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あいさつができる子にするための親の関わり方4つ

更新

幼稚園に通う子供
maroke/gettyimages

あいさつは、人間関係を築いていくうえで大切なもの。家族や友達に対してはもちろん、園や学校、習い事の先生、近所の人たちにも、元気なあいさつができる子に育てたいという声をよく聞きます。あいさつができる子にするための、親の関わり方について、子育てアドバイザーの長島ともこさんに紹介してもらいました。

あいさつが自然と行き交う家庭の雰囲気が大切

「おはようございます!」
「こんにちは!」
「ありがとう!」

周りの人から元気にあいさつされると気持ちがいいですし、嬉しい気持ちになりますよね。あいさつは、社会性を身につけていくうえで基本となり、あいさつをしてそこからコミュニケーションが生まれ、人との関わりが深まり、人間関係が広がっていく場合が多くあります。

わが子が元気なあいさつができるようになるのに、いちばん大切なことと考えている親もたくさんいるようです。でも同時に、「うちの子あいさつが苦手で…」という悩みも聞こえてきます。あいさつが苦手な子の個性も認めてあげたいところですが、子どもが自然とあいさつができるようになるいくつかのポイントを紹介します。

もし、まだ実行していなかったら家庭の中で、ママとパパが朝「おはよう」と言い合ったり、パパが仕事に出かけるときに「いってらっしゃい」と声をかけたり、何かをしてもらったときに「ありがとう」と言ったりすることからはじめてください。家庭の中で自然にあいさつが行き交う環境こそ、「あいさつができる子」を育む土台となります。

まずは親が自分自身を振り返り、わが家の雰囲気を再確認することが大切です。
「子どもには『おはよう』って言うけど、そういえばパパには言っていない・・・」というママは、わが子だけでなくパパに対しても意識してあいさつすることを心がけましょう。

あいさつができる子にするための親の関わり方4つ

家庭ではできるのに、内気・はずかしがりやなどその子の性格や、そのときの気分などにより、なかなかあいさつができないこともあるでしょう。

以下、ポイントを紹介します。

・近所の人に会ったら、親自身が元気にあいさつする
子どもは、親の言動をよく見ています。子どもといっしょに買い物に行き、近所の人に会ったときは、まずお母さんが「こんにちは!」と元気にあいさつを。子どもがもじもじしていたら、さりげなく「なんて言うんだっけ?」と誘導するのもよいでしょう。

・ごっこ遊びのときにあいさつを取り入れる
家で子どもとごっこ遊びをするとき、「○○ちゃんこんにちは!」「△△ちゃんありがとう!」など、あいさつを取り入れながら子どもにもあいさつを促します。遊びを通して、あいさつが身近に感じられるようになります。

・場面に応じ、事前に心の準備をさせる
祖父母宅に遊びに行くときなど、場面に応じて事前に「心の準備」ができるような声かけをしましょう。「おばちゃんの家に着いたら、最初に何て言うんだっけ?」「こんにちはって言えるかな?」「元気にあいさつができたら、おばあちゃんきっと喜ぶよ」などと声をかけてみましょう。

・あいさつができたらほめる
子どもがあいさつできたら、「元気にあいさつできたね」と、ほめてあげることも大切です。相手の人から「良いあいさつね!」とほめてもらうことでも、子どもは嬉しい気持ちになります。

今はできなくても、「いつか必ずできるようになる」よう見守る

なかなかあいさつができない子に対して、
「ほら、あいさつしなさい! なんでできないの?」
「あいさつできない子は、ちゃんとした大人になれないわよ!」などと叱りつけるのは、避けましょう。

あいさつは、だれかから押しつけられてするものではありませんし、今あいさつができないからといって、将来を悲観することもありません。

また、子どもがあいさつできないとき、相手の人に「すみません、この子ははずかしがりやで、まだなかなかあいさつできないんです」などと説明するのもNGです。
そばにいる子どもは、親の言葉を聞いて、「ぼくは(私は)ははずかしがりやなんだ・・・」と、ますます自信をなくしてしまいます。

子どもは、日々成長する存在です。
「今はできないけれど、いつかはきっと、あいさつができるようになるだろう」という視点で、子どもを見守りましょう。そして、あいさつをすると気持ちいいこと、あいさつは人と関わるときの大切なマナーであることを、言葉や態度で折にふれ示していきましょう。

子どもにとっても、大人にとっても、あいさつは重要なコミュニケーションのひとつです。子どもの性格や年齢によって素直に言葉を発することができず、あいさつがうまくできない時期もありますが、「いつかはできるようになる」と、子どもを信じること。プレッシャーのかけ過ぎに注意しながら、長い目で見守ってあげましょう。

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