隣人からの「子どもの声うるさい!」ステイホームで急増の騒音問題、どう解決する?
ステイホームによって、普段はオフィスで仕事をしていた人が日中も在宅で仕事をするように。さらに子どもたちも休園・休校によって在宅が増え、これまでのように外遊びさせるのも難しい状況がありました。その結果、これまでは気にならなかった「騒音問題」が急増していると聞きます。
ご近所の騒音に悩むのもツラい状況ですが、気を付けているはずなのに騒音についてご近所から苦情を言われるのも精神的に追い詰められるものが。『ウィメンズパーク』のママたちのまわりで起きている「騒音問題」について聞いてみました。
音&振動に苦情を伝えるも、改善の様子がなく…
「マンションに住んでいます。下の階からのラジオ、オーディオの大音量に悩んでいます。ひどいときはどの部屋にいても曲名がわかるほど。振動も伝わってきます。わが家以外からもクレームがあり、騒音を出している入居者に管理人や管理会社が注意喚起のチラシを投函しても、罵詈雑言を書かれたものが返されるだけで、最終的には当事者同士で解決してほしいと言われました。普通に注意しても理解してくれない人にはどう対応したらいいのでしょう。耐えるしかない?」
なるほど、とても大変なご様子。このようなお悩みに対してママたちは…
マンションの規定を参照してみては?
「マンション入居の際の契約書類に、騒音などのトラブル発生時の規定がないでしょうか? 内容によっては退去してもらうこともできるのではと思います。このご時世、隣人トラブルで事件に発展する例もあるので、必ず管理組合、管理会社などを通したほうがよいと思います」
もはや警察を呼ぶしかないのでは?
「度を過ぎてますね。当事者で解決するのは難しいと思うので、音が出ているときに警察に通報して、注意してもらうことはできないでしょうか?」
自治体などの騒音相談を利用してみて
「検索サイトで調べてみると、騒音問題に関する相談先がいくつかあるようです。一度相談してみてはいかがでしょうか。こういったことは“以前から相談していた”という事実があることも大切なようですし、あちこち相談する内に知識も付くと思うので。役所、警察、保健所などいろいろな相談先があるようです」
十分気を付けているはずなのに…子どもの声に苦情が
お次はこんなお悩みが。
「5歳以下の子どもが4人いて、自宅は住宅密集地の戸建てです。緊急事態宣言中は子どもたちの保育園も休園に。自分でも子どもたちがうるさいことは承知しているので窓を開けず、庭にも出さず、1日中DVDを見せているような日々でした。それでも物の取り合いや戦いごっこが始まると大騒ぎになり、「静かに!」と1日中注意していましたが、近所の方から“子どもの声がうるさい”。在宅で仕事をしているから昼間も静かにしろ“と言われてしまい…」
これに対してママたちは…
誰かに間に入ってもらい話し合いができたら…
「本当にこれ以上どうしたらいいというのでしょうか。ママは十分気を付けていると思うのですが……。あとは自治体の会長さんなどに間に入ってもらって話し合いできるといいのかも。在宅ワークなのも、休園になるのも、どちらも新型コロナの影響でしかたがないことですよね。折り合いをつけるのは難しいかもしれませんが、子どもがいる家庭が言われっぱなしなのは悲しいです」
苦情を言う相手とのつきあい方で変わるかも
「子どもをどう静かにさせるかよりも、苦情を言ってくる方とどうつきあうかだと思います。相手にもよりますが、子どもを連れていくか旦那さんも一緒に菓子折りを持って謝罪に行くとか、外の掃除や草取りは相手方の家の前までやるとか、相手の方とかかわっていくことで不満が減るかも。謝罪するにも相手が恐縮するレベルまでやると、今後苦情言いにくくなることも」
こちらだけに問題があるのではない場合も
「できる限りの気遣いをしていると思うので、今後何か言われたら頭を下げるだけでいいのではないでしょうか。というのもうちの子が小さいとき、“外遊びの声がうるさい!”と近所の方に言われました。ひたすら頭を下げ続け、やがてうちの子たちが成長した後、そのご近所の方のお宅が孫6人の面倒をみるようになり、毎日朝から晩まで子どもの声が響くように。それでも何のお詫びもなかったです。その人はそういう人ということです」
ご近所の“音”、ポジティブにとらえるなら?
次は、こんなお話。
「築数年の分譲マンションに引っ越しましたが、想像以上に近隣の声が響きます。知りたくないのにわかってしまうご近所の旦那さんの帰宅、お風呂タイムなどなど……。引っ越すか我慢しかないかと思っていたのですが、“聞こえてくる兄弟げんかがむしろおもしろい”“まわりに人がいて安心できる”などポジティブな意見を目にして気持ちが楽になりました。みなさんの騒音に対するポジティブな捉え方、聞いてみたいです!」
ママたちの意見も聞いてみましょう!
隣人のくしゃみ、今日は何回続くかな?
「隣のおじさんがくしゃみを何発も連続でするので、毎晩夫と“今日は何連発いくかな?”と数えています。三回くらいで終わっちゃうと、ちょっと寂しい(笑)」
「この曲は何でしょう?」が毎晩の楽しみに
「以前、賃貸マンションに住んでいたときのこと、夜、子どもの寝かしつけのときにお風呂場の換気扇から男性の鼻歌が聞こえてきました。何の曲か当てたいのですが微妙に音が外れていて……(笑)。何度か換気扇に向かって“何の曲ですか?”と聞いてました。もちろん返事はないですが」
今日はどこからどんな音が聞こえてくる!?
「以前住んでいた社宅が嘘のように壁が薄くて、あらゆる音が筒抜け! 隣人のクシャミはもちろん、子どもをあやして歌う声、冷凍庫から氷をガツガツとすくう音、留守電の応答する音。どういう構造なの!?と家族とネタにして笑いあっていました。そして壁に刺した画鋲の先が隣の家に貫通したかも!?というのは半分本気で心配しています(笑)」
生きていれば、生活の中で“音”が出るのはある意味当然。どこからが騒音に感じるか、何を騒音に感じるかは人それぞれなので難しいところですが、自分自身の余裕だったり、相手のことを知ってるか知らないかだったり、ちょっとした気持ちの持ち方でとらえ方も変わるもの。ご近所さんとお互いを思いあえるような関係が築けるのが理想ですね。
(文/古川はる香)