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3歳になったら始めたい性教育。性教育は「命」を教えること

妊娠中の母親と息子の自宅。
※写真はイメージです
NataliaDeriabina/gettyimages

“性教育”というと「思春期ごろに始めればいいのでは?」「学校におまかせでいいのでは?」と考えるママやパパも多いでしょう。しかし日本の性教育は、とても遅れていると言われています。
「性教育は、自分の子どもの将来を左右すること」「家庭で3歳ごろから性教育を始めることが必要」と話す性教育アドバイザー・のじまなみ先生に、幼児から始める性教育の必要性について聞きました。

子どもの性教育は、性犯罪などからわが子を守ることにもつながります

「幼児期に性教育なんて、まだ早くない?」と思うママやパパもいるでしょう。しかしユネスコ(国連教育科学文化機関)が提唱する「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」では、世界の標準的な性教育は「5歳から」としています。またママたちからは、次のような声も。

●年少の娘が、年長の男の子から何回か頰にチューをされました。チューするのは、いつも同じ子です。今日は、その子に頭をおさえられて、唇にされたと言われて複雑な心境に…。娘には「いやって怒っていいよ!」と言いましたが、この先を考えると不安です。

●6歳の男の子を育てています。おちんちんをふざけて触っていたり、おふろで皮をむいたりして「だんだん、おちんちんが大きくなる」と言います。「そんなに触っていると、痛くなるからやめな!」と言っていますが、強く止めたほうがいいの?

「こうした性への関心は、実は男女問わず5~6歳ごろから出てきます。私が3歳からの性教育をすすめる理由の1つには、子ども自身を守るためです。
家庭で性教育をすることで、幼少期は、性犯罪から子どもを守れます。幼児が被害にあう性犯罪は後を絶たず、加害者は大人だけとは限りません。子どもからのいたずらもあります。ママの体験談にもありましたが、年長の男の子にチューをされるのも、わが子が“やめて!”と強く拒否したら防げる可能性は高いです。しかし家庭で性教育をしていないと、たとえばキスをされたときに“ヘンだな”と思わずに、ママやパパに教えない子もいます。
性犯罪の加害者は‟ママやパパには内緒だよ”‟2人だけの秘密だよ”など言葉巧みに口止めをします。そのため性被害から子どもを守るためにも、ぜひ家庭で性教育をしてください。10代での望まない妊娠も防げます」(のじま先生)

3歳から教える性教育3つのポイントとは!?

性教育を始めるには、言葉の発達を見極めることも大切です。

「3歳ぐらいになると、ママやパパの言葉の意味がよく理解できるようになります。そのため言葉でコミュニケーションがとれたら始めどきと思って。ただし性教育はしつけではないので、厳しく教えるのはダメ! クイズ形式にするなどして、楽しく教えることが大切です」(のじま先生)

のじま先生発・3歳から始める性教育のポイント

【Point1】人に見せたり、触らせたりしてはいけない‟水着ゾーン”を教える
「水着ゾーン」とは、水着を着て隠れる部位(胸、おしり、性器)のこと。口と水着ゾーンは、大切な場所だから人に見せたり、触らせたりしては絶対ダメだよと教えましょう。

【Point2】「おかしい!」ということがわかるようにする
幼児の場合は、性被害にあったとき違和感を覚えない子もいるので、普段から教えることが大切です。
たとえば「ママやパパがチューするのはいいよね! じゃあ、お友だちがチューするのは?」「先生がチューするのは?」とクイズ形式で「ダメだよね」ということを教えてください。ママやパパならいいけれど、ほかの人はダメ!ということを理解させることが大切です。

【Point3】パンツを洗う習慣をつける
3歳ごろになったら、おふろのとき自分でパンツを洗う習慣をつけましょう。おもらししたパンツを洗ったりすると「ママにはおちんちんがないけど、どこからおしっこが出るの?」など性教育の話もしやすくなります。パンツを洗うのが習慣化している子は、思春期になってからも汚れたパンツは自分で洗うようになります。

0~2歳は、お世話などを通して性教育のベースを作る時期

また0~2歳は、性教育のベースを作る時期と考えて、お世話を通して次のことを心がけましょう。

●「生まれてきてくれてありがとう」と伝える
抱っこや授乳のときなど、スキンシップをしているときに「生まれてきてくれてありがとう」「〇〇ちゃん大好きよ」と伝えましょう。そうした言葉かけが、自己肯定感を高めて、自分を否定しない気持ちをはぐくみます。

●性器の呼び方を教える
おむつを替えたり、おふろに入ったりしたときは「おちんちん、きれいにしようね」「おまんまんふこうね」と性器の呼び方を教えていきましょう。

●“水着ゾーンは大事!”と伝える
着替えやおむつ替えのたびに「おちんちん大事だから、しまおうね」など声をかけて、性器、おしり、胸、口は大事ということを0歳から教えてください。

のじま先生教えて! こんなときはどうしたらいいの?

Q.息子がおちんちんを触っているときはどうしたらいい?
A.「かゆい?」「痛い?」と優しくたずねて
おちんちんを触るのは性的な理由のほかにかゆかったり、位置がおかしくて触ったりする場合もあります。かゆみや痛みがないときは、「ここでおちんちん触ってよかったかな?」「おちんちん触っていたら嫌だなと思う人もいるよ」と優しく声をかけてください。そうしたかかわり方を繰り返すことで、人前で触らなくなります。

Q.息子が、女の子に「見せ合いっこしよう!」と言ったら?
A. 「そういうことは言っちゃダメ!」と言い聞かせましょう
5~6歳になると「ガマンできなかった」と言って、女の子の体を触ったり、見せ合いっこを求めたりする子もいます。そのため「そういうことは言っちゃダメだよ。それがルールだよ」と根気よく教えて。こうした性教育が、理性を育てます。

Q.「赤ちゃんってどこから生まれるの?」と聞かれたときは?
A.腟から生まれることを教えてください
幼児でも「こうのとりが運んでくるのよ」などと教えるのはNG!「腟(ちつ)っていうところから生まれてくるんだよ」と伝えて、絵で描いて腟はどこにあるのか教えましょう。出産時のビデオや写真を見せて教えるのもおすすめです。

Q.動物や昆虫の交尾を見て「何しているの?」と言われたら?
A.命のはぐくみを教えるいい機会です
「赤ちゃん作っているんだよ」と言って、「何匹生まれるかな?」「かわいい赤ちゃん生まれるといいね、楽しみだね」などと命のはぐくみを教えましょう。

Q.小1の娘が、パパとおふろに入っていますが、何歳まで入っていいの?
A.10歳を目安に1人でおふろに入るように促して
女の子とパパ、男の子とママが日常的に一緒におふろに入るのは10歳になるころまでが目安です。10歳ごろになると性欲がわいてきますし、自分の体への関心も出てきます。女の子は10歳ごろに生理が始まる子もいます。10歳ごろを目安に自分のことを1人で観察する時間を作るためにも、1人でおふろに入るように促していきましょう。


お話・監修/のじまなみ先生 取材・文/麻生珠恵、ひよこクラブ編集部

家庭で性教育をすると「保育園や幼稚園、ママ友たちの前でいろいろ言い出すのでは!?」と心配するママやパパもいるでしょう。のじま先生によると「おうち以外では言わないよ。外で“おちんちん”なんて言うと恥ずかしいからね」と言い聞かせると、子どもなりに分別をつけると言います。また家庭で性教育をすると、親子間で生理の話もしやすくなり、子どもが生理中のママを気づかってくれるなど優しくなるそうです。


のじま なみ先生

Profile
性教育アドバイザー。とにかく明るい性教育「パンツの教室」協会代表理事。防衛医科大学校高等看護学院卒業後、看護師として泌尿器科に勤務。幼稚園、保育園、小学校、中学校などから要請を受けて年間70回以上講演。子どもはもちろん、ママやパパに家庭での性教育の大切さを伝える。近著に「“赤ちゃんってどうやってできるの?”にきちんと答える親になる!」(日本図書センター)。

※文中のコメントは口コミサイト「ウィメンズパーク」の投稿からの抜粋です。

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