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コロナ予防のマスクで、「鼻あせも」ができる子が増加中。予防法は?・医師監修

かわいいアジア 2-3 歳の幼児の男の子は楽しい遊んでいる間に発汗、遊び場で屋外運動、熱中ストロークの概念
※写真はイメージです
yaoinlove/gettyimages

子どもは新陳代謝が活発で、暑い夏は汗をたくさんかくのであせもが心配。また新型コロナウイルス感染症の予防で、夏でもマスクをする機会が多いため、マスクが原因で鼻にあせもができる子が増えているそう。正しいあせもの予防法とケアについて、神奈川県立こども医療センター・皮膚科部長の馬場直子先生に聞きました。

コロナ予防のマスクで、鼻にあせもができる子が増加。マスクのつけ方には要注意

「2歳未満の子どもにマスクは不要、むしろ危険!」と日本小児科医会からメッセージが出されましたが、今年は、新型コロナウイルス予防のために3密の場所では夏でもマスクをすることが増えています。しかしマスクが原因で、鼻のまわりにあせもができる子もいるそう。

「実は鼻は、もともとあせもができやすい部位なんです。それが今年はマスクをすることで余計に汗をかいて、あせもができる子が増えています。予防としては、感染の心配がない場所ではマスクをはずして、顔を洗ったり、ぬらしたタオルで汗をふいたりすることが大切です。幼児は、自分でマスクをはずす判断ができないので、ママやパパがはずすように声をかけてあげてください」(馬場先生)

汗はほうっておくとドロドロ状に! あせもはドロドロ状の汗が、汗の出口をふさぐのが原因

子どものあせもで困っているママやパパは多いもの。ママたちからは、次のような声も…。

●下の子が、首の後ろなどにあせもがすごくて! 上の子のときは、日中水浴びをしたり、シャワーで汗を流したりして気をつけていたのですが、今は上の子の幼稚園のことなどで忙しくて、そんな時間がありません。下の子には「ごめんね!」という気持ちでいっぱいです。(6カ月の子のママ)

●手足口病になり小児科を受診したついでに、首の後ろをかくので診てもらいました。「あせも」と診断されて薬をもらい、1日数回塗っているのですが、かくので悪化してしまって…。どうしたらいいいか悩んでいます。(1歳5カ月の子のママ)
ママたちを悩ませるあせもは、実は汗腺の出口に汗が詰まり、炎症を起こすことでできます。

「汗はかいた直後は、サラッとしています。しかし、汗をかいたままほうっておくと皮膚の常在菌が、汗に含まれるタンパク質、脂質、垢(あか)、汚れなどと混ざりドロドロ状になり、汗腺を詰まらせて炎症を起こし、あせもができます」(馬場先生)

ちなみに汗腺とは汗の通り道で、生まれたときから体には200万~500万個の汗腺があります。

汗を出す汗腺(能動汗腺)は運動したり、泣いたりして汗をかくことで、2~3歳ごろまでに増えていきます。また3歳以降は、1つ1つの汗腺から出る汗の量が増えていき、成長とともに汗をかきやすくなります。

「あせもというと“赤ちゃんに多い皮膚トラブル”と考えるママやパパもいるかも知れませんが、赤ちゃんだけとは限りません。運動量と比例して汗の量も増えるので、適切にケアをしないと幼児でもあせもができるので注意してください。お昼寝から起きたら真っ赤だった、なんてこともよくありますよ」(馬場先生)

また「あせもの原因になるから、汗をかくのは悪いことなの!?」と思うママやパパもいるかも知れませんが、汗をかくことは決して悪いことではありません。

馬場先生は、汗をかくことには次のようなメリットもあると言います。
●暑いと体温が上がりますが、汗をかくことで体温が下がり、健康を維持する
●汗の成分には天然保湿因子の乳酸ナトリウム、尿素が豊富で、適度に汗をかくことで皮膚を潤す
●汗には、抗菌ペプチドが含まれていて、皮膚表面の悪玉菌の増殖を抑える

このように汗には、健やかに肌を保つ効果も! 大切なのは、汗をかいたら適切なケアをすることです。

たかが“あせも”と侮らないで! 悪化すると痛みや発熱を伴うことも

一般的なあせもは「赤あせも」。ほかにも「白あせも」があります。

「ほとんどのあせもは赤いあせもですが、白いあせももあります。白いあせもは、発熱などで一時的に汗をたくさんかいたときに出るあせもで半日程度で治り、炎症やかゆみもありません。しかし赤いあせもは、炎症を起こしていて、かゆみを伴うことがあるので要注意! かきこわすと細菌感染してとびひになったり、“あせものより”(あせもが化膿した状態)になったりして、ひどくなると痛みや発熱を伴うこともあります」(馬場先生)

またあせもは、できやすい部位があります。とくに次の部位には、できやすいので注意しましょう。

<あせもができやすい部位と理由>
●背中 布団などに密着すると、汗をかきやすく、汗が蒸発しにくい
●おしり おむつの中がムレたり、おむつのゴムが当たる部分に汗がたまりやすい
●額・頭・鼻の頭 汗腺が多く、汗をかきやすい
●首・腕・脚のくびれ くびれやしわの中は汗がたまりやすく、清潔にしても洗い残しやふき残しがありがち

かゆがったりしたら、悪化する前に早めに皮膚科へ!

あせもは、小さくて目立たなければ、まずは市販薬を説明書通りに使って、様子を見ていて構いません。

しかし「たとえ軽症でも、あせもができている部分には、保湿剤や日焼け止め、虫よけ剤などを塗ると悪化しやすいので、スキンケアには注意が必要です」(馬場先生)

受診をしたほうがいいのは、次の症状が1つでも当てはまったときです。悪化する前に、皮膚科を受診しましょう。とくにアトピーっぽい子や乾燥肌の子は、かいて悪化しやすいので、早めに皮膚科へいきましょう。

●かゆがる(低月齢の赤ちゃんは、泣いたり、グズったりするのがかゆいサインの場合も)
●湿疹(しっしん)やあせものよりができている
●あせもの数が多い
●2~3日、市販薬を塗ったりして、家でケアをしてもよくならない

処方薬は、症状によってステロイド入りの塗り薬(キンダベート軟膏、ロコイド軟膏など)が処方されたり、かゆみを伴うときは抗ヒスタミン薬入りの塗り薬(レスタミンコーワ軟膏など)や飲み薬(ザイザルシロップなど)が処方されたりするのが一般的です。“あせものより”には、抗菌薬入りの飲み薬や塗り薬が処方されることもあります。

また薬は処方薬も市販薬も、シャワーなどで汗を流して、肌を清潔にしてから塗るのが基本です。

あせもの予防&なったときのホームケア7つのポイント

あせもは普段からの予防と、なったときのホームケアが肝心! こまめなケアが、あせもの悪化を防ぎます。

<あせものホームケア&予防のポイント>
Point1 室内を涼しく保つ 
エアコンを使って、室内は24~28度をキープしましょう。扇風機を併用してもOK。ただし冷風は、直接当たらないように注意を! 夜間も28度前後ならば、エアコンをつけたまま寝ても大丈夫。

Point2 シャワーで汗を流す 
あせもができたら、肌を清潔に保つことが第一。おふろのほかに、汗をかいたら1日1~2回はシャワーで汗を流しましょう。シャワーのときは、洗浄料は使わないこと。

Point3 こまめに汗をふく・着替える 汗をかいたら、水で絞ったタオルで汗をふきましょう。衣類は、綿素材で通気性のいいものを着せて、汗をかいたら着替えさせます。

Point4 寝汗を防ぐ
寝汗はかいたままだと、あせもになりやすいので、お昼寝や夜、眠るときは、シーツ代わりに汗をしっかり吸い取れるバスタオルを敷きましょう。

Point5 あせもができて、かゆがるときは冷やす 
かゆがるときは薬を塗ってから、患部を冷やすとかゆみが治まります。冷たい保冷剤を乾いた薄手のタオルなどにくるみ、患部に当てて冷やしましょう。汗が刺激になって、かゆみを誘発することもあるので、かゆがるときは外遊びを控えるなど、なるべく汗をかかない工夫を!

Point6 あせもができている部分は、おふろでは泡洗いをする 
洗浄料をよく泡立てて、あせもの部分は泡洗いで優しく洗いましょう。幼児も同様です。ゴシゴシ洗いはNG。洗ったあとは、洗浄料が残らないようにシャワーでしっかり流します。

Point7 かきこわさないように、つめは短く切る 
かきこわしを防ぐためにも、つめは短く切ってなめらかに整えます。


お話・監修/馬場直子先生 取材・文/麻生珠恵、ひよこクラブ編集部

夏のあせも対策参考になりましたか。最近は、マスクが原因であせもになる子が増えているようです。「マスクによるあせもを防ぐためには、接触冷感などクール素材のマスクを使えば大丈夫なのでは!?」と考えるママやパパもいるかも知れませんが、馬場先生によると綿100%の素材でないと、かぶれや湿疹の原因になることもあるそう。そのため綿100%以外のマスクを使う場合は、最初の3~4日ぐらいは1時間程度ではずして、かぶれたりしないか必ず確認しましょう。

馬場直子先生(ばばなおこ)
(神奈川県立こども医療センター・皮膚科部長) 

Profile
滋賀医科大学医学部卒業後、横浜市立大学医学部附属病院皮膚科講師を経て、現職。日本皮膚科学会、日本小児皮膚科学会会員。とくに血管腫、母斑をはじめとする先天性皮膚疾患およびアトピー性皮膚炎を専門とする。

※文中のコメントは口コミサイト「ウィメンズパーク」の投稿からの抜粋です。

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