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4、5歳の「なぜ?・なに?」は学びの原点。家庭でできる、意欲を高める2つのポイント

更新

父は子供に本を読んでいる
写真はイメージです
maroke/gettyimages

年中さんになると、好奇心がますます旺盛に。ときにはママやパパが困るような質問をしてくることもあるのではないでしょうか。しかし、それは「知りたい!」「調べてみたい!」といった意欲の表れ。意欲の芽を伸ばして、年中さんの可能性を広げてあげませんか。

ママやパパもお手上げ! 年中さんの質問とは!? 

年中さんになると「なんで?」「どうして?」と質問が多くなってきますが、実はこれは学ぶ力がついてきた証し。年中さんの子をもつママからは、次のような声も聞かれます。

●4歳の息子の「なぜ? なぜ?」攻撃がすごくて! 「雲は、何でできるの?」「おひさまは、夜どこに行くの?」「この食べ物は、どこから来たの?」「テレビの中って入れるの?」など、毎日のように聞かれます。最初は、私も楽しんでやりとりをしていたのですが、最近は答えを返すのに精一杯! 何て答えたらいいのかわかりません。

●娘が宇宙に興味を持ち始めたようで、突然「ブラックホールって、なんであるの?」「地球は、どうやってできたの?」と聞いてきます。私もわからないので「幼稚園で図鑑見たら?」と言ってしまいます。せっかくだから、うちでも図鑑を買ってあげようかなと思っています。

こうした年中さんの質問は、実は学びの原点。大切に育てて欲しい力です。

小学1年生のデータでは、勉強がわからないとき、自分で解決しようとしない子が多い結果が!

教育現場で、今、求められているのが“意欲的に取り組み、自分で考え抜く力”です。しかしこうした力は、意識しないと育ちにくい一面があります。

小学校1年生を対象にした「学校から出された宿題をやりますか?」という調査*では
とてもあてはまる 84.0%
まああてはまる 15.1%
合計99.1%でした。

しかし「勉強していてわからないとき、自分から考えて解決しようとしますか?」と聞いたところ
とてもあてはまる 5.9%
まああてはまる 45.0
合計50.9%という結果に。

出された宿題はするけれども、「わからないところを自分で解決しよう!」という意欲は低いことがわかります。これが今の子どもたちの課題の1つです。

*「幼児期から小学1年生の家庭教育調査」(ベネッセ教育総合研究所)より。「幼児期から小学校入学期までの子どもの学びの様子と親の関わり」について2012年~2015年まで年少児から小学1年生まで継続して調査した結果。544人対象。

家庭でできる! 年中さんの意欲を高める2つのポイント

“意欲的に取り組み、自分で考え抜く力”のベースとなるのが、実は年中さんの“やりたい意欲”です。ママやパパが適切にかかわると、子どもの意欲はどんどん伸びます。子どもの意欲を高めるには2つのステップがあります。

【STEP1】自分で考えるように促す

子どもからの「なぜ?」の質問は、否定しないで! 「〇〇くんは、なぜだと思う?」と、自分で考えるように促しましょう。こうした習慣が就学後、自ら学ぶ力につながります。

【STEP2】考えることで、言葉の力を伸ばす

自分で考えると「〇〇すると、どうなるかな?」などアイデアや意見が自然と出てきます。このときママやパパに注意して欲しいのは、「間違えている!」と思っても否定せずに聞いてあげること。そうしたかかわり方が、言葉の力を伸ばしていきます。言葉の力がつくと、自分で学ぶ意欲が高まることもわかっています。

年中さんの「なぜ?」「どうして?」は、自分らしさの表れでもあります。ママやパパは、そうした質問から「うちの子、宇宙に興味があるんだ!」「意外と恐竜が好きなんだ!」など、子どもが本当に好きなものや夢中になっていることがわかることも。「なぜ?」「どうして?」を大切にしながら、年中さんの意欲を育て、その子らしさを伸ばしてあげましょう。

取材・文/麻生珠恵
取材協力/こどもちゃれんじ


※文中のコメントは口コミサイト「ウィメンズパーク」の投稿からの抜粋です

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