に落ち込んだり、不安になったりするママも。産後うつになるママは、実は少なくありません。そのためパパは、次のポイントを意識しながら、優しくママを支えてあげましょう。
point1.授乳はデリケートな問題と心得よう
ママがパパから言われたことで傷ついた内容の中には、授乳に関することが少なくありません。ママにとって、授乳はとてもデリケートな問題。うまく母乳が出ないことで自分を責めるママもいます。そのため「大変なときはいつでも言ってね」とママを気づかいながら、ミルク作りを頼まれたらすぐに対応できるように準備をしておきましょう。
point2.パパがいい話し相手になろう
赤ちゃんが小さいうちは外になかなか出られず、日中は赤ちゃんと2人きりというママは少なくありません。「社会から取り残されているみたい」と孤独を感じるママもいます。ママにとって、本来パパは、わが子の育児について本音で話せる相手です。たとえ育児のグチでも、優しく相づちをうちながら、ママの話を聞いてあげてください。
point3.ママがリラックスできる時間を作ってあげる
毎日、ずっと子育てに追われていると、ママも疲れたり、ストレスがたまったりしがちです。そのため、ときにはママのことを休ませてあげて。産後、ママの体調がよくなったら、パパが赤ちゃんと留守番して、ママに自由な時間を作ってあげましょう。食器を洗ったり、おふろ掃除をしたりするなど“できることはパパがする”ことも大切ですよ。
今日から実践! 生後すぐの赤ちゃんとかかわる4つのコツ
生まれたばかりの赤ちゃんだと「どんなふうに触れ合えばいいの?」と悩むパパも。そんなときは、次の触れ合い方のコツを参考にしてみて!
コツ1 お世話しながら言葉をかける
生まれてすぐの赤ちゃんは、声を出して笑ったりはしませんが、実はパパの声をよく聞いています。そのためお世話しながら声をかけてあげて。どんなふうに声をかけたらいいのかわからないときは「ミルク飲もうね」「おしっこたくさん出たね」など、行動や目で見たものをそのまま優しく言葉にするだけでもOKです。
コツ2 パパの好きな歌を歌ってあげる
赤ちゃんをあやすときは、赤ちゃん用の歌でなくていいので、パパの好きな歌を優しく歌ってあげて。パパが楽しんで歌えば、赤ちゃんも楽しい気分になります。
コツ3 1カ月ごろになったら、おなかに息を
1カ月ごろになったら、赤ちゃんのおなかに口を当てて、「ブーブー」など音が鳴るように息を吹きかけてみて。音とともに、くすぐったい感覚が伝わり喜びます。
コツ4 2カ月ごろになったら、足を刺激
2カ月ごろになって赤ちゃんが足を動かすようになったら、キックを手のひらで受け止めてあげて。足の裏への刺激が赤ちゃんの発達を促します。
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産後1カ月以降に見られる産後うつは、10人に1人のママがなるといわれているので、決して他人ごととは思わないで。健やかな赤ちゃんの成長のためには、ママの心の安定が不可欠。パパは、ママがリラックスできるような環境を作ってあげてくださいね!
取材・文/麻生珠恵
取材協力/こどもちゃれんじ
※専門家監修の「睡眠と授乳の基本とコツがわかる本」(ねんねですくすくセット)より抜粋・再編集。