下半身がパジャマで赤っ恥。リモートワークでもきちんと見えるコーデのコツ3
自宅が仕事場となり、最近web会議が増えたという方も多いかもしれません。自宅で働くママの服装としては「お手軽感」と「きちんと感」の両方を兼ね備えたいもの。
今回は、リモートワーカー向けのラクでweb会議OKな服装について、スタイリストの都外川八恵さんに紹介してもらいました。
都外川八恵
ロジカルカラーブランディングスタイリスト
「十人十色」の個性を見極め、「なりたい」を実現するスタイリングが得意。
業界23年、カラーやスタイリングの著書10冊目進行中。
あなたらしく人生の波に乗れる「バースカラー」を約35億通りの中から導き、スタイリングに生かしている。
コツ1「フレキシブルコーデ」がリモートワークやweb会議にオススメ
リモートワークでは、ズバリ「足し引き可能」な「フレキシブルコーデ」がオススメです。
フレキシブルコーデのポイントは楽チンベースの服装に「アクセント」を取り入れること。
フレキシブルコーデとは「アイテムを足せばきちんと感がアップし、引けば(脱げば)また楽チンスタイルに戻る」といった脱ぎ着するだけで「フォーマルアップ」や「カジュアルダウン」が簡単にできる「ベース+アクセント」コーデのことです。
●ベースコーデの例
・ジャストサイズのタンクトップ・Tシャツ・カットソー
※パッドつきだとなお楽チンです。
※服のサイズが大きすぎるとだらしなく見えるので注意しましょう。
・足さばき楽チンなロングスカートやワイドパンツ
※web会議の場合、下半身は基本見えないですが、ふと起立した時に恥ずかしいことにならないように注意しましょう。
・楽チンワンピース
※オフィスだとNGなカラーやシルエットでも、リモートワークなら許容範囲のアイテムがあります
(注意:ベースコーデはweb会議が始まる際に後述のアクセントアイテムを足すことが前提です)
●アクセントコーデの例
・キレイめな素材感の襟付きシャツやジャケット
・肌の露出を抑えられるカーディガンなどの羽織りもの
・フォーマルに見えるキレイな柄のスカーフや大きすぎないアクセサリーなど
ベースコーデに加えるアイテムとして足し引き簡単なアクセントコーデをそろえておくと、急なweb会議や宅配などにも対応できてとっても便利です。
コツ2「色」がweb会議で顔映り2割増しに
五感から得る情報のうち視覚(見た目)は約8割といわれています。その視覚情報のうち、色の情報はさらに「約8割」を占めます。
色によって良くも悪くも簡単に印象を変えられるので、トップスの色選びは本当に大事です。
自分の顔映りを意識して、積極的に自分に「似合う」キレイな色を選んでみましょう。
たとえリーズナブルなアイテムでも顔映りがいい色を用いるだけで、ビデオ会議の印象は2割増、もしくはそれ以上なので驚きですよ。
一例ですが、簡単にできる似合う色の見つけ方を紹介します。
●半顔ずつチークを塗り分けてみる
・ローズ系やピンク系が似合う方=ブルーベース(Summer・Winterタイプ)
・コーラル系やオレンジ系が似合う方=イエローベース(Spring・Autumnタイプ)
●半耳ずつイヤリングを使い分けてみる
・シルバーやプラチナ系が似合う方=ブルーベース(Summer・Winterタイプ)
・ゴールド系やブロンズ系が似合う方=イエローベース(Spring・Autumnタイプ)
ブルーベースの人は全体的にグレーや青紫系といったクールな印象を持つ色が似合います。また、イエローベースの人は全体的にキャメルやブラウン系といった暖かい印象を、与える色が似合います。
ちなみにネイビーは万能です。どなたにでも似合いますし、顔映りをキレイに見せ、上品で知的に見せる効果があります。そのため、フォーマルなシーンやビジネスシーンでも不可欠な色となっています。
似合う色のロジックがわかると、忙しい子育てママにオススメの「時短コーデ」や「節約コーデ」にもつながりますよ。また、自宅でフルメイクをすることに抵抗がある人は、髪の毛と眉元・目元・口元がしっかり整えると、それだけで顔映り良くみえます。
できたら、より一層キレイに見えるように、照明選びやライティングの角度にもこだわってみてくださいね。
コツ3「楽チン」でもきちんと感をプラス
「襟を正す」という言葉がありますが、ビデオ会議では特に「バストアップ」の印象が重要になってきます。
襟がないものよりも、襟があるものを着ているだけできちんとして見えます。
タンクトップやTシャツ、カットソーの上に襟のあるシャツを羽織るだけで“きちんと感”を簡単にアップさせることができますよ。
もし襟がないアイテムの場合も、「襟ぐり」がきちんとして見えるものを探します。
とにかく、襟周りがヨレっとしていないことが最低限大切です。
また「デコルテは第二の顔」という言葉があるのをご存知でしょうか。
顔の次にデコルテの見え具合や演出が大事です。
デコルテの開きすぎは論外ですが、詰まっていればいいというものでもありません。
そのためにも、自分の目鼻立ちといったパーツやフェイスラインの印象や雰囲気に合っているものを選んでみましょう。
一例ですが、似合うシャツの形や柄の選び方を紹介します。似たものどうしは調和しやすく、自分らしさを最大限に発揮してキレイに見せてくれます。
例)
●パーツやフェイスラインをよく観察してみる
・直線的な要素が多い方=直線的な柄やVネックなどが似合います
・曲線的な要素が多い方=曲線的な柄やラウンドネックなどが似合います
・パーツが大きい方=大柄のほうが華やかに見えます(小柄だとぼやけた印象で老けて見えがちです。)
・パーツが小さい方=小柄のほうがお顔立ちは映えます(大柄だと柄に着負けてしまいます。)
デコルテを演出する大切な要素とも言える胸元のカッティングは、自分のフェイスラインをそのままリピートしてあげるとどなたでもうまく行きやすいです。
開き具合はお顔の大きさに合わせて、大きい方は広めに小さい方は狭めにとるとバランスが良くなるでしょう。
バストアップしか映らなくても十分に自分の個性を演出でき、大人数の打ち合わせや会議でも「記憶に残る人」になれますよ。
リモートのweb会議ではトップス選びが特に大切です。脱ぎ着しやすいアクセントアイテムを用意すること、顔写りが映える色やデザインを選ぶこと、着心地よく見た目もきちんと見える素材を選ぶことなどがポイントです。楽チンなのにきちんと見えアイテムで、ぜひ仕事のパフォーマンスも気分もあげてみてはいかがでしょうか。